う〜もったいない→キャシャーン(かなり辛口)
2004年5月8日 映画
検索で出てきた解説は的外れだと感じたので、削除しました。あしからず。
非常に期待して観に行きました。
予告を見て、「これはもしかしたら、ハリウッドの娯楽大作に対抗できるかも?」とか。
映像的には期待通りでよかったです。
音楽もまあまあ。できれば前編オリジナルでやって欲しかったけど・・。でもまあ、きちんと各シーンを盛り上げていたと思うので○。
戦闘シーンは見ごたえがあって引き込まれました。
しかしながら・・・。
脚本が素人レベル。
どっかで訊いたようなセリフの寄せ集め。
鉄也=キャシャーンがしゃべる言葉、ルナがしゃべる言葉、ブライキング・ボスがしゃべる言葉、バラシンがしゃべる言葉、etc.etc.・・なんていうかセンスがバラバラで、同じ日本語なのにみんな別々の言語をしゃべってるみたい。
統一感が全然なくて、映像だけ見てる分にはすごく引き込まれるのに、キャラクターがしゃべるたびに気分が褪めちゃって。
非常にナチュラルに見れたのは、ミッチーだけでした。
彼だけはセリフにも存在にも違和感なかったなー。なぜ・・?
まあとにかく私は、この映画にはセリフはいらなかったんじゃないかとすら思う。そのほうが多分ずっと感動しただろうと。
それと、ストーリー構築についても。
新造人間が生まれる背景には、第七管区という地区にまつわるエピソードが非常に重要なのだけど、それを種明かしのように後回しにしたことは、ストーリーとしての流れをもうひとつ作りきれなかった要因になったと思う。
キャシャーンがあの時点でそれを知り、戦いの意味を考えるという流れはごく自然でも、観客が一緒になってあの時点までそれを知らないでいる意味はまったくない。むしろ、最初からそれを知っていれば映画の見方自体、理解の仕方自体がまったく変わって、もっと深みのある作品になったはずだと思う。
せっかくあれだけの芸達者を集めているのに、ドラマ部分がものすごく薄っぺらなものになってしまっていることがもったいなくてしょうがない。
大事なことは全部最後にしゃべらせていて、それではそれまでの2時間超の時間をかけて見せられてきたものはなに?って感じだった。映画にする意味が全然ないじゃんって。
余分な説明、余分なシーン、余分なセリフが多く、必要な説明は全然足りてない。
アクボーンのことは、あんなクレイアニメを挿れなくてもよくわかったし、ブライキング・ボスが現れるまでのあんな事細かな説明もいらない。もともと理路整然と説明する必要などない物語世界なのだから、そんなところで無理して観客を納得させようとするより、その時間、もっとキャシャーンの戦闘シーンが見たかったと思う。
鉄也が自ら「キャシャーン」と名乗るに至る彼の葛藤とか決心とかも全然描ききれてないし、一番の黒幕と思しき上条将軍が実は何をやってたのかもわかりにくかったし・・。
紀里谷氏の思い入れだけはすごくよく伝わったから、自分でするのは企画と映像製作だけにして、脚本・監督はプロに依頼するべきだったんじゃないか。
あれだけの役者をそろえ、あれだけの映像を作り上げておきながら、ほんとうにほんとうにもったいない、と思わせられた映画だった。
予告で観た「キューティーハニー」は面白そうだったけど、映画館まで行って見ることはないかも。
それより「デビルマン」をすごく期待してるんだけど、このごろさっぱり話題にのぼらないのはどうしちゃったこと?
とりあえず次は「パッション」だな。
観なければ。
非常に期待して観に行きました。
予告を見て、「これはもしかしたら、ハリウッドの娯楽大作に対抗できるかも?」とか。
映像的には期待通りでよかったです。
音楽もまあまあ。できれば前編オリジナルでやって欲しかったけど・・。でもまあ、きちんと各シーンを盛り上げていたと思うので○。
戦闘シーンは見ごたえがあって引き込まれました。
しかしながら・・・。
脚本が素人レベル。
どっかで訊いたようなセリフの寄せ集め。
鉄也=キャシャーンがしゃべる言葉、ルナがしゃべる言葉、ブライキング・ボスがしゃべる言葉、バラシンがしゃべる言葉、etc.etc.・・なんていうかセンスがバラバラで、同じ日本語なのにみんな別々の言語をしゃべってるみたい。
統一感が全然なくて、映像だけ見てる分にはすごく引き込まれるのに、キャラクターがしゃべるたびに気分が褪めちゃって。
非常にナチュラルに見れたのは、ミッチーだけでした。
彼だけはセリフにも存在にも違和感なかったなー。なぜ・・?
まあとにかく私は、この映画にはセリフはいらなかったんじゃないかとすら思う。そのほうが多分ずっと感動しただろうと。
それと、ストーリー構築についても。
新造人間が生まれる背景には、第七管区という地区にまつわるエピソードが非常に重要なのだけど、それを種明かしのように後回しにしたことは、ストーリーとしての流れをもうひとつ作りきれなかった要因になったと思う。
キャシャーンがあの時点でそれを知り、戦いの意味を考えるという流れはごく自然でも、観客が一緒になってあの時点までそれを知らないでいる意味はまったくない。むしろ、最初からそれを知っていれば映画の見方自体、理解の仕方自体がまったく変わって、もっと深みのある作品になったはずだと思う。
せっかくあれだけの芸達者を集めているのに、ドラマ部分がものすごく薄っぺらなものになってしまっていることがもったいなくてしょうがない。
大事なことは全部最後にしゃべらせていて、それではそれまでの2時間超の時間をかけて見せられてきたものはなに?って感じだった。映画にする意味が全然ないじゃんって。
余分な説明、余分なシーン、余分なセリフが多く、必要な説明は全然足りてない。
アクボーンのことは、あんなクレイアニメを挿れなくてもよくわかったし、ブライキング・ボスが現れるまでのあんな事細かな説明もいらない。もともと理路整然と説明する必要などない物語世界なのだから、そんなところで無理して観客を納得させようとするより、その時間、もっとキャシャーンの戦闘シーンが見たかったと思う。
鉄也が自ら「キャシャーン」と名乗るに至る彼の葛藤とか決心とかも全然描ききれてないし、一番の黒幕と思しき上条将軍が実は何をやってたのかもわかりにくかったし・・。
紀里谷氏の思い入れだけはすごくよく伝わったから、自分でするのは企画と映像製作だけにして、脚本・監督はプロに依頼するべきだったんじゃないか。
あれだけの役者をそろえ、あれだけの映像を作り上げておきながら、ほんとうにほんとうにもったいない、と思わせられた映画だった。
予告で観た「キューティーハニー」は面白そうだったけど、映画館まで行って見ることはないかも。
それより「デビルマン」をすごく期待してるんだけど、このごろさっぱり話題にのぼらないのはどうしちゃったこと?
とりあえず次は「パッション」だな。
観なければ。
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