ISBN:4396762976 コミック 岡崎 京子 祥伝社 2003/04/08 ¥1,260 「もとのままのもんは骨と目ん玉と髪と耳とアソコぐらいなもんでね あとは全部つくりもんなのさ」。大掛かりな全身の整形手術とメンテナンスにより、完璧な美しさを持つモデルの「りりこ」。女優や歌手としても活躍し人気の絶頂を迎えるが、体は次々に異常を訴え始める。それにつれてりりこの心の闇も濃く、深くなり、彼女の人生はやがて…

「文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞」と「手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞したということで手に取った作品。
帯に「いつも1人の女の子のことを書こうと思っている。いつも。たった一人の。一人ぼっちの。1人の女の子の落ち方というものを。(岡崎京子)」とある。

このような、「女」のもっとも醜い面を真正面から取り上げて描くことに、どのような意味があるのか、と思う。
渋谷センター街をうろつく女子高生やエステにお金をつぎ込むOLへの警鐘、あるいは「もっと賢く生きなさいよ」的な説教、というわけでもないだろうし・・。

「女ってこんなにも哀れな生き物なのよ」的なことかな?
でも、作者は女のそういう部分を嫌悪しているようには感じられないし。

主人公の「りりこ」は、かわいそうな女の子なのだろうか?
だれかがどうにかしたら、救ってあげることができたのか。

それともただのバカな女の子で、自業自得な事態に陥っただけなのか。

うー・・・
43歳のおばさんは、読後にただ戸惑うばかり・・・

私も若いころは人並みにnon-noとかを読み、ダイエットをしたもんだった。
そのころの私だったら、少しは理解できるのかな。

しかし、こんなにも「娯楽性」から離れた作品が出てくるってこと自体が、マンガがそこまで進化したってことなんだろうな。
受賞の理由もその辺にあるような感じだった。

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