NHKの金曜時代劇で「華岡青洲の妻」が始まったので、満を持して観ました。
これは「嫁姑の骨肉の争い」を描いた物語だけど、ものの見事に「女」というもの−はっきり言えば「女のいやらしさ」を描ききっているすごい作品だと思います。
いくつになっても「女」を捨てない姑の於継もすごいのだけど、私は嫁の加恵の方にもっと強烈な女臭さを感じて、あぁ〜女って・・・と思うのです。
小説としても名作だけど、舞台作品としても秀逸。物語の中の「嫁姑の対決」がそのまま「嫁役vs.姑役」として舞台上に展開されて、そりゃあもう、芝居好きにはたまらんです。
於継役はかつて杉村春子の持役というか代表作というかで、私が観たときには既にかなり「おばあさん」な年齢になっていたにもかかわらず、お化粧の臭いが漂ってきそうな色気に圧倒されたものでした。
加恵は、太地喜和子と水谷八重子(当時は良重)のを観ていて、太地さんのときはとにかくかわいらしい加恵だったこと、水谷さんのときはラストシーンで後姿が姑=杉村春子にそっくりだったのにぞぉっとしたこと、などがとても印象に残っています。
その後(杉村春子さん亡き後)、すごく意外なキャストで観た記憶があるんだけど誰だったかが思い出せない。うーん、誰だっけ・・・。於継役が「この人、まだ加恵ができるんじゃないの?」と思うような若手だったような気がするんだけど・・・。
で、今日のドラマ。超有名な名作なのに、映画はあってもドラマ化って意外といままで無かったような・・。
田中好子の於継、和久井映見の加恵って「いかにも〜」なキャストだよなーと思いつつ。
雲平さんが谷原章介!へぇーーー!あの「色男」がどんな雲平さんを・・・と思っていたら、あの登場の仕方!なんか少女マンガの定番の出会いのシーン、みたいでちょっと笑えちゃったけど、そういう系に弱い私にはツボでした(*^_^*)。
和久井映見はまあイメージ通りでよかったんだけど、於継の田中好子が・・・。
朝日新聞のテレビ欄では絶賛していたけど、わたし的には「そぉかあ?そんなにいいかぁ?」な感じだったな。
あの姑は、「かわいい雲平ちゃん」がいない間は嫁にすごーく優しくて、二人はすごーく仲が良かったはず・・なのよね。あんなに姑さんにかわいがられて加恵さんは幸せモノだと近所の噂になるほど。
でも今日の田中好子からはそういうふんわりしたものは感じられなかった。どこまで行っても近寄りがたいお義母さんって感じで、田中好子はそういう解釈で演ってるのかなあと思ったくらい。でもそうだったとしたら、やっぱりその解釈は成功してないような気がしました。
「かわいい雲平ちゃん」が帰ってきたときに「それまでの優しいお義母さんが豹変した」というインパクトが弱かったと思うのですよ。
舞台では、雲平さんが帰ってくるまでの3年間で、加恵は表面的には十分華岡家に馴染み、だからこそ雲平さんが帰ってきた瞬間にその場の雰囲気からはじき出される「孤独」が強烈に伝わってきたものだったのに。
なんかその辺が今日は物足りなかったです。
加恵の実母役の根岸季衣がうまいっ!今日観てて一番すっきりさせてくれた役者さんでした。
この作品の好きなもう一つの理由は紀州弁。耳に心地よいです。
これは「嫁姑の骨肉の争い」を描いた物語だけど、ものの見事に「女」というもの−はっきり言えば「女のいやらしさ」を描ききっているすごい作品だと思います。
いくつになっても「女」を捨てない姑の於継もすごいのだけど、私は嫁の加恵の方にもっと強烈な女臭さを感じて、あぁ〜女って・・・と思うのです。
小説としても名作だけど、舞台作品としても秀逸。物語の中の「嫁姑の対決」がそのまま「嫁役vs.姑役」として舞台上に展開されて、そりゃあもう、芝居好きにはたまらんです。
於継役はかつて杉村春子の持役というか代表作というかで、私が観たときには既にかなり「おばあさん」な年齢になっていたにもかかわらず、お化粧の臭いが漂ってきそうな色気に圧倒されたものでした。
加恵は、太地喜和子と水谷八重子(当時は良重)のを観ていて、太地さんのときはとにかくかわいらしい加恵だったこと、水谷さんのときはラストシーンで後姿が姑=杉村春子にそっくりだったのにぞぉっとしたこと、などがとても印象に残っています。
その後(杉村春子さん亡き後)、すごく意外なキャストで観た記憶があるんだけど誰だったかが思い出せない。うーん、誰だっけ・・・。於継役が「この人、まだ加恵ができるんじゃないの?」と思うような若手だったような気がするんだけど・・・。
で、今日のドラマ。超有名な名作なのに、映画はあってもドラマ化って意外といままで無かったような・・。
田中好子の於継、和久井映見の加恵って「いかにも〜」なキャストだよなーと思いつつ。
雲平さんが谷原章介!へぇーーー!あの「色男」がどんな雲平さんを・・・と思っていたら、あの登場の仕方!なんか少女マンガの定番の出会いのシーン、みたいでちょっと笑えちゃったけど、そういう系に弱い私にはツボでした(*^_^*)。
和久井映見はまあイメージ通りでよかったんだけど、於継の田中好子が・・・。
朝日新聞のテレビ欄では絶賛していたけど、わたし的には「そぉかあ?そんなにいいかぁ?」な感じだったな。
あの姑は、「かわいい雲平ちゃん」がいない間は嫁にすごーく優しくて、二人はすごーく仲が良かったはず・・なのよね。あんなに姑さんにかわいがられて加恵さんは幸せモノだと近所の噂になるほど。
でも今日の田中好子からはそういうふんわりしたものは感じられなかった。どこまで行っても近寄りがたいお義母さんって感じで、田中好子はそういう解釈で演ってるのかなあと思ったくらい。でもそうだったとしたら、やっぱりその解釈は成功してないような気がしました。
「かわいい雲平ちゃん」が帰ってきたときに「それまでの優しいお義母さんが豹変した」というインパクトが弱かったと思うのですよ。
舞台では、雲平さんが帰ってくるまでの3年間で、加恵は表面的には十分華岡家に馴染み、だからこそ雲平さんが帰ってきた瞬間にその場の雰囲気からはじき出される「孤独」が強烈に伝わってきたものだったのに。
なんかその辺が今日は物足りなかったです。
加恵の実母役の根岸季衣がうまいっ!今日観てて一番すっきりさせてくれた役者さんでした。
この作品の好きなもう一つの理由は紀州弁。耳に心地よいです。
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