苦節7年〜PART2〜
2005年3月4日
〜つづき〜
家の近所に、歩いていける距離にあと1軒歯医者がありました。
そこがダメだったらもう、全身麻酔or縛るor東京まで行くの3択だ!と決めて、その最後の1軒に行ってみたら・・・。
そこにいてくださったのです、息子の歯を診てくれるお医者様が・・・!
子供が「いや」ということは絶対にせず、泣いても暴れても絶対に怒らず、もう来るなとも言わない先生が。
口に器具を入れるときには、息子が怖がってると見ると「これはこういう器具で、○○をするためのものだよ」と、しっかり見せて説明してくれる。
「痛いことは絶対しないから」と言ってくれて、言ったことを守ってくれる。
娘も息子も、この歯医者さんに行くのは「いや」とはいいませんでした。
そこに付け込んだ私はあるとき、「一度押さえつけてでも治療してください」とお願いしました。
というのも、小2で発見されてから2年ほったらかしだった虫歯がぼちぼち痛み始めていたからです。
一応息子のことも説得して、ほとんど無理やり「うん」と言わせ、そして・・・。
看護婦さん3人+私+隣の台で順番待ちしていた患者のおじさん=5人で押さえつけて、削ってもらいました。
息子は火事場のバカ力的大暴れをして、もう、修羅場。ビデオに撮っとけば良かったと思うくらいの大騒ぎ。
でも、それでも息子は「もう行かない」とは言わなかったのです。
なぜならば、多分、そのときは誰からも叱られなかったから。
先生はいつもと変わらずにこにこしながら「ひゃー怖かったぁ」などと言ってるし、看護婦さんたちは息子に蹴られ、引っかかれたにもかかわらず「がんばったねえ」と褒めてくれ(ここの看護婦さんは若くて美人ぞろいで、それも息子の気に入ったのだと思う)、私はもうあまりの騒ぎにおかしくておかしくて(だって隣で待ってたおじさんにまで協力してもらっちゃって)、家に帰って笑い話にしかならなかったし。
息子はその後も通い続けました。
削るのは依然として頑なに拒否してましたが、先生ももう(懲りたのか?)無理に治療しようとは言わず、薬を塗ったり歯垢を取ったり・・
最初のうちは私が二人の子供を連れて通っていたのですが、そのうち姉弟二人で通うようになり、調子が良くてしばらく行かないことがあっても、歯に違和感を感じると自ら進んで行くようになり・・。
親に倣って他のことにはだらしない子供たちも、歯のケアには神経質なくらいになりました。
そんなこんなで、かれこれ5年。
ここ数日、一番古株の虫歯がどうようもないとこまで悪化したらしく、息子の頬はかつてないほど腫れ上がってほとんどナスのような輪郭になっていました。
「もう削るしかないよ」とそれとなく説得はしていましたが・・・。
とにかくこのままではいられないわけで、明日はどうしても行くっきゃないという夕べ、「怖いよ〜歯医者怖い〜どおしよぉ〜」と散々わめいていましたが、今日、意を決して行き、自ら「削ってください」と言って治療してもらってきたというのです。
口の中を見せてもらったら見事な穴が開いている・・・。
先生から、「今日はこれこれこんな治療をしました。穴はわざとあいたままにしています。こんなこととこんなことに注意して、来週必ず来てください」とお手紙をいただき・・・。
もう本当に、この日が来たのが夢みたい。
普通に歯医者に行けるようになったどー!!!
○○先生、息子をここまで見守ってくださって本当にありがとうございました。
息子は確実に一つずつ克服している。
歩みがのろくても、それを一つずつ確認していける喜びが私にはある。
この息子の母で本当に良かったと思う今日なのでした。
家の近所に、歩いていける距離にあと1軒歯医者がありました。
そこがダメだったらもう、全身麻酔or縛るor東京まで行くの3択だ!と決めて、その最後の1軒に行ってみたら・・・。
そこにいてくださったのです、息子の歯を診てくれるお医者様が・・・!
子供が「いや」ということは絶対にせず、泣いても暴れても絶対に怒らず、もう来るなとも言わない先生が。
口に器具を入れるときには、息子が怖がってると見ると「これはこういう器具で、○○をするためのものだよ」と、しっかり見せて説明してくれる。
「痛いことは絶対しないから」と言ってくれて、言ったことを守ってくれる。
娘も息子も、この歯医者さんに行くのは「いや」とはいいませんでした。
そこに付け込んだ私はあるとき、「一度押さえつけてでも治療してください」とお願いしました。
というのも、小2で発見されてから2年ほったらかしだった虫歯がぼちぼち痛み始めていたからです。
一応息子のことも説得して、ほとんど無理やり「うん」と言わせ、そして・・・。
看護婦さん3人+私+隣の台で順番待ちしていた患者のおじさん=5人で押さえつけて、削ってもらいました。
息子は火事場のバカ力的大暴れをして、もう、修羅場。ビデオに撮っとけば良かったと思うくらいの大騒ぎ。
でも、それでも息子は「もう行かない」とは言わなかったのです。
なぜならば、多分、そのときは誰からも叱られなかったから。
先生はいつもと変わらずにこにこしながら「ひゃー怖かったぁ」などと言ってるし、看護婦さんたちは息子に蹴られ、引っかかれたにもかかわらず「がんばったねえ」と褒めてくれ(ここの看護婦さんは若くて美人ぞろいで、それも息子の気に入ったのだと思う)、私はもうあまりの騒ぎにおかしくておかしくて(だって隣で待ってたおじさんにまで協力してもらっちゃって)、家に帰って笑い話にしかならなかったし。
息子はその後も通い続けました。
削るのは依然として頑なに拒否してましたが、先生ももう(懲りたのか?)無理に治療しようとは言わず、薬を塗ったり歯垢を取ったり・・
最初のうちは私が二人の子供を連れて通っていたのですが、そのうち姉弟二人で通うようになり、調子が良くてしばらく行かないことがあっても、歯に違和感を感じると自ら進んで行くようになり・・。
親に倣って他のことにはだらしない子供たちも、歯のケアには神経質なくらいになりました。
そんなこんなで、かれこれ5年。
ここ数日、一番古株の虫歯がどうようもないとこまで悪化したらしく、息子の頬はかつてないほど腫れ上がってほとんどナスのような輪郭になっていました。
「もう削るしかないよ」とそれとなく説得はしていましたが・・・。
とにかくこのままではいられないわけで、明日はどうしても行くっきゃないという夕べ、「怖いよ〜歯医者怖い〜どおしよぉ〜」と散々わめいていましたが、今日、意を決して行き、自ら「削ってください」と言って治療してもらってきたというのです。
口の中を見せてもらったら見事な穴が開いている・・・。
先生から、「今日はこれこれこんな治療をしました。穴はわざとあいたままにしています。こんなこととこんなことに注意して、来週必ず来てください」とお手紙をいただき・・・。
もう本当に、この日が来たのが夢みたい。
普通に歯医者に行けるようになったどー!!!
○○先生、息子をここまで見守ってくださって本当にありがとうございました。
息子は確実に一つずつ克服している。
歩みがのろくても、それを一つずつ確認していける喜びが私にはある。
この息子の母で本当に良かったと思う今日なのでした。
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