★kajさんに秘密あり


昨日の「ローレライ」の予告で知って、思わず叫びそうになって口を押さえたという・・・。隣の人にちょっとヘンに思われたみたいだったなー(^_^;)

私、この小説、

大大大だぁ〜い好き!!!

なの。

時代小説では、「かわせみ」の平岩弓枝より、「竜馬」の司馬遼太郎より、誰より一番好きなのが

藤沢周平

で、今まで読んだ彼の作品の中で一番好きなのが、この「蝉しぐれ」。

もう、切ない、切ない、切ない・・・・
どうして人の一生って一回しかないの?って思ってしまうような。

この作品、かれこれ10?年前に宝塚で舞台化されているのだが、あれは素晴らしかった。
シメさん=紫苑ゆう&白城あやかがトップコンビでマリコさん=麻路さきが二番手の、星組黄金期の舞台。
脚本と演出も素晴らしかったんだろうとは思うけど、とにかく、シメさんの文四郎からは生きていくことの切なさがにじみ出ていて、涙を絞られた。
特に印象に残っているのは、有名な「大八車」のシーンより、殿様の側室となって再会したふくに「このままどこかに連れて行って」とすがられたときの・・・文四郎の・・・(涙)
一瞬の間の中に様々な思いが錯綜する、それが紫苑=文四郎の表情にざぁっと表れて、そして、耐え難きを耐え忍び難きを忍んで「あきらめる」のだ。
藤沢周平の、そういうリアルさがすごく好きなんだよね。
悲しいんだけど、でも決して「お話し」にしちゃわない、「人生って言うのはこういうもんだよ」っていうのが。
大人だからね。仕方ないんだよね・・・でも、辛いね、生きてくのって・・・。

あー、思い出してすっかりセンチメンタルになっちまったわ。

NHKの金曜時代劇でやったときには、内野聖陽の文四郎がどーにもイメージじゃなくて、途中で挫折しちゃったんだけど、今度の映画はどうだろう。
とりあえず染五郎は合格として、ふくが木村佳乃っていうのが・・・。
私は彼女のことキライじゃないし、あの「いかにも帰国子女」なサバサバ感は好きだけど、ふくを演るにはどうかなあ、と思ってしまうのよね。
それにその他のキャストもなんだかなあ・・・。
小和田逸平にふかわりょう?なんで?だいじょぶなの?

ちょーっと不安だけど、でもとにかく秋には公開されるらしいからまた一つ楽しみが増えて、また生きながらえることができるというものです。

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