雨の休日。
久しぶりの休みであるダンナは、日ごろの睡眠不足を取り戻すべく爆睡中でいつまで経っても起きてこないので、午前中に文庫本を1冊読了。

妙に心癒される小説だった。
やっぱり伊良部センセイのお力かしら。

茶化して書かれているけれど、この伊良部センセイの患者へのアプローチの仕方って、子育てにおいて子供に対してこうであるべきっていうものと共通していると思う。

否定しないこと。
相手の行動を、客観的に示してやること。
そこから自分で気付かせること。

腹の出たおっさんっていうところも、ポイントだよね。
こちらが引け目を感じないようなビジュアルであることってさ。
相手側に優位を感じてしまうと、とても自分をさらけ出すことなんて出来ないから。

これを読んで気付いたこと。
患者が“こんな医者”と思いながらも「とにかく通おう」と思うこと、すなわち“病んでいる”ってことなんだと。
その昔、自分は絶対うつ病に違いないと思って精神科に行っていろいろと訴えた私に医者は「あなた、そんなに悩んでいるようには見えないよ?」と言い放ち、頭に来た私はそれっきり医者に行くのを止めた。ほかの病院に行ってみようとかじゃなくてね、「もう、医者なんか行くもんか」って思って、結局それっきり。
それで絶望して自殺することもなく、今はこうして何事もなく(時々不安定にはなるけれど)生きているわけです。
あの時のあの医者の見立ては正しかったんだと、今は素直に思える。

なんか、このセンセイのことはシリーズになっているらしいので、他のも是非読んでみたいです。

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