「変身」と「宿命」を読みました。
「変身」の方はなんかちょっと・・・。
文庫本の裏表紙にごく簡単なあらすじが載ってるじゃないですか。あれを読んでいたために、最初から先が読めてしまってスリルとサスペンスが感じられず。
臓器移植について問題提起している作品、と言われていますが・・・。ホントにそうなのかな?
「自分が自分でなくなってしまう」という危機感を書きたかったのなら、変わっていく方向が凶悪な方向ではない方が良かったんじゃないかな?
脳移植による変化が、自分が理想としていた、或いは望み憧れていた方向に変わっていく、という変化であったら、それでも人はああいう選択をしただろうか、と思ってしまうのです。記憶までが摩り替わって元の自分を全く忘れてしまう、というのではないわけですから。
他人のことを安易に「あんな人間じゃなくてよかった」と思ってしまうような書き方に、少々反発を感じました。
玉木宏クンで映画化されてるので、読み終わったらDVD借りようと楽しみにしていたのですが、ちょっと観る気が失せてしまいました。
「宿命」の方は楽しめました!
まず謎解きが面白かったし。
それに、これは一見美佐子を真ん中にした物語のようでいて、読み終わってみると実は晃彦の物語だったんだっていうのが一番の「どんでん返し」だったように思えます。
いろんなモノを一人で抱え込んでいた晃彦が最後に、勇作に、美佐子に、それぞれ心を開くことができた結末に、心がほっと暖かくなりました。
どっちかっていうとこっちの方が映像作品を観てみたいけど、ないのかな?そういえばこの作品の勇作は「手紙」の直貴や「白夜行」の亮と共通項を感じる人物で、とっても「山田孝之」なニオイがしちゃいました(^_^;)。この「暗さ」が東野作品の魅力の一つでもあるのかな?
さて、次は何を読もうか。
たくさんあるのでホント、1冊に決めるのが大変。
「変身」の方はなんかちょっと・・・。
文庫本の裏表紙にごく簡単なあらすじが載ってるじゃないですか。あれを読んでいたために、最初から先が読めてしまってスリルとサスペンスが感じられず。
臓器移植について問題提起している作品、と言われていますが・・・。ホントにそうなのかな?
「自分が自分でなくなってしまう」という危機感を書きたかったのなら、変わっていく方向が凶悪な方向ではない方が良かったんじゃないかな?
脳移植による変化が、自分が理想としていた、或いは望み憧れていた方向に変わっていく、という変化であったら、それでも人はああいう選択をしただろうか、と思ってしまうのです。記憶までが摩り替わって元の自分を全く忘れてしまう、というのではないわけですから。
他人のことを安易に「あんな人間じゃなくてよかった」と思ってしまうような書き方に、少々反発を感じました。
玉木宏クンで映画化されてるので、読み終わったらDVD借りようと楽しみにしていたのですが、ちょっと観る気が失せてしまいました。
「宿命」の方は楽しめました!
まず謎解きが面白かったし。
それに、これは一見美佐子を真ん中にした物語のようでいて、読み終わってみると実は晃彦の物語だったんだっていうのが一番の「どんでん返し」だったように思えます。
いろんなモノを一人で抱え込んでいた晃彦が最後に、勇作に、美佐子に、それぞれ心を開くことができた結末に、心がほっと暖かくなりました。
どっちかっていうとこっちの方が映像作品を観てみたいけど、ないのかな?そういえばこの作品の勇作は「手紙」の直貴や「白夜行」の亮と共通項を感じる人物で、とっても「山田孝之」なニオイがしちゃいました(^_^;)。この「暗さ」が東野作品の魅力の一つでもあるのかな?
さて、次は何を読もうか。
たくさんあるのでホント、1冊に決めるのが大変。
コメント
密かなファンとしてうれしいです。
やっぱり人それぞれ捕らえ方が違うんだなと改めて感じました。
映画の「変身」は、なぜかただの純愛モノになっててイヤでしたけど、
原作の京極の生い立ちやキャラに惹かれる部分があったので。
「宿命」は、WOWWOWのオリジナルドラマで、DVD化されてます。
ただ、原作を読んでからだと、
はしょってたりしてなんともいえないんですが(汗)
晃彦が藤木直人、勇作が柏原崇でイメージに合ってればって感じです。
勇作は好きなキャラなので、「手紙」も買わないとですね☆
とりあえず、参考までに♪
「変身」、そうなんですよ、私も京極の方に惹かれるものがあって、だからそれを頭ごなしに否定するストーリー展開にちょっと抵抗を感じてしまいました。
本棚には「秘密」が控えてます。余裕が出てきたら次はこれだ!(笑)
もう一度読んでもいいぐらいですね、結構抜けてますし。
というか、おもいっきり私のおすすめじゃないですか(∩。∩;)ゞ
そんな私は、「手紙」を購入してきたんですけどね。
今までと系統が違うので、これから楽しみです♪
この勢いで、「白夜行」と続けて読んでみたいなと思います。
加瀬さんの映画の原作も気になって、小説三昧になりそうなこの頃です☆