こんなに、徹頭徹尾スキのない小説は読んだことがない。
すごい完成度だと思う。

440ページの中に完璧な別世界があって、読んでいると情景が色あざやかに見えてくるし、風や空気の匂いや温度も感じられるし、まるで自分自身がこの世界にワープしたみたいな感覚になる。

そしてその物語はといえば、この小説を貫く穏やかな空気感とは裏腹に壮絶なラストを迎える。

人が生きていくこととは、繋がっていくこと。
私たちはみんな、どこかで繋がっていて、今この時に同じ世界にいるのだ。

この人の書く小説の世界には物凄く惹かれます。
「西の魔女が死んだ」の時も「エンジェルエンジェルエンジェル」の時も、そして今回も、この物語世界の中の人になりたいと思ってしまったのでした。

新進気鋭の女性映画監督で映像化希望。

よしながふみ氏によるマンガ化も希望。

そうそう、この人の書く女性って、よしなが氏が書く女性と本質が似てるように思うな。だから好きなのかも。

そして、この小説にまつわるステキなサイト見つけました。
http://mother-goose.moe-nifty.com/photos/karakurikarakusa/index.html

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