幻夜

2007年4月20日 読書 コメント (2)
待望の文庫化!!!

で、発売して即購入していたのに、もったいなくてなかなか手をつけられなかったこの本を、ついに読み終えてしまった・・・
明日からいったい何を読めばいいの〜(T_T)、な気分。

解説の黒川博行氏はこれを「白夜行」第二部と書いているけれど、続編、とは違うんだよね、過去の店の名前が「R&Y」じゃないし・・・

でもそんなことはどうでもいい!

雪穂や美冬のような攻撃的な生き方は、好き嫌いで言えばとても好きです。
「お話」として読んで、雅也はヘタレやなぁ〜と思ってしまった。「全部乗り越えて二人で幸せに」という叶わぬ夢、叶ってはいけない夢を、私も見てしまった。

もちろん 犯罪はいけません
だから、雅也が正しいんです。人として、彼が、彼の感覚が。

だけど東野氏は、「犯罪」の部分に対しては「執念深い刑事」という人物を置くことで「それは絶対にだめなのよ、許されることはないのよ」ということをきちんと描きつつ、読者に危ない世界のカタルシスを与えてくれる。

東野氏の作品を読むのはこれで5作目ぐらいだけど、いつもそんな風に、人間の善悪の境目を上手く狙って人の快感を刺激してくる、その絶妙さに、すごいなぁ〜と感嘆してしまうのです。

結末はあっけないけど、あれでいいんでしょう。
二人で幸せに、なんてなってはいけないんです。
そして、解説にあったように「シリーズ第三部」、激希望。
いつか、この女の行き着く果てを書いて欲しいです。

コメント

磯野コンブ
磯野コンブ
2007年4月20日17:21

忙しさでごぶさたしてました。ちょうど私も「幻夜」読了したばかりです。ひさびさのめりこんで読みました。やっぱり、頭の中で山田くんと綾瀬はるかが出てきてしまって(笑)。ラストは「おいっ!」と思わずつっこんでしまいましたが。

もりのいずみ
もりのいずみ
2007年4月20日22:11

ラストはね〜、「いいや、コレでいいんだ」と自分で自分を納得させたと言うか・・・。

私も雅也は山田くんに脳内変換されてしまってましたが、時々「背が高い」という描写が出てくるので「山田くんにはできないかもな〜」とつい思ってしまいました。
山田くん、ゴメン!って感じです(^_^;)

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