死角形の遺産

2007年8月1日 読書
うわぁ〜、ベタな表紙だなぁ〜

私が買ったのは徳間文庫から「新装版」として出ているもので、もっとずっとすっきりした表紙のもの。

ここ数ヶ月ずーっと「涼宮ハルヒ」シリーズ読んでて、6巻まで読んだところでどうにも他のモノが読みたくなり、砂漠でオアシスを求めるように本屋に飛び込んで文庫本をまとめ買い。
その中の1冊だったんだけども・・・。

内容も、新装版の表紙からは想像も出来ないほど、そしてこの表紙には負けず劣らず、ベタなものでした。
なんか、火曜サスペンスを観てるような、そんな感じ。
トリックも、「まさか、こーゆーことじゃないよねえ」と思ってたそのものズバリだったし。

なにより主人公がリーマン2人組で、片方は「原さん」と呼びかけるのに対して原の方は「一郎」と呼びかけ、事件に巻き込まれた一郎=井田に、何の関係もない原が「一郎、僕が君を助けてあげる」とばかりにくっついてきて率先して探偵役を務め、危ないところを救い、最後には種明かしをし、しかもそいつが「実は経済界の大物の御曹司」だったりして、こんなに萌える話はないだろうと思うのに、文章的に全く萌えない。
まあそれは作者にそういう意図も素質も全くないからであって、文句を言うようなことではないんだけれども、ただ私個人的には「もったいないなぁ・・・・・」とタメイキでした。

“大京極”の一人だから、もっとシャープなものを期待してたんだけど、なんか全然で・・・。
でも、かなり初期の作品らしいし、1986年という時期を考えればトリックも結構最先端だったのかもしれません。

次回はもうちょっと最近のものを読んでみよう。

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