平日連休に備えて、昨日DVDを4本レンタルしてきまして、連休1日目は2本観ました。

★間宮兄弟
以前に一度観た事あって、でもそのときにはあまりなんとも思わず(つまんなくもなかったが感動するほど面白くもなく)、最近原作が文庫になったので読んだ。
それでもう、小説があまりにも良くて、読んでる最中から映画が観たくて観たくてどうしようもなくて(小説読んでみると、佐々木蔵之助と塚地があんまりイメージぴったり過ぎて、アタマの中で動いて動いて)、借りてきた。

やっぱり映像化って難しいね。
いや、ぜんぜん悪くないんだけど。
こういう、自分の体内時計で生きてる人っていうか・・・周りにあまり影響されずに自分のペースで生きてる人って、周りに理解されるにはその行動の根拠が丁寧に示される必要があるわけで、小説はやっぱり物理的な余裕があるからそれができてる−というか、それをするための小説なわけだから−けど、映像は時間制限があるでしょ。筋道立てて示さないと理解されない人たちの物語を、時間の枠内に収めるためにどこかしらはしょらないといけないわけで、やっぱり無理があるよなあ、と。
役者とか、ぜんぜん悪くないのよ。製作側の熱意も感じられるのよ。だけども。

間宮兄弟のありようって、夫婦でこうなれたら理想なんじゃないかって思うような人間関係だと思った。
兄弟だからこそ、なのかもしれないけど、でもホントは夫婦こそがこんな風になるべきなんじゃないかなーと。
だって、なれたら幸せじゃない?こんなふうにさ。

★嫌われ松子の一生
すごく面白い作りの映画だったけど、松子の寂しさが身に沁みてしまい泣けた。

たとえば、間宮徹信だって女には振られるばかりで一生結婚できないかもしれないけれども、でも松子のようにはならない。明信がいるから、というわけではなくて、徹信はちゃんと自分を確立しているから。それは「男」だからかもしれないし、親がちゃんと愛情を注いで育てたからかもしれないし。

松子にはそういう「自分」がない。
「女」だってこともあるし、親がちゃんと愛してやらなかったって言うのもある。
だけど、親のことはともかく、松子の生きた時代の「女」っていうのは、ほとんどがこういうものだったと思うよ。
「結婚して、家の中をきれいにして料理作ってダンナの帰りを待つ」イコール「女の幸せ」
最後に最後に、そうじゃない幸せに気づきかけたのにね・・・・・

それにしても豪華なキャスト。
ミュージカルシーンも良かった、BONNIE PINKとAIの歌のシーンは特に。

あと2本は明日。

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