崖の上のポニョ

2008年7月27日 映画
崖の上のポニョ
※ネタバレあります。







とにかく、絵がキレイでした!
全て手描きのセル画で作られたとのことで・・・。
まさに「動く絵本」そのものだったと思います

新聞雑誌の映画評で「前作の“ハウル”に比べてとてもわかりやすい」との評判だった今作。
確かにストーリーは単純明快ではあったかも。
でもそれがイコール「わかりやすい」ということになるのかというと???

これがホントに「お話の絵本」だったら、例えば「目が覚めたらお家の周りが海でした。宗助とポニョはリサを探しに船で海に出て行きました。」と書かれていても、「ふんふん、それで?」と何の違和感もなく受け入れられるんでしょう。
でもそれが、映画というものになってしまうと、アニメであってもそこにいろんな人たちがそれぞれ生きて動いているので、余計な「?」が出てきてしまったりするんだなあ、と思った次第です。その「?」にいちいちひっかかってしまうのが大人の弱みなんでしょうね。

印象的だったのは、宗助の母親とポニョの母親が話をするシーン。
何を話しているのか、は観客に知らされません。
母親同士が話をしている後姿だけが遠目に描かれます。
海の魔法で元気になったおばあちゃんたちがその様子を見ながら「リサさん(宗助の母)、辛いでしょうねえ」と話す。
このセリフの意味が、すぐにはわからなかった。
観終わって、後の展開からさかのぼって考えて、ああそうか、と。で、宮崎監督がこの映画に託した思いはそういうことか、と。

でも、多分そんなことは観客に伝わっても伝わらなくてもどっちでもいいんだろうな、と思いました。
まずは楽しんでね、というような。アニメっていいでしょ、きれいでしょ、ステキでしょ、みたいな。なんかそんな、製作者たちの「気持ち」のようなものを感じました。

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