グーグーだって猫である(ひみつに追記)
☆ひみつ追記しています。


“万年ネコ渇望症”の自分には、少々酷な映画ではあった。

が、全体的には、大島弓子さんのマンガのあのふんわりした雰囲気が映画にもよく出ていて、とても癒される映画だった。

映画の中の大島さん=小島麻子センセイ=小泉今日子さんがとてもとてもかわいらしい。
子供っぽいようでいて実はしっかり大人で、下手したらカマトトと言われそうな行動や反応が全く嫌味なく自然。
頼りなさそうで実は強くて、一人でしっかり立っている。
アシスタントや仕事関係の人などたくさんの人たちに囲まれてるけれども、「でも自分は自分独りの存在」っていう孤独感が漂っていて、キョンキョン上手いなあと唸ると同時に、そういう女性にすごく共感を覚えて、切ないんだけどよかった。

それと、上野樹里ちゃんは天才!
この人は「なりきる」役者だね。すごいわ。いつ見ても「初めての樹里ちゃん」だもの。

あと、加瀬亮さん。
不思議な雰囲気の役者さんだ~、この役だからなのか、この人の個性なのか。
小島麻子さんのお相手役としてあまりにもピッタリだった。
ちょっと別の作品も観てみたい。

「8月に生まれる子供」のことが、劇中の制作場面で結構しっかり取り上げられてて、この作品のテーマがとてもよくわかったのがよかった。

1つだけダメ出し。
もうそろそろロードショーも終わりかけているので、ちょっとネタバレいいかな。
グーグーの先代のネコちゃんである“サバ”、映画の冒頭でこの世から旅立ってしまうサバは、擬人化されて人の姿で出てくるのだけど、演じてるのが大後寿々花ちゃん。ネコっぽくてかわいくて、例えば「綿の国星」のチビネコを映画化するとしたらうってつけだろうなと思ったんだけど、老衰で亡くなったサバをこの若い女優さんが演ることに、私はちょっと違和感があった。
映画のパンフレットには、この役をなぜ敢えて若い女優さんにやらせたかってことはちゃんと書いてあったけど。

なんにせよ、犬童一心監督の、大島弓子さんへの愛に満ち溢れた映画で、ともすればちょっと不吉な深読みをしてしまいそうになった。
でも、それはまさかだよね、ははは。

そして、「いつかネコと暮らすこと」は自分の人生の最終目標であることを再確認したのであった。



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