彼女が変わったのか、それとも私が気付かなかっただけなのか
2008年11月24日 日常仕事あがりに携帯を見たらなんとなく見覚えのあるケータイ番号から着信あり、誰だかわからないけど知ってる人だなあ・・と思いつつ掛け直してみると、前の会社の人だった。
飲み会のお誘いで、辞めて2年以上経つのに忘れずに声をかけてくれるなんてありがたや、と思いつつも、今週は遅番なので無理ですわ~と断り、半分社交辞令で「みなさんお変わりありませんか~?」と訊いたところ、驚きの近況報告が返ってきた。
この日記でも当時散々書いたけど、私が辞めるときに後を任せた女性社員がおり、その人が。
妻子のある部長とできあがってしまい、部長は離婚、彼女は「今のアタシは部長夫人よ!」な勢いで、社長とその部長が事務所にいないと「天井天下唯我独尊」な態度で周りの事務員を叱り散らかしているのだという。
あまりの事に言葉もなく、「それで他の事務の女の子たちはどうしてるんですか?」と訊くと、その彼女のせいなのかどうかはわからないが、私の辞めた後に人事異動が行われて、以前その彼女と一緒に仕事していた女の子たちは全員別の部署に異動になり、その「部長婦人」とは部屋が上下に別れ、今では行き来もない、とのこと。
私を誘ってくれた人も「こんな飲み会も、出来ればみんなでと思うけど、彼女が来るんなら私は行かないってみんなが言うから、彼女のことは誘えないんだ」と言う。
もう本当に、絶句、というのはああいうことを言うのだろう。
なぜなら、なぜなら・・・。
私の知っている彼女は、そんな人ではなかった。
明るくて、楽しくて、頑張りやさんな人だった。
簿記の学校に通っていて、3級は合格したから2級をなんとしても取りたい、そしたらもっといい仕事に移れるし、と昼休みも勉強していて。
婚家の親から「財産目当て」のように言われていびられて、「お金は一銭もいりません」とタンカ切って子連れ離婚したけど、ダンナが嫌いになったわけじゃないから今でも外では普通に会うのだと言っていた。
そんな離婚だったから経済的には大変だったみたいで、給料が安い、こっちは爪に火をともすような暮らしをしていると言うのに、社長は何を考えているんだ、ちゃんと社員の生活を考えているのか、有給休暇も自由にとれないのはおかしい、給与体系がはっきりしないのも気に入らない、etc.etc.・・・という会社のグチは毎日毎日呪文のように聞かされて、私としてはそれがしんどくて辞めた部分もあるけれど、彼女の人柄が悪いって事は決してなかった。
なにより。
あの会社は異常に人間関係が悪かった。悪いというか、おかしいというか。
悪い意味で常識はずれな人たちがいて、その人たちのためにみんな振り回されていた。その常識はずれな人たちのうち、営業の男性社員は辞めさせられることはなかったけれども女子社員はある時期に一斉にクビになったりして、それはあの考えの浅い社長が浅いなりに、これを機になんとか社内の雰囲気を正常に戻したいという考えだったのだが、彼女はその暗黒時代を知っているはずなのだ。
「仕事」という線引きが出来ずに、感情で動く女の子たちの地雷を踏まないように、同僚の顔色を伺いながら仕事をする日常を「おかしい」とはっきり言える人だったのだ。
そんな人が、今では逆に、周りから忌み嫌われる存在になってしまっていること・・・母子家庭で苦労していたはずの彼女が、他人の家庭から夫を奪って相手の妻子を母子家庭にしてしまうということ・・・
もうホントに、信じられない、そんなことになっているなんて。
私が辞める時は確かに、私とは行き違いがあってすれ違ったままとなってしまった。
だけどそうなる前、私が辞めることを決めるまでは、あの当時5人・・・だったか、事務員同士は楽しく平穏な日々だった。外に食事に行ったこともあったと思う。
だけど、こんなことになってみると、結局彼女はその頃から仮面をかぶっていただけで、私は彼女にとって「機嫌をとっておかなくちゃならないお局さま」だったのかもしれない。
私は彼女を本当に信頼して、後任に指名したのだが、彼女にして見れば「面倒をおつけられた」としか思えなかったのかもしれない、だからあんなに怒ったのかもしれない。
私は彼女は、ちょっと気は強いけどまっすぐでパワフルでステキな女性だと思っていた。
そんな彼女が変わってしまったと言うことなのだろうか。
それとも、そう思っていたのは彼女の仮面をかぶった姿で、私が見抜けなかっただけだったのだろうか・・・。
あの頃、仲良く楽しく(のつもりで)一緒に仕事をしていて、今は別室に分かれた人たちは、どんな気持ちでいるかと思うとやりきれない。
そして、今になってこんなことになるのなら、あの頃一緒に嫌な思いをいっぱいして、それを「おかしいよ、なんとかしようよ」と話し合った日々と、私自身の努力や苦労は、いったいなんだったんだろう・・という空しさと・・・。
心底、大変だったんだろうか。
母子家庭で、16万弱のお給料から家賃で半分出て行くと言っていた。子供さんは今はもう中学に入ったかもしれない、これからどんどんお金がかかるようになる。それを考えたら不安であろうことはわかる。だからもう、一人で頑張るのに疲れたのだろうか、なりふり構っていられなくなったのだろうか・・・
部長と彼女の両方を知ってる私には、どうしても、2人が「愛」で結ばれたとは思えないから、さらに空しさが募る。
飲み会のお誘いで、辞めて2年以上経つのに忘れずに声をかけてくれるなんてありがたや、と思いつつも、今週は遅番なので無理ですわ~と断り、半分社交辞令で「みなさんお変わりありませんか~?」と訊いたところ、驚きの近況報告が返ってきた。
この日記でも当時散々書いたけど、私が辞めるときに後を任せた女性社員がおり、その人が。
妻子のある部長とできあがってしまい、部長は離婚、彼女は「今のアタシは部長夫人よ!」な勢いで、社長とその部長が事務所にいないと「天井天下唯我独尊」な態度で周りの事務員を叱り散らかしているのだという。
あまりの事に言葉もなく、「それで他の事務の女の子たちはどうしてるんですか?」と訊くと、その彼女のせいなのかどうかはわからないが、私の辞めた後に人事異動が行われて、以前その彼女と一緒に仕事していた女の子たちは全員別の部署に異動になり、その「部長婦人」とは部屋が上下に別れ、今では行き来もない、とのこと。
私を誘ってくれた人も「こんな飲み会も、出来ればみんなでと思うけど、彼女が来るんなら私は行かないってみんなが言うから、彼女のことは誘えないんだ」と言う。
もう本当に、絶句、というのはああいうことを言うのだろう。
なぜなら、なぜなら・・・。
私の知っている彼女は、そんな人ではなかった。
明るくて、楽しくて、頑張りやさんな人だった。
簿記の学校に通っていて、3級は合格したから2級をなんとしても取りたい、そしたらもっといい仕事に移れるし、と昼休みも勉強していて。
婚家の親から「財産目当て」のように言われていびられて、「お金は一銭もいりません」とタンカ切って子連れ離婚したけど、ダンナが嫌いになったわけじゃないから今でも外では普通に会うのだと言っていた。
そんな離婚だったから経済的には大変だったみたいで、給料が安い、こっちは爪に火をともすような暮らしをしていると言うのに、社長は何を考えているんだ、ちゃんと社員の生活を考えているのか、有給休暇も自由にとれないのはおかしい、給与体系がはっきりしないのも気に入らない、etc.etc.・・・という会社のグチは毎日毎日呪文のように聞かされて、私としてはそれがしんどくて辞めた部分もあるけれど、彼女の人柄が悪いって事は決してなかった。
なにより。
あの会社は異常に人間関係が悪かった。悪いというか、おかしいというか。
悪い意味で常識はずれな人たちがいて、その人たちのためにみんな振り回されていた。その常識はずれな人たちのうち、営業の男性社員は辞めさせられることはなかったけれども女子社員はある時期に一斉にクビになったりして、それはあの考えの浅い社長が浅いなりに、これを機になんとか社内の雰囲気を正常に戻したいという考えだったのだが、彼女はその暗黒時代を知っているはずなのだ。
「仕事」という線引きが出来ずに、感情で動く女の子たちの地雷を踏まないように、同僚の顔色を伺いながら仕事をする日常を「おかしい」とはっきり言える人だったのだ。
そんな人が、今では逆に、周りから忌み嫌われる存在になってしまっていること・・・母子家庭で苦労していたはずの彼女が、他人の家庭から夫を奪って相手の妻子を母子家庭にしてしまうということ・・・
もうホントに、信じられない、そんなことになっているなんて。
私が辞める時は確かに、私とは行き違いがあってすれ違ったままとなってしまった。
だけどそうなる前、私が辞めることを決めるまでは、あの当時5人・・・だったか、事務員同士は楽しく平穏な日々だった。外に食事に行ったこともあったと思う。
だけど、こんなことになってみると、結局彼女はその頃から仮面をかぶっていただけで、私は彼女にとって「機嫌をとっておかなくちゃならないお局さま」だったのかもしれない。
私は彼女を本当に信頼して、後任に指名したのだが、彼女にして見れば「面倒をおつけられた」としか思えなかったのかもしれない、だからあんなに怒ったのかもしれない。
私は彼女は、ちょっと気は強いけどまっすぐでパワフルでステキな女性だと思っていた。
そんな彼女が変わってしまったと言うことなのだろうか。
それとも、そう思っていたのは彼女の仮面をかぶった姿で、私が見抜けなかっただけだったのだろうか・・・。
あの頃、仲良く楽しく(のつもりで)一緒に仕事をしていて、今は別室に分かれた人たちは、どんな気持ちでいるかと思うとやりきれない。
そして、今になってこんなことになるのなら、あの頃一緒に嫌な思いをいっぱいして、それを「おかしいよ、なんとかしようよ」と話し合った日々と、私自身の努力や苦労は、いったいなんだったんだろう・・という空しさと・・・。
心底、大変だったんだろうか。
母子家庭で、16万弱のお給料から家賃で半分出て行くと言っていた。子供さんは今はもう中学に入ったかもしれない、これからどんどんお金がかかるようになる。それを考えたら不安であろうことはわかる。だからもう、一人で頑張るのに疲れたのだろうか、なりふり構っていられなくなったのだろうか・・・
部長と彼女の両方を知ってる私には、どうしても、2人が「愛」で結ばれたとは思えないから、さらに空しさが募る。
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