渚のシンドバッド [DVD]

2009年7月9日映画

切なくて辛くて、そしてなにより、難しかった～（汗）

人と対等にかかわることとか、人に優しくすることとかって、こういう風に、世の中にはホントにいろんな人がいるんだって思えば思うほど、やっぱり難しくなる。

主人公の伊藤くんが、吉田くんにコクってしまったとき。
吉田くんは、一生懸命受け止めようとしてる・・・んだよね？
自分は男とは恋愛できない、それはムリってことははっきりわかってても、あれはあれで、伊藤くんを友人として傷つけたくないっていう優しさ・・・なんだよね？
でも、この場合その優しさはかえって伊藤くんを傷つけちゃう・・・ってことだよね？

でもさ。

その後、吉田くんが相原さんを好きだって思ったのは・・・

伊藤くんは相原さんと仲良くなっていくんだけど、それは決してカレカノの関係ではないんだけども、吉田くんはさ・・・自分のことが好きだって言った伊藤くんが別の女子と親密になってることに嫉妬・・・してるの？
吉田くんが相原さんに、伊藤くんのことを「オレはあいつみたいに変態じゃない」って言ってしまうのは、対抗意識なの？それとも本音がポロっと出てしまったってことなの？

吉田くんが相原さんに「お前とは寝れるけど伊藤とは寝れない」みたいなこと言って、相原さんから「あんたはあたしとヤリたいだけじゃん」みたいなこと言われるんだけども、でもその言葉は、伊藤くんにも向かっちゃったのかなあ。だって伊藤くんは、その「ヤリたい相手」として男性を＝吉田くんを好きなんだよね？

・・・・・・・・って、なんかいろいろ考えるけど、みんな悩んでるのはわかるけど、要するにどうするのが一番いいの？ってことは全然わからんかった(^_^;)
まあ、「一番いい方法」なんてのはないんだろうけども。
ただ、その他の学園生活の描写なんかも含めて、高校生っていう年代はカオスなんだと。今回はそれを一番感じたかな。自分が高校生だった時も、自分の世界はこんな風にカオスだったのかなと。

面白いなと思ったのは、優等生タイプの清水さんと、ちょっとダメダメっぽい山口くんが、本人たちは無自覚なんだけども実はウマが合う二人だっていう描写で。
全体的に「いったいどうしたらいいのよぉ～」的な流れの中で、この二人だけがとても微笑ましかったのが救いでした。

相原さんを演じているのは、歌手デビュー前の浜崎あゆみ。
今では整形美人と言われている浜崎サマですが、整形の必要なんて全くないだろうと言いたくなる、美少女です。