ゼロの焦点

2009年11月24日 映画
ゼロの焦点
昨日、観てきました。

役者さんたちの気合いの入った芝居が小気味よかったです。
主役3人の女優さんたちも、火花散らしてる感じでした。

「昭和」っていう時代の雰囲気がとても丁寧に描かれてます。
舞台となった「昭和32年」は私の生まれる3年前。
銀座4丁目のシーンで「フランスキャラメル」のネオン、懐かしかった~。

セットもロケも素晴らしくて、すごく力の入った作品だし、時代の雰囲気がことさら丁寧に描かれているところに、若い人にも観てもらいたいっていう熱意を感じたんですが、祝日だというのに残念ながらお客さんはまばら、客層も私ぐらいのおばさん、おじさんばかりでした。

いかにお見合い結婚でも、結婚した相手のことを何も知らないという状況や、事件のベースにある事柄についても(そのためにそこまでするほどのことなのかっていう)、今の若い人には理解の範疇外かもしれないですね・・・。

主役の女性たちのことだけでなく、レンガ工場の労働者の描写とか、日本初の女性市長のエピソードとかも含めて、今の豊かな(今はある意味豊かとばかりは言えなくなってきてるけど)日本、あるいは自分たちの生活っていうのは、こういう時代を踏み越えてきているのだということ、こういう犠牲と努力の上にあるのだということを、監督は伝えたかったのかな、とちょっと思いました。それは、観てくれさえしたら、若い人にも少しは伝わるんじゃないかという、なんというか、歯がゆさというかそんなものも感じました。

とにかく、ある意味すごく日本的な日本映画、だと思います。
観て損はないと思うのですが。

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