毎日4時半ごろ、ガッコから帰ってきます。
帰ってくるといつも、私の住むマンションのエントランス前では小学生たちがにぎやかに遊んでいました。

それが、今日は誰もいないのです。
なんとなく違和感を感じて見まわすと、「危ないのでここで遊んではいけません」の張り紙。

うちのマンションは車道沿いに建ってはいますが、車道の交通量はそんなに多くありません。また、車道からは奥まって建てられており、しかも車道からエントランスまでの歩道は「く」の字に曲がっているので、子供たちがボール遊びをしていたとしても、転がるボールを追いかけて車道に飛び出す、というような心配はまずありません。屋根があるので雨の日も遊べて、そんなに広くないけど子供たちが遊ぶにはいい場所だなと思っていました。

が・・・。

過去に、ここで遊んでる子供たちを容赦なく怒鳴りつけているお年寄りを何度か見かけています。「危ないから他のところで遊びなさい」というような、優しい口調の注意ではなく、「こらっっっ!こんなところで遊ぶんじゃないっっ!」という頭ごなしの怒鳴りつけで、子供たちの安全を気遣うというより、自分の住むマンションの玄関口で子供たちが遊んでいるのが気に入らない、という感情があからさまでした。
今回、張り紙が出て子供たちの姿が消えた、というのは、おそらく前述の、子供たちが気に入らない一部住民が管理人室に直訴したものと思われます。
(うちのマンションの管理人は、住民からクレームが出るとすぐ張り紙を出すんですわ。ベランダで布団を干すな叩くな、とか、夜10時以降に風呂に入るなとか、廊下をしゃべりながら歩くなとか。誰が言ってるのかは大体わかってるんですが)

最近の子供たちの様子を見ていて一つ気がついたことがありました。
というのも、そんなこと(苦情が出る)が何度かあったからだろうと思うのですが、親たちも考えて、最近は子供たちだけで遊ばせることはせず、必ず大人=母親が1人か2人、一緒につくようにしていたみたいなのです。
毎日顔ぶれが変わっていたので、たぶんお母さんたちで話し合って当番制みたいにしていたのではないかと思います。

親がそこまでしても、子供たちに遊び場を与えたい気持ちはすごく良くわかります。なんせ、この辺りには子供たちが遊べるような場所は皆無なので。

逆に、自分たちはもう子育ても終わり悠々自適な暮らしをしていて、なぜあんなに子供たちに冷たくできるのか、が理解できません。
自分の部屋の前、というならまだしも、出かける時、あるいは帰ってきた時にほんの一瞬通り過ぎるだけの場所なのに。
我が家のマンションは、空間を広々と使って植え込みが作られていたり、吹き抜けのピロティがあったりするのに、すべての場所で「遊ぶな」という張り紙や看板が出ているんです。なぜそんなにも神経質に、子供を遊ばせたくないのか、まったくわかりません。

最近は学校の「校庭開放」というのもなくなったと聞くし、少し離れた所にある公園も、うちの子供たちが小さかった頃「ホームレスが住み着いた」という理由で行ってはいけない場所になり、今もそのままらしく、ガッコの帰りに電車から見えるその公園はいつもガランとしています。

うちの子供たちが子供のころは、学校の先生は「子供に外遊びをさせないと健全な精神的成長が促されない」みたいなことを良く言っていましたが、最近はどうなんでしょうね。
こんな風に、大人のエゴで子供たちをあらゆる場所から締め出しておいて、まさかそんなことは言ってないですよねえ?

あの子たち、今日はどこでどうしてるのかなーと思うと、なんか切なくて。

たぶんほとぼりが冷めた頃、また遊びだすんじゃないかな、とも思うけども。

あ、張り紙、破いてくればよかったな~、誰もいなかったし(^_^;)


コメント

Mythril
2010年6月11日21:36


子育てが終わり、定年後に何不自由無い生活を送る年代の方々にとっての住環境は『静けさ』が一番となるようです。

我が家は一戸建て住居の立ち並ぶ一角ですが、老人のみ世帯が多く、駅との唯一のアクセスであるバス路線に対する敵対的意見も出ます。

通勤時に自分達だって使ったのにね。


人間って身勝手な生き物なのね…。


下町の露地でゴム飛びとかビー玉とかべったん(メンコ?)したり鬼ごっこや缶蹴り、竹馬に缶うま…年長者が幼子の面倒見ながら近所の子が集まって遊んでましたよ。
大阪市内の下町で。


張り紙…

破きに行きましょうか…?


もりのいずみ
2010年6月12日0:46

☆Mythrilさま

お年寄りにはお年寄りの言い分というのも、あるのかもしれませんが・・・。

せめて、ここに自分の孫がいたら、というような想像力を働かせてくれたらなあ、と思うんです。
それとも、そういう人は自分の孫にも冷たいのかな・・・。

>破きに行きましょうか…?

ありがとうございます(笑)
持ち回りで子供たちに付き添っていたお母さんたちも、きっと黙っていないと思うので・・・少し様子を見守ってみようと思います。

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