素直になれないワタシ

今日のガッコの授業は「就職指導セミナー」
どこぞの中小企業の社長さんが来て朝から６時間、延々と取りとめのないお話・・・orz

例えば、企業が欲しがっている人材は「問題意識を持っていて、それを自分で考えて対処していける人物である」とかで、言葉のスキルアップをしろとか想像力を養えとかetc.etc.・・・

まあ、そういう観念的な話をしているうちは良かったんだけど。

こういうたとえ話をされまして。
質問１「あなたの乗っている船が転覆して、あなたは救命ボートのリーダーになりました。たくさんの人が海に放り出されましたが、救命ボートにはあなたを含めて10人しか乗れません。誰をボートに乗せますか」
質問２「なかなか助けが来ず、漂流しているうちに食料が尽きてきました。あなたはリーダーとしてどうしますか」

みんなの答えは
質問１に対しては「子供連れの母子を最優先に」「お年寄りを」「身体の不自由な人を」
質問２に対しては「量を今までの半分に減らす」「食べるのを１日おきにする」など

社長さんはへらっと笑って「お美しいことですねぇ～」
そして続けました。
「これが企業だったらどうでしょう？これは会社です、リーダーのあなたが社長です。そんな美しいこと言ってられますか？
ボートに乗せる人は即戦力になる人。食料が尽きてきたときには、みんなの量を一律に減らしてしまうと全体的な効率が下がってしまうので、能力的に低い人からリストラするのが経営者としては正しいやり方です」

転覆した船の救命ボートを会社経営に譬えるのは、違うと思うんだが・・・
しかしそれ以前に。
失業者相手のセミナーですよ。
失業者である私たちは、こういう話にどういう感想を持つべきなの？

6時間目。
次の就職のためにせめてスキルアップを、ということで日々パソコンスキルの習得に励んでいるワタクシたちに対する社長さんの最後のお話。
「採用する側にとって、スキルなんて必要ない。会社と同じ信念を持ってくれている人であればいい。スキルなんて入ってからいくらでも身に付く」
そして「私はこういう人を選びます。こういう人が好きです」と具体的な事例。

要するに、自分の好みで選んでるってことですね。

こういうお話を素直に拝聴できないワタシは、もう仕事にありつくことはできないのかもしれませんわ・・・・・