お年寄りには優しく・・・

東京の母の年齢が、今まで自分が思ってた年齢より一つ上だったと知り、長年の母親の呪縛から解き放たれたような解放感をほのかに感じる今日この頃。

だって、結婚した歳も二人の子供を産んだ歳も全部「私と一緒！」「私とおんなじね！」と言われ続けて（ついでに、一人目が女児、二人目が男児というのも「私と一緒、一緒！」）、「だからなんなのよ(-"-)」と思いつつも、なんか母親の掌から出られてないようなイヤな感じをずっと持っていて、それでも母親の歳はその「証言」を元に計算して来ていたので。

ところが先日。

母「私、なんと79歳だったのよ！」
私「えぇっ？78じゃないの？」
母「そうじゃないの、私ずーっと、自分は75歳だと思ってたのよねぇ～、そしたらいつの間にか79になってたのよぉ～、も～、びっくりしちゃった！」

という、なんともとんちんかんな会話の末に、結婚の年も出産の年も私とは一つずつずれていたということが判明しました。

役所でなんか申請した時に指摘されたらしく。
そう言えば、仕事探してる時にも「もう75だから、仕事なんてないよねぇ」と言うのを聴いて「ん？」と思ったことはあったんだよね・・・まさか本気でそう思い込んでいたとは(-_-;)


そんな高齢の母に関しての最近の悩みのタネは、この母親の「地デジテレビ」のことでありまして。

昨年、息子が居候に入った時に、息子にだけ買うわけにもいかないから、実家のテレビ3台を地デジに買い替えたんですわ。
で、息子のを録画テレビにして、リビングにはHDDデッキとセットで買ったのですが。

それから1年、母親が「予約録画」をどうしてもマスターできないんですな。
母はドラマ好きなのですが、最近めっきり早寝早起きになってしまって、夜のテレビをリアルタイムで視れないため、録画しておきたいわけです。

私は「その都度息子に頼めばいいじゃん」と気軽に考えて、息子にも「そのくらいやってあげなさいよ」と言ってたんですが。
若者はどうも優しくない。
何度目からか「いい加減、憶えろ」と言われてしまったそうで。
実家には週に一度私の弟（つまり、母にとっては息子）も顔を出してるのですが、そいつも優しくなくて「憶えろ」というスタンスらしく。
娘が出張で行った時に、事細かに紙に手順を書いて「さあ、おばあちゃん、この通りにやってみて」というところまでやったらしいのですが、その時はできても、後で一人でやるとなるとダメらしく。
私にヘルプの電話がかかってきて、その都度「テレビのリモコンとデッキのリモコンとふたつ並べて。・・・並べた？そしたらまず、デッキのリモコンのスイッチを入れて・・・それからテレビのリモコンで入力切り替えして・・・画面どうなってる？・・・」と説明してやらせるんだけども、途中で「あぁ～、もういいわ、もうあきらめる！」とキレてケンカになること度々（私も母には優しくないので(^_^;)）

NHKのドラマが好きなのでオンデマンドを教えたこともあるんだけど、これも、私の方は日ごろなんでもなく視てても、年寄に教えるとなるともうハードルがいっぱい。ログインとか、検索とか、支払い方法とか、全画面にするとかしないとか・・・。
できるだけわかりやすいようにと、ワードで画面コピーを入れた説明書を作ったら結構なページ数になってしまい、一応送ったけども見る気にもなれなかったようで。

それで、自分の部屋のテレビを録画テレビ買い換えようかどうしようかとしょっちゅう電話がかかってきて、その都度「もったいないから今あるヤツの操作をマスターするわ」という結論にはなるんだけども・・・問題はもう機械の操作性よりも、本人のやる気の方のような気がします。
説明書を読む理解力とか、書いてもらった手順を見ながらやるという根気とか、がないというような・・。
娘がずいぶんわかりやすく手順を書いてくれたらしいんだけど、どうもそれもどっかにいっちゃってるみたいで、もう見ながらやること自体が面倒なんだろうなあ・・と思うのです。

79歳だもん、しょーがないよね・・・・


だからやっぱり、息子よ！あんたがその都度やってあげてくれるのが一番の解決策だと思うんだが！
やってあげてよ、頼むからさ～(-_-;)