ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
2012年11月30日 映画 コメント (2)
いろいろ激変していましたが、シンジくんはシンジくんだった。
ものすごく可哀想なんだけども、同情しきれないところが。
カヲルくんはなんか今回、すごく悲劇的な感じでちょっと泣きそうにもなったんだけども、泣いていいのか？という疑問もあり涙をひっこめました。
でも、帰宅していろいろググったりしてみて、素直にないてもよかったかも、と今は思ってます。
ミサトさんが変わってしまっていたのが、わたし的には一番悲しかった。
もうほっこりしたシーンも皆無だったし。
それだけのことがあったんだな、こんな風に変わらざるを得なかったんだな・・・と想像するのは簡単だけども、今回は息抜きが全くなかったので、95分がしんどかったです。
結局この作品は「人類補完計画」というものがどういうものか明かされない限り、なにがあっても理解しきれないんだろうな、とここまで観てきてやっと（？）悟りました。
でも、その謎の計画のためにこれだけの悲劇惨劇が起きてしまっていて、それにどう立ち向かうか、というのを見せるのが意図なのかもしれないし・・・。
うーん、やっぱりわからん。
本編前に、スタジオジブリ製作の特撮短編映画「巨神兵東京に現わる 劇場版」というのがあり。
街のシーンとかいろいろ作りモノ感満載でありながら、ある意味本編より鬱い作品で、ジブリの裏の顔を見せられたような不気味さがありました。
なんでこんな映画を併映にしてるのか？というのもまた謎。
エンディングに流れる宇多田ひかるの「桜流し」が超名曲でした。
コメント
私はどうにもミサトサイドのシンジの扱いに納得がいかなかったんですよね・・・。同情もありますが、それより何よりこんな不安定極まりない生きた水爆みたいな少年を、あんなにも雑かつ乱暴に扱うのってどうなの？？と。ほとんど全人類規模での自殺行為じゃないでしょうか。そのくせいよいよ事態が差し迫ってきたならば「あんたが悪い」を連呼するばかりで、もし本当にそうだとしても、そう思っていてもそこは詭弁でも何でもどんな策を弄してでも、起爆を阻止する方向に持って行くようにせなあかんのではないか、14年間あってそこらへんのこと何も考えてなかったのかなーなんだかなー。
ってなりました・・・。
もしくはもう、シンジずっと眠らせておけば良かったんじゃないのか、首に爆弾つけておいたからーみたいなわけわからん中途半端するくらいならいっそ薬でも打って完全に眠らせておいて絶対監禁状態にしておくべきだったんじゃないか、口では散々なこと言っておきながら皆どんだけこの少年を信用してるんだよ！！って大分冷たいですが思いもしました。
でも、まあ、そういう諸々含めて全部伏線でしたー、って次回最終作でなって、それが納得のいくものであったなら、素直に「やられたー！！」って言う、私は鑑賞後に言いたいです・・・。
いやーもう私は、まず「ヴィレ」っていう組織自体が信用できないというか、反ネルフってナニ？っていうところからひっかかってしまいました。だっていきなり「反ネルフ」って・・・ネルフでエヴァの指揮官だった人が。シンジの親代わりみたいだった人が。いくらサードインパクトでえらいことになってたとしたって、シンジにあんなふうになっていいのか、なれるのかっていうところがどうしても腑に落ちなくて、結局なんか裏があるんじゃないかと・・・次回作で「シンジくん、ごめんねぇ」みたいになるんじゃないかと・・・そこは日記王さんと似たような期待を抱いているということかもしれません。
ホントにシンジを危険だと思っていたら、アヤナミが来た時にあんな簡単に行かせますかね？なんかオカシイと思いませんか？
結局みんなゲンドウの掌で転がされてるってことなのかな・・・と思って、じゃあそのゲンドウがここまでの犠牲を払っても遂行している「人類補完計画」ってナニ？ってなって、それがわからんからなにもわからんわーってなりました。
あと、リツコさんがミサトさんの片腕みたいな動き方してたのもなんか・・・で、もしかしたらこれはパラレルワールド？シンジの夢？とかも思ったのですが、パンフレットで緒方さんのインタビュー読んだらそういうわけでもなさそうでした。
といろいろあって、ホントにシンジは可哀想だ、なんだこんなに傷めつけられるんだろうって思ったのですが、「僕のせいじゃない、僕は知らない」って言っちゃうもんだからついイラっとしてしまいました。
なんにせよ、最終作で多少はコトっと腑に落ちるところがあるといいんですが・・・。