ライフ-オブ-パイ
全く興味のなかった映画でしたが、監督がアン・リーだと知り「どうやら想像しているような安直な映画ではないらしい」と思ったら俄然観たくなり(アホ丸出しですな(-_-;))、なんの予備知識もないまま観に行きました。

なので、始まった瞬間からのものすごい映像美に、とにかく魅せられました。
ただ「絵」が美しいだけではなくて、たとえばオープニングタイトルの文字なんかにも繊細な心配りがあって、もうそこから引きこまれてしまいました。

漂流のシーンがクローズアップされて宣伝されていますが、もちろんそれが全体の半分以上を占めていてメインであることは間違いないのですが、そうなるまでのパイの人生がまず描かれ、私はその部分がとても印象的でした。
インドと言う国の美しさ、インド人の持つ色彩感覚の美しさ、インドの文化の美しさ、そういうものが余すところなく画面に表されて魅了されました。

その後、メインの海のシーンへ(^_^;)

そこからの映像がまた圧巻。
「どうやって撮ったんだぁ~(@o@;)」という驚きと、あまりの美しさに呆然とするばかり。

ストーリー的には、パイが自身の経験を語るのを映像にして見せている、という流れなのですが、最後に「・・・えっ?・・・」となる展開に・・・。
私はそこで、心にくさびを打たれたような余韻が残りました。
なんというか、これから先ずっとこの感じは心に残っていくと思います。

ラストシーンがまたとてもステキで、始まった瞬間から最後の最後まで、一部の隙もない素晴らしい映画でした。
時代の最先端の技術を使って、人間の普遍的なものを描く、今の時代のひとつのお手本のような映画だと思いました。

アカデミー賞、どうかな?
私は「レミゼ」よりはこちらに一票、だな。


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