宮部みゆきさんの小説は大好きなのですが、時代ものにはなんとなく手が出ませんでした。
この作家さんの、現代の暗部に容赦なく切り込む感じが好きなので、そういう人が書く時代ものというのがちょっとイメージできなかったのです。
ほんわかした人情話なんて読みたくないしなー、なんて勝手に思って。

じゃあなんでこれを買ったのかというと、題名からしてちょっと怪談チックなのかな・・・と思ったからで・・・
それでも、表紙のイメージから、あくまでも怪談“チック”なだけで、やっぱり人情的なお話なんだろうなと思って、買ってから1年以上も積読状態だったのですが、新しい仕事でまた電車通勤するようになって、積読本がどんどん消化されていって、この本の順番がきた、という感じで読んだのですが。

いやー、やられました。
めっちゃ「怪談」で、こわかった(T_T)
夜寝る時に電気を消すのがコワイ、と思ったのは20年ぶりぐらい(笑)
でも、やめられないとまらない状態で、家に帰ってからも眠くなるまで読みふけって、3日ぐらいで読み終わってしまいました。

やっぱり宮部みゆきはすごいです。

怪談でしたが、ただの怪談だけに終わるのではなく、そこにはちゃんと人の心を描くドラマがあり。
なにより日本語が正しいというか、時代ものにふさわしい、美しく正しい日本語で書かれているという読み応えがあり。

今日さっそく、続編の「あんじゅう」を買ってきてしまいました。
となりに並んでいた「あやし」というのも。

季節外れの怪談で、風邪ひかないようにしなくては。

コメント

Mythril
2014年4月14日1:02

 
今頃は夢の中でうなされてる頃かな…
 
f^_^;
 

もりのいずみ
2014年4月15日20:17

☆Mythrilさま
最近は少々夢見が悪くても、朝起きると忘れてしまう図太さが身についてきました。ますます、天下無敵のオバハン街道まっしぐら…(^-^;

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