第一話「キャンピングカー」

主人公のお父さんは、58歳で早期退職して、余分にもらった退職金でキャンピングカーを買って妻と気ままな旅行三昧の日々を送ろうと思うわけだけど・・・
それが、自分ひとりで勝手に考えて決めたことだもんだから、妻からはやんわり断られるし子供たちからは「そんなことより再就職を考えろ」とか言われたりしてしまい・・・・・

というお話。

旦那が退職後の青写真を勝手に描いて妻に押しつける、という話はよくあるけど、なんでなんだろうなあ。
男の人って、そんなにも妻の生活を考えないのだろうか。
自分が仕事をしてる間の時間の、妻の生活っていうのを。
うちの場合は・・と考えて、うちの夫の場合は逆に、なーんにも考えずに退職を迎えてしまいそうでコワイんだけども、でももし「退職したら二人でこうしよう!」と言われたら、できるだけ応えてあげたいなあ、とは思う。
田舎にひっこんで農業しよう、とか、船で世界一周旅行しようとか、なんか商売始めようとか、なにか「あなたと二人でやりたい」と言われたら、ね。

ただ、生活はどうする?という問題はやっぱりあるし、二つ返事でというわけにはいかないこともある。
ドラマでも、奥さんは決して旦那が嫌いだったりめんどくさかったりするわけではないんだけども、自分の生活もあるし、これから先の不安もあるし、という部分で、笑ってうなずけないというのがすごくよくわかる。

ドラマでは、主人公は結局キャンピングカーは先送りにして、とりあえず再就職の道を探すんだけども、これがまた全然上手くいかない。
自分は「有能な営業マン」で「まだまだやれるうちに辞めた」からすぐに再就職できると思ったら、自分のキャリアなんて全然通用しなくて、プライドがズタズタにされていって、神経すり減らしてしまって心療内科のお世話になることになる。

これまた、男の人ってっていうか、外で長いこと仕事してくると、どうしてもそういうプライドみたいなの、できちゃうのはわかる。
私ですら、ちゃんとした正社員とかで働いたことはほとんどないのに、いろんな現場経験はあるぞ、みたいな、大概のことには対応できるよ、みたいなそういう変な自信みたいなのがちらっとあったりして、時々自分で自分を戒めることがある。
だから、一つの会社で定年まで勤め上げた時の夫の中には、自分では気が付いていない山のような、あるいは岩のようなプライドができてるだろうなというのは容易に想像できる。

そういうのは、どっかで崩されておいた方がのちのち楽な様な気はするけど、でも辛いよね。

ドラマでは、主人公が「妻と寄り添う」ということに気がつくような感じのラストで少しほっとできたけど、でも総じて身につまされるドラマだった。

NHKらしく、丁寧に作られた良いドラマで、全5回、観たいと思うけど、身につまされ過ぎて鬱々としてしまった。
もう見ない方がいいかなあ・・・・・

なんか最近不安ばっかりで。
毎日楽しく、とまでは言わないけれども、せめて平常心で暮らしていくには、いったいどうしたらいいのかしら・・・・・

コメント

Mythril
2014年6月15日9:30

おはようございます。

この番組、見ようかと思ってたのだけど、見る勇気が…。

いつか来るであろう退職後の現実を「自分自身で直視出来ない」オヤヂです。

♂ってそうなんだと感じちゃいます。

だからカミさんにオンブにダッコ状態で老いて行くしかないような(汗
 
不器用なオヤヂです…(笑

もりのいずみ
2014年6月15日15:49

☆Mythril様

「見ない」という選択肢も大いにアリだと思ってしまうドラマでした。
退職後の現実、と一言で言っても、やっぱり人それぞれいろんな「現実」があると思うので、そうそう悲観的にばかりなることはないとは思うのですけどね~。
いや、やっぱりそれは楽観的すぎるかな?(^_^;)

お仕事で、面接する側におられる由、それはそれでキビシイ現実が見えてしまうのでしょうね・・・

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