前回、「エリザベート」でトップお披露目をした明日海りおが新トップ娘役の花乃まりあを迎えての新生花組、本拠地での本格的お披露目公演。
正二番手に芹香斗亜、三番手に柚香光と番手もきっちり、組としての形を整えてのスタートです。
すべてが若く初々しく、勢いと華のある、胸の熱くなるような公演でした。
◆ミュージカル「カリスタの海に抱かれて」
脚本はテレビドラマでも有名な大石静。おそらくプロットはちゃんとした筋の通ったものになっているだろうと思われるけれど、演出の石田先生の言うところの「宝塚のお家事情」の故か何か、後半かなりはしょった展開になってしまっています。
まあ、宝塚では珍しくないことなんだけども、トップコンビがすごく良かっただけに、少々残念ではありました。
その、トップコンビ。
まず印象的だったのが、花乃まりあのアリシア。島に生まれ育った素朴で純真な女の子で、しぐさや言葉遣いはぶっきらぼうなんだけどそれがすごく可愛い。アリシアのキャラがしっかりできてるから、明日海りおのシャルルがどんなふうにアリシアを好きになったかがよくわかって、二人が絡む場面ではキュンキュンしてしまいました。
特に、シャルルがアリシアにドレスを届ける場面。ここではシャルルは、アリシアが親友の許嫁だと知ってアリシアを拒む決心で来ており、実際にそう告げるのですが、心は全然拒めていないのですよね。その、言葉とは裏腹な心情がすごく良く出ていて、明日海りお、上手いです。セリフとは真逆なその心情がちゃんと出ているから、拒まれたアリシアが「あんた、あたしを好きだろ?」っていうセリフも真っ直ぐに響いて、そう言うアリシアが可愛くて、シャルルもますますアリシアが好きになっちゃって辛いよねっていう・・・なんというか、ただセリフをこなすだけでは出てこない、二人のやり取りから醸し出される相乗効果みたいなのがあって、このコンビは成功するのではという期待感が持てました。
ロベルトの芹香斗亜。
文句なしにカッコよくって、この人こんなにカッコよかったっけ?と目を奪われました。
ただ、終盤の話の展開が急展開過ぎて、ロベルトの心情がよくわからなくなってしまったのがね・・・それはキキちゃんの罪ではないですが、どう収めたらよいのかわからなくなっちゃった感があって、その辺は東京へ行く時にもう少し整理されるといいなと思いました。
柚香光の若き日のナポレオン・ボナパルト。
ちょっとデフォルメされたナポレオンを上手く演じています。歌も安定していて、上達したなあ、努力してるんだなあ、と胸熱。
宝塚って、最近ほんとに歌に弱い人が多いんだけど、こんなふうに努力がみえると、逆にそれが観てる方にとっても喜びになるんですよね。
このお芝居、中盤でちょっとした戦闘シーンみたいなのがあるのだけど、そのシーンがまさしく「新生花組のお披露目」感があって、なにかいろいろと感慨深かったです。
一言でいうと、蘭とむさん時代の花組とは雰囲気が全然ちがっていて。
なんというか、「新しく生まれ変わったんだな」っていう感じがすごく強くて。
今までの花組の雰囲気を引継ぐ、というのではなくて、まっさらなものに生まれ変わった感が強くて、大げさに言えば諸行無常感とでもいいましょうか。ちょっと切なさを感じてしまったのですが、でも、新しい組でありながら、組としての安定感も感じられて、みりおは長期政権とも言われているので、今のこの体制で長く観ていきたいなと、柚希の星組みたいに熟成して行くのを観ていきたいなという期待感も溢れてきて。
まあそんなこんなで、観劇を楽しむという以上に、ヅカファンの端くれとしていろいろと思いの交差するひとときでした。
◆レビューロマン「宝塚幻想曲~タカラヅカファンタジア」
これはもう!
前半のお芝居の時のもろもろの物思いなど吹っ飛ばされる、素晴らしいショー!
今年の夏の台湾公演にもっていくものなので「タカラヅカ、本気出しました」ってことなんでしょうか。
観てるうちに胸の鼓動がどんどん高まっていって、終盤、「さくらさくら」のシーンが終わった時には呼吸困難になりそうでした。
セット、照明、衣装、という部分も含めてすべてが、美しく、華やかで、カッコイイ。
そんなの宝塚なんだから当たり前、と言われそうだけど、いつものレベルではないんですよ!!!
ヤバイです、もう、リピートしたい。ああ、お金と時間があれば。いや、お金はなんとかなる、時間さえあれば・・・。
でも、もうその時間がないのです(涙)もう、あと1回しか観れない・・・
このショーは遠目で見ることをお勧めしたいです。舞台全体が見えた方がより楽しめると思います。
私が持ってるあと1回分のチケット、普通なら大喜びの1階8列なんですが、今回のショーには近すぎると思うんですよね・・・
贅沢言ってますが・・・あと1回、新生花組のパワーを全身で受け止めて浸って来ようと思います。
正二番手に芹香斗亜、三番手に柚香光と番手もきっちり、組としての形を整えてのスタートです。
すべてが若く初々しく、勢いと華のある、胸の熱くなるような公演でした。
◆ミュージカル「カリスタの海に抱かれて」
脚本はテレビドラマでも有名な大石静。おそらくプロットはちゃんとした筋の通ったものになっているだろうと思われるけれど、演出の石田先生の言うところの「宝塚のお家事情」の故か何か、後半かなりはしょった展開になってしまっています。
まあ、宝塚では珍しくないことなんだけども、トップコンビがすごく良かっただけに、少々残念ではありました。
その、トップコンビ。
まず印象的だったのが、花乃まりあのアリシア。島に生まれ育った素朴で純真な女の子で、しぐさや言葉遣いはぶっきらぼうなんだけどそれがすごく可愛い。アリシアのキャラがしっかりできてるから、明日海りおのシャルルがどんなふうにアリシアを好きになったかがよくわかって、二人が絡む場面ではキュンキュンしてしまいました。
特に、シャルルがアリシアにドレスを届ける場面。ここではシャルルは、アリシアが親友の許嫁だと知ってアリシアを拒む決心で来ており、実際にそう告げるのですが、心は全然拒めていないのですよね。その、言葉とは裏腹な心情がすごく良く出ていて、明日海りお、上手いです。セリフとは真逆なその心情がちゃんと出ているから、拒まれたアリシアが「あんた、あたしを好きだろ?」っていうセリフも真っ直ぐに響いて、そう言うアリシアが可愛くて、シャルルもますますアリシアが好きになっちゃって辛いよねっていう・・・なんというか、ただセリフをこなすだけでは出てこない、二人のやり取りから醸し出される相乗効果みたいなのがあって、このコンビは成功するのではという期待感が持てました。
ロベルトの芹香斗亜。
文句なしにカッコよくって、この人こんなにカッコよかったっけ?と目を奪われました。
ただ、終盤の話の展開が急展開過ぎて、ロベルトの心情がよくわからなくなってしまったのがね・・・それはキキちゃんの罪ではないですが、どう収めたらよいのかわからなくなっちゃった感があって、その辺は東京へ行く時にもう少し整理されるといいなと思いました。
柚香光の若き日のナポレオン・ボナパルト。
ちょっとデフォルメされたナポレオンを上手く演じています。歌も安定していて、上達したなあ、努力してるんだなあ、と胸熱。
宝塚って、最近ほんとに歌に弱い人が多いんだけど、こんなふうに努力がみえると、逆にそれが観てる方にとっても喜びになるんですよね。
このお芝居、中盤でちょっとした戦闘シーンみたいなのがあるのだけど、そのシーンがまさしく「新生花組のお披露目」感があって、なにかいろいろと感慨深かったです。
一言でいうと、蘭とむさん時代の花組とは雰囲気が全然ちがっていて。
なんというか、「新しく生まれ変わったんだな」っていう感じがすごく強くて。
今までの花組の雰囲気を引継ぐ、というのではなくて、まっさらなものに生まれ変わった感が強くて、大げさに言えば諸行無常感とでもいいましょうか。ちょっと切なさを感じてしまったのですが、でも、新しい組でありながら、組としての安定感も感じられて、みりおは長期政権とも言われているので、今のこの体制で長く観ていきたいなと、柚希の星組みたいに熟成して行くのを観ていきたいなという期待感も溢れてきて。
まあそんなこんなで、観劇を楽しむという以上に、ヅカファンの端くれとしていろいろと思いの交差するひとときでした。
◆レビューロマン「宝塚幻想曲~タカラヅカファンタジア」
これはもう!
前半のお芝居の時のもろもろの物思いなど吹っ飛ばされる、素晴らしいショー!
今年の夏の台湾公演にもっていくものなので「タカラヅカ、本気出しました」ってことなんでしょうか。
観てるうちに胸の鼓動がどんどん高まっていって、終盤、「さくらさくら」のシーンが終わった時には呼吸困難になりそうでした。
セット、照明、衣装、という部分も含めてすべてが、美しく、華やかで、カッコイイ。
そんなの宝塚なんだから当たり前、と言われそうだけど、いつものレベルではないんですよ!!!
ヤバイです、もう、リピートしたい。ああ、お金と時間があれば。いや、お金はなんとかなる、時間さえあれば・・・。
でも、もうその時間がないのです(涙)もう、あと1回しか観れない・・・
このショーは遠目で見ることをお勧めしたいです。舞台全体が見えた方がより楽しめると思います。
私が持ってるあと1回分のチケット、普通なら大喜びの1階8列なんですが、今回のショーには近すぎると思うんですよね・・・
贅沢言ってますが・・・あと1回、新生花組のパワーを全身で受け止めて浸って来ようと思います。
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