大泉洋の出ているものはつい観たくなってしまう性分で、これも観てきました。

タイトルと予告から、ライトなコメディタッチの時代劇をイメージして行ったのですがこれが大違いで。
松竹120周年の渾身が感じられる、素晴らしくしっかりした見ごたえのある映画でした。
タイトルは、おそらく主役カップル(大泉洋と戸田恵梨香)のことを言っていると思うのですが、物語は決してその二人のことだけを語っているのではなく、もっと広くいろいろな人(主に女性)を通して、駆け込み寺と言われる寺があった時代というのを描いていると感じました。

「絵」というのをすごく意識しているようで、この時代はまさにこんな感じだったんだろうなという臨場感が、普通の時代劇よりも強く感じられました。
風景の映像も大層美しく、思わずほ~っと心が癒される心持になること度々。
キャストも豪華で、原案が井上ひさし氏ということもあると思うのですが、ちょっと舞台芝居的な雰囲気もあって、絵的にもお芝居的にも大満足でした。

戸田恵梨香がとにかく可愛い。
耐える性分の女性の強さというのがいじらしく、カッコよく、可愛い。
ラスト、えぇ~、まさか、もしかして、・・・?とハラハラさせられましたが。

個人的に、東慶寺の尼僧に大鳥れいと陽月華という、元宝塚トップ娘役の二人が出ていたのがひそかにツボだったりもしました(^-^;

原案・井上ひさし、ではなくて作られた話だったら、今の時代的に多分もっと過激な展開となっただろうなと思うのですが、どのエピソードもわりとあっさりと収束する、その平和さ加減も良かったです。

一つだけダメ出しすると、セリフが少々文学的で、かつ早口で聞き取りづらい、あるいはすんなりと理解できない部分があったこと。
でもそれでストーリーが分からなくなるということもないのですが、ちょっともやっとすることがありました。

今、ちょっと体調が悪くてとても疲れているのですが、ひととき癒された感じがしました。
観てよかったです。


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