スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」
昨年の11月には東京・新橋演舞場で、そして先週末には大阪松竹座で、観てきました。

これほど「百聞は一見に如かず」という諺があてはまるものもない、というくらい、言葉では到底伝えきれない、夢の国で我を忘れて遊んできたような3時間半。

新しい歌舞伎であることは間違いないのですが、歌舞伎としての伝統もきっちり押さえていて、当代猿之助の歌舞伎に対する情熱を感じました。

一人二役の早変わり、本水、宙乗り、などの歌舞伎のワクワクもてんこ盛り。
マンガのキャラを見事なまでに体現した役者たち。

私は原作マンガもアニメもそんなには知らないのですが、猿之助のルフィを見て、なんで「ワンピース」というマンガが世界中から支持されているのかがとてもよく伝わってきました。

大牢獄インペルダウンからニューカマーランドへの流れの2幕の強烈なエンターテインメント性。

打って変わって3幕のドラマ性。

感情が、ジェットコースターのように上がったり下がったり、観客は猿之助の掌の上で転がされっぱなしです。

観ていてこんなにも幸せな気持ちにさせてくれる舞台って、今までにあっただろうかと、なんだかわからない涙が込み上げてくるのでした。

画像は、特に完成度の高かったお二人。
坂東巳之助のボン・クレーと、浅野和之のイワンコフ。
顔だけではなく姿かたちも、動きもしぐさも口調も何もかもが、マンガの中から出てきたとしか思えない、もうそのまんなのお二人でした。

コメント

磯野コンブ
2016年3月14日12:32

うわー私もコレ気になってたんですよ!
でも歌舞伎の素養もないし「ワンピース」もよく知らないし。
でも楽しそうだなあ、これが歌舞伎を知るきっかけになるかなあ、なんて。
こうしてもりのいずみさまのレビュー読むとあらー楽しそう!

もりのいずみ
2016年3月20日4:02

★磯野コンブさま
本当に楽しかったです!
私は歌舞伎好きとして、最初は逆に「はぁ?なんで、ワンピース?」って思って、観に行こうなんて思ってもいなかったのですが、誘ってくれる友人がいて。
何の期待もせずに行って、終わった時にはすっかり虜になっていました。
劇場は入れる人数に限りがあって、観れなかった人もたくさんだったので、NHKあたりが放送してくれないかなぁと思っています。
ホントに、一見の価値ありの舞台でした。

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索