久しぶりの日記のタイトルを、最初は「大願成就」としようかと思ったのですが、いやいやそんな晴れ晴れとしたものではないな、と考えて、今の気持ちに一番近い言葉として出てきたのがこの言葉でした。
「いよいよ」と「ついに」、順番としてはどうなのかな、と調べていたら、ほぼ同義語でしたが(^_^;)
でも、そんな言葉を重ねたくなる心境、ということで、このタイトルで残します。
正直、こんなに早く戻って来れるとは思っていませんでした。っていうか、もうここには戻って来れないかも、という気持ちで昨年、書くのをやめました。
願掛けの日記断ち、という程大げさな気持ちではなかったけど、息子の就職が叶うまでは書くのをやめようと思ったのです。
発達障害と難病を持つ息子、一昨年の年明けに長らくのアルバイト生活に見切りをつけて、障がい者の就労支援事業所に入り、障がい者採用での就職を目指して就職活動を始めました。
心臓疾患があるため現場職を続けていくのが難しくなったことや、父親の定年が間近になり、アルバイトのままでいることの不安が大きくなったこと、その他いろいろな理由があり、「仕事を手放す」ということには大きな不安があったのですが、いわば「賭け」に出ました。
就労支援事業所では、まず自分自身の状況を客観的に把握して、会社に対して説明および自己アピールできるようになること、から始めます。
でもねー、発達障害と難病を併せ持った自分自身の状況を客観的に理解すればするほど、「こんなに問題だらけの人間を会社が採用するわけないだろ」という気持ちになってしまい、そんな自分を「アピールせよ」といわれても、そもそも子供の頃から「成功体験」というものがほぼないまま生きて来ているので、何も見つからないのですよ。
最初の1年は、ただただ落ちていくばかりの1年で、そんな状態を横目でハラハラしながら、私自身は仕事がどんどん忙しくなって行き自分自身に余裕がなくなって行き、それがモロに彼に影響しました。
昨年の年明けごろはどん底、息子は「考えが暴走して眠れない」と不眠状態、そんな中で、「家事があるからなんとか、生きてていいんだって思える」と言って、忙しい私に代わってほとんどの家事をやってくれていました。
このDNで愚痴ったり、たわいもないことを書くことは、私にとって唯一の「癒し」あるいは「逃げ場」でありましたが、もう私だけが癒されたり逃げたりしてる場合じゃない、と思い、晴れて「息子が就職しました」と言えるまで書くのをやめよう、と。
それから1年、今年の年明けもまだ、先が見えない状況の中でしたが、春ごろから徐々に書類審査が通る様になってきて、それまでの2年間に数えるほどしか進めなかった面接に、4月~5月にかけてポンポンと進めるようになり、最終的に、5月末に2社から内定をいただき、某大企業に正社員として迎えていただきました。
それまで、「もし、そんなことになったら」どんなにか嬉しいだろう、気持ちが晴れ晴れするだろう、うれし泣きにむせぶのではないか、と想像していましたが、とんでもないことで。
決まったのが思いがけない立派な会社であったこともあり、本人ばかりか家族も「ほんとか?何かの間違いじゃないか?」と半信半疑、「どうやら本決まりらしい」となってからも、「やっていけるのか?」という不安の方が安堵や喜びよりもはるかに大きく、晴れ晴れとしたお祝い気分になれないまま、本日、入社の日を迎えました。
特に今日までの1週間は、こちら側の気持ちとしては不安に向ってのカウントダウン、そして今日、例えてみれば鬱蒼とした大きな森にいよいよ足を踏み入れるという緊張感・・・
でも、私としては、この2年と数か月、精神的に追い詰められた時期もありながら、挫折することなく良く頑張ったという親バカな気持ちもあります。
どれだけ書類で落とされても、面接で冷たくあしらわれても、挫けなかった気持ちが勝ち取ったものだよ、そのことには自信を持ってほしい、と。
今まで28年と9か月、ずっとしんどい思いで生きてきた息子に、これからは安寧の日々が訪れますように。
職場が息子にとって居心地の悪くない場所であることを、ただただ祈ります。
そして私自身、気持ちを切り替えたいと、節目となる今日からここに戻ってくることにしました。
春に、家の近くに1日4時間のパートを見つけて、この仕事が生活の中でちょうど良いリズムとなっています。
今まで、平日の日中も家にいることが多く、気晴らしと称して一緒に映画に行ったり外食に行ったりしていた息子との生活は、もう終わりました。
私自身も、House Keeping として家を守り、家族の帰りを待つ生活になります。
今日から新たな日々の始まり、となることを願っての日記再開です。
「いよいよ」と「ついに」、順番としてはどうなのかな、と調べていたら、ほぼ同義語でしたが(^_^;)
でも、そんな言葉を重ねたくなる心境、ということで、このタイトルで残します。
正直、こんなに早く戻って来れるとは思っていませんでした。っていうか、もうここには戻って来れないかも、という気持ちで昨年、書くのをやめました。
願掛けの日記断ち、という程大げさな気持ちではなかったけど、息子の就職が叶うまでは書くのをやめようと思ったのです。
発達障害と難病を持つ息子、一昨年の年明けに長らくのアルバイト生活に見切りをつけて、障がい者の就労支援事業所に入り、障がい者採用での就職を目指して就職活動を始めました。
心臓疾患があるため現場職を続けていくのが難しくなったことや、父親の定年が間近になり、アルバイトのままでいることの不安が大きくなったこと、その他いろいろな理由があり、「仕事を手放す」ということには大きな不安があったのですが、いわば「賭け」に出ました。
就労支援事業所では、まず自分自身の状況を客観的に把握して、会社に対して説明および自己アピールできるようになること、から始めます。
でもねー、発達障害と難病を併せ持った自分自身の状況を客観的に理解すればするほど、「こんなに問題だらけの人間を会社が採用するわけないだろ」という気持ちになってしまい、そんな自分を「アピールせよ」といわれても、そもそも子供の頃から「成功体験」というものがほぼないまま生きて来ているので、何も見つからないのですよ。
最初の1年は、ただただ落ちていくばかりの1年で、そんな状態を横目でハラハラしながら、私自身は仕事がどんどん忙しくなって行き自分自身に余裕がなくなって行き、それがモロに彼に影響しました。
昨年の年明けごろはどん底、息子は「考えが暴走して眠れない」と不眠状態、そんな中で、「家事があるからなんとか、生きてていいんだって思える」と言って、忙しい私に代わってほとんどの家事をやってくれていました。
このDNで愚痴ったり、たわいもないことを書くことは、私にとって唯一の「癒し」あるいは「逃げ場」でありましたが、もう私だけが癒されたり逃げたりしてる場合じゃない、と思い、晴れて「息子が就職しました」と言えるまで書くのをやめよう、と。
それから1年、今年の年明けもまだ、先が見えない状況の中でしたが、春ごろから徐々に書類審査が通る様になってきて、それまでの2年間に数えるほどしか進めなかった面接に、4月~5月にかけてポンポンと進めるようになり、最終的に、5月末に2社から内定をいただき、某大企業に正社員として迎えていただきました。
それまで、「もし、そんなことになったら」どんなにか嬉しいだろう、気持ちが晴れ晴れするだろう、うれし泣きにむせぶのではないか、と想像していましたが、とんでもないことで。
決まったのが思いがけない立派な会社であったこともあり、本人ばかりか家族も「ほんとか?何かの間違いじゃないか?」と半信半疑、「どうやら本決まりらしい」となってからも、「やっていけるのか?」という不安の方が安堵や喜びよりもはるかに大きく、晴れ晴れとしたお祝い気分になれないまま、本日、入社の日を迎えました。
特に今日までの1週間は、こちら側の気持ちとしては不安に向ってのカウントダウン、そして今日、例えてみれば鬱蒼とした大きな森にいよいよ足を踏み入れるという緊張感・・・
でも、私としては、この2年と数か月、精神的に追い詰められた時期もありながら、挫折することなく良く頑張ったという親バカな気持ちもあります。
どれだけ書類で落とされても、面接で冷たくあしらわれても、挫けなかった気持ちが勝ち取ったものだよ、そのことには自信を持ってほしい、と。
今まで28年と9か月、ずっとしんどい思いで生きてきた息子に、これからは安寧の日々が訪れますように。
職場が息子にとって居心地の悪くない場所であることを、ただただ祈ります。
そして私自身、気持ちを切り替えたいと、節目となる今日からここに戻ってくることにしました。
春に、家の近くに1日4時間のパートを見つけて、この仕事が生活の中でちょうど良いリズムとなっています。
今まで、平日の日中も家にいることが多く、気晴らしと称して一緒に映画に行ったり外食に行ったりしていた息子との生活は、もう終わりました。
私自身も、House Keeping として家を守り、家族の帰りを待つ生活になります。
今日から新たな日々の始まり、となることを願っての日記再開です。
コメント
なんだか自分のことのように嬉しいです。
ずっと我慢して努力してきた息子さんの新たなスタート。
しばらくはドキドキ心配な毎日でしょうが、とにかく新しい環境に慣れて続いてくれることを祈りましょう。
そろそろ引退間近の親にとって、子供が自力で歩いてくれることが一番ですものね。
ダイアリーにおかえりなさい。
就活が長くなるとやっつけになったりあきらめたりしそうになるのに息子さんよくがんばりましたね。継続って難しいですよね。ほんとによかったですね。
ありがとうございます。まだまだ気は緩められない・・という気持ちと、こんな日が来るなんて・・という夢のような気持ちと、妙な気持ちの日々です。
こちらこそ、お久しぶりです、ポピー様。
書かない日々の中でも、読ませていただいていました。
もう本当に、今度こそ「本番、スタート!」となって欲しいものです。
親として最後の仕事と思って、サポートしていこうと思っています。
ありがとうございます。息子は、今回は不器用な事が吉と出たような気がします。しんどくても、どこにどうやって逃げたらいいかもわからないって感じで、やるしかなかったのだとは思います。あとは、「喉元過ぎれば・・」とならずに頑張って欲しいのですけどね・・・