宝塚星組「霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS(エストレージャス)~星たち~」
2019年1月22日 演劇
星組、観てきました・・・ほわぁ~…* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ・。・。・゚+ ゚*…えがった・・・
星組はやっぱり私には特別。いつも書いてることかもしれないけど、「タカラヅカ、観た♪」っていう満足感と至福感を一番たくさんくれる組。
◇霧深きエルベのほとり
作・菊田一夫、1963年初演の宝塚の古典を、今、悲恋を描かせたら右に出る者はいない上田久美子氏が潤色・演出。
良家のお嬢様とガサツな船乗りの身分違いの恋。
今、これ?って思ったんでしたが。私は昭和の少女漫画の洗礼をどっぷり受けている世代なのでドツボだけど、「ガサツだけど純で優しい男」とか「船乗り」とかのカッコよさが、今は通じないんじゃないかな、とか。
実際、娘なんかと一緒に行ったらクソミソだったかもしれないけど、一人だったので「古き良き宝塚」の世界を堪能してきました。
紅ゆずるのカールがイイ!港の酒場で、家出してきたマルギットと出会って、誘い出して、口説く。
マルギットが惹かれていくのがすごくよくわかる。一緒にドキドキ、キュンキュン。
マルギットに悪気は微塵もないのよね、ただ世間知らずなだけで。単細胞なようで、そこはやっぱり大人なカール、それを良くわかっていて、彼女の想いを断ち切るために芝居を打って身を引く。
だけど、自分の想いは簡単には断ち切れなくて、酒場の女の膝で男泣きに泣く。
もうね、よしよし、偉かったね、頑張ったねって・・・ぐすっ
ハンブルグのビール祭りの1週間の物語で、オープニングはひとしきり祭りの盛り上がりをショー形式で展開して、その後も暗くなる一方の物語の折々に祭りの喧騒を差し込んで、うまい展開だなと思いました。
カールの船乗り仲間の面々もそれぞれ個性的で面白かったし、今回で卒業となるかいちゃん(七海ひろき)の見せ場もちゃんとあって、隙のないしっかりした作品に仕上がっていたという印象です。
◇ESTRELLAS(エストレージャス)~星たち~
お正月にNHKで初日公演が放送された時には、「うーん、微妙~・・・」という印象で、それは私だけでなく多くのヅカファンが同じように感じたらしかったのだけど。
実際に見てみたら、とっっっても良かった!!!
もう、キラッキラですよ、星組の星たちが、もうみんな輝いていて眩しかったです。
照明とかセットとかも、実際に見た方がずっとずっと華やかで、ホントにステキなショーでした。
今回、特徴的に感じたのが、トップコンビでの絡みが多かったっていうのと、まこっちゃん(礼真琴)を筆頭に若手のダンスが光っていたっていうこと。
紅ゆずる&綺咲 愛里のコンビは、すごく良い状態に出来上がって来たなと思います。
っていうか、この「年の差コンビ」が個人的にすごく好きなんです。さゆみさん(紅ゆずる)の包容力とか、あいりちゃんのさゆみさんへの信頼と安心感とかが伝わってくる、ような気がして、久しぶりに見ていてときめくコンビです。
そんな2人の絡みが多い構成になっているってことは、そんな印象もあながち外れてはいないんじゃないかなー、と。
知っている曲が多くて、それに関しても賛否両論だけど、私は楽しくてよかったです。
それに、けっこう各場、工夫が凝らされていてよかったよ。特に「銀河鉄道の夜」をモチーフに作られた場はとても宝塚らしくて素敵だったし、あいりちゃんがセンターのダンスシーンが2場あるのも、カッコよくて色っぽくて、娘役さんたちのこんなシーンもなかなか見られないと思うし。
録画してあるお正月のNHK放送、しばらくリピートしまくってしまいそうです。
ところで、蛇足なんだけど・・・。
今日、さあこれから観劇、というタイミングで、どこぞの国のM子姫の婚約者(仮)のK氏が、結婚のネックになっている金銭問題に関してコメントを出す、というニュースが入ってきて。
観ていたお芝居がまさに、「由緒ある良家のお嬢様と、貧乏船乗りの恋」の物語、周囲から結婚に反対され、カール本人もマルギットのためには自分は身を引くべきだと思いを決めて、手切れ金を受け取って「あばよ」、と見せておいて、最後に酒場の女に「折を見てこれを返しておいてくれ」って渡して去る。
・・・・という展開を観ていて、どうにも現実に引き戻されること度々で。
やっぱり、お金って、そう簡単に「もらって」はいけないものなんじゃないのかなぁ、と。
なにがあっても、そこは「最後の砦」で、キレイにしておくべきところなんじゃないのかなぁ、と。
野次馬的に、いろいろ思うことはあるけれど、親の問題であって子どもは関係ないだろう(母親はなにをしているわけ?)とか、相手方の、こういうタイミングでマスコミに暴露するというやり方はどうなん?とか。
だけど、とりあえず、「もらったと思った」お金であっても、相手が「あげてない」というなら、「返せ」と言われたら返すのが筋なんじゃないのかなぁ、それでキレイさっぱり片付く問題なんじゃないのかなぁ、なんでそれをしないのかなぁ・・・などど、私が考えても仕方ないことに、しばし思考を奪われた帰り路でした。
星組はやっぱり私には特別。いつも書いてることかもしれないけど、「タカラヅカ、観た♪」っていう満足感と至福感を一番たくさんくれる組。
◇霧深きエルベのほとり
作・菊田一夫、1963年初演の宝塚の古典を、今、悲恋を描かせたら右に出る者はいない上田久美子氏が潤色・演出。
良家のお嬢様とガサツな船乗りの身分違いの恋。
今、これ?って思ったんでしたが。私は昭和の少女漫画の洗礼をどっぷり受けている世代なのでドツボだけど、「ガサツだけど純で優しい男」とか「船乗り」とかのカッコよさが、今は通じないんじゃないかな、とか。
実際、娘なんかと一緒に行ったらクソミソだったかもしれないけど、一人だったので「古き良き宝塚」の世界を堪能してきました。
紅ゆずるのカールがイイ!港の酒場で、家出してきたマルギットと出会って、誘い出して、口説く。
マルギットが惹かれていくのがすごくよくわかる。一緒にドキドキ、キュンキュン。
マルギットに悪気は微塵もないのよね、ただ世間知らずなだけで。単細胞なようで、そこはやっぱり大人なカール、それを良くわかっていて、彼女の想いを断ち切るために芝居を打って身を引く。
だけど、自分の想いは簡単には断ち切れなくて、酒場の女の膝で男泣きに泣く。
もうね、よしよし、偉かったね、頑張ったねって・・・ぐすっ
ハンブルグのビール祭りの1週間の物語で、オープニングはひとしきり祭りの盛り上がりをショー形式で展開して、その後も暗くなる一方の物語の折々に祭りの喧騒を差し込んで、うまい展開だなと思いました。
カールの船乗り仲間の面々もそれぞれ個性的で面白かったし、今回で卒業となるかいちゃん(七海ひろき)の見せ場もちゃんとあって、隙のないしっかりした作品に仕上がっていたという印象です。
◇ESTRELLAS(エストレージャス)~星たち~
お正月にNHKで初日公演が放送された時には、「うーん、微妙~・・・」という印象で、それは私だけでなく多くのヅカファンが同じように感じたらしかったのだけど。
実際に見てみたら、とっっっても良かった!!!
もう、キラッキラですよ、星組の星たちが、もうみんな輝いていて眩しかったです。
照明とかセットとかも、実際に見た方がずっとずっと華やかで、ホントにステキなショーでした。
今回、特徴的に感じたのが、トップコンビでの絡みが多かったっていうのと、まこっちゃん(礼真琴)を筆頭に若手のダンスが光っていたっていうこと。
紅ゆずる&綺咲 愛里のコンビは、すごく良い状態に出来上がって来たなと思います。
っていうか、この「年の差コンビ」が個人的にすごく好きなんです。さゆみさん(紅ゆずる)の包容力とか、あいりちゃんのさゆみさんへの信頼と安心感とかが伝わってくる、ような気がして、久しぶりに見ていてときめくコンビです。
そんな2人の絡みが多い構成になっているってことは、そんな印象もあながち外れてはいないんじゃないかなー、と。
知っている曲が多くて、それに関しても賛否両論だけど、私は楽しくてよかったです。
それに、けっこう各場、工夫が凝らされていてよかったよ。特に「銀河鉄道の夜」をモチーフに作られた場はとても宝塚らしくて素敵だったし、あいりちゃんがセンターのダンスシーンが2場あるのも、カッコよくて色っぽくて、娘役さんたちのこんなシーンもなかなか見られないと思うし。
録画してあるお正月のNHK放送、しばらくリピートしまくってしまいそうです。
ところで、蛇足なんだけど・・・。
今日、さあこれから観劇、というタイミングで、どこぞの国のM子姫の婚約者(仮)のK氏が、結婚のネックになっている金銭問題に関してコメントを出す、というニュースが入ってきて。
観ていたお芝居がまさに、「由緒ある良家のお嬢様と、貧乏船乗りの恋」の物語、周囲から結婚に反対され、カール本人もマルギットのためには自分は身を引くべきだと思いを決めて、手切れ金を受け取って「あばよ」、と見せておいて、最後に酒場の女に「折を見てこれを返しておいてくれ」って渡して去る。
・・・・という展開を観ていて、どうにも現実に引き戻されること度々で。
やっぱり、お金って、そう簡単に「もらって」はいけないものなんじゃないのかなぁ、と。
なにがあっても、そこは「最後の砦」で、キレイにしておくべきところなんじゃないのかなぁ、と。
野次馬的に、いろいろ思うことはあるけれど、親の問題であって子どもは関係ないだろう(母親はなにをしているわけ?)とか、相手方の、こういうタイミングでマスコミに暴露するというやり方はどうなん?とか。
だけど、とりあえず、「もらったと思った」お金であっても、相手が「あげてない」というなら、「返せ」と言われたら返すのが筋なんじゃないのかなぁ、それでキレイさっぱり片付く問題なんじゃないのかなぁ、なんでそれをしないのかなぁ・・・などど、私が考えても仕方ないことに、しばし思考を奪われた帰り路でした。
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