宝塚月組「アンナ・カレーニナ」ライブビューイング
どうしても観たかったけど大劇場SS席より入手困難なバウホール公演。
今はライブビューイングというものがあって、本当にありがたい。
おかげさまで観ることができました。

ちょっと興奮気味です。

もっっっのすごく良かった!

一応「ミュージカル」なんですが、ストレートプレイに近い、見ごたえのあるお芝居でした。

将来を嘱望されている美しい青年貴族将校のヴィロンスキーに、月組2番手・美弥るりか。美とエロスがあふれ出る完璧なヴィロンスキー。
どんな一瞬の表情も完璧。そして、情熱的な愛のセリフの数々が似合うこと似合うこと。メモっておきたいくらいだった(原作から取られてるなら読みたい)。
アンナを抱きしめ、唇から迫っていくの。キスをするのではないのよ、ただ抱きしめるだけなんだけど、まず唇がね、アンナに吸い寄せられるの。あんな風に迫られて心が揺れない女はいないと思うよ~、クラクラするよ~。

アンナ・カレーニナに研8の海乃美月。美しい!お芝居も歌も完璧!どんなに恋に溺れても品を失わない佇まいが素晴らしい!

アンナの夫・アレクセイ・カレーニンに、3番手の月城かなと。冷徹なように見えて、内面に深い愛情と寛容を湛えている大人。ほとんど表情が変わらない中で、その人間性が少しずつ見えてくる過程をしっかり表現していて素晴らしかった。

冒頭、ヴィロンスキーの結婚相手と思われている貴族の娘・キティに、研1のきよら羽龍。まだふっくらしている子供っぽさが役にハマっているアドバンテージがある上で、お芝居も歌もすでに安心できるレベル。
そのキティにずっと片想いをしていて、最後は想いが叶う田舎貴族のコンスタンチンに研9の夢奈瑠音。田舎の領地を誠実に守る朴訥な貴族という役どころで、若さ、誠実さ、潔さ、そして貴族としての品がそろっていて素晴らしい。

ヴィロンスキーの旧友でライバルのセルプホフスコイの英かおと、なんと研6、ヴィロンスキーの美弥るりかとは10年差がありながらも同期の役を堂々と!素晴らしい!

お芝居にどんどん引き込まれるにつれ、私の中では心の奥底に抑え込んでいた思いがムラムラと湧き上がって着てしまいました。

2016年に引退した龍真咲の後継が、なんで美弥ちゃんじゃダメだったの?
どんな理由があって、どう考えても力のある美弥ちゃんをすっ飛ばして、当時研9だったたまきちを強引にトップに据えたの?
私は、今日だけ、正直な事を書いちゃいます。
今の月組はチケット買って1時間半かけて劇場まで行って観ようとは思わないです。トップになってからの珠城りょう、お披露目からの本公演作品4作観てきて、これから先はライビュでいいなと思っています。なぜならばね、今までは、トップ娘役が愛希れいかだったから観て来たけど、見る度に、美弥ちゃんの方がイイのね。なんでたまきちだったんだろうって、どうしても思っちゃって、そのモヤモヤを晴らしてくれるたまきちではないのね。
でも、たまきちに罪はない、本人は頑張ってるから。
だから明日からはもう言わないけど、今日はもう、強烈に思ってしまった。この二人(美弥るりか&海乃美月)のトップコンビが観たい!って。

一昨日の星組は「タカラヅカを観る幸せ」を感じた舞台。
今日の月組は「お芝居を観る幸せ」を感じた舞台。

今日観たものがブルーレイになるらしいので、絶対に買います。
永久保存版です。

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