「おかめ日和」入江喜和
女性向け漫画雑誌「BE・LOVE」に2005~2013にかけて連載されていたマンガで、コミックスは全17巻。
私は昨年、kindleの無料版から入って全巻読みましてドはまりし、、このお盆休み、ちょっといろいろお疲れ気味だったので懐かしくなり、再読しました。

あらすじ
旦那様は昭和の男前。腕の良い鍼灸の先生だけど、気難しくて超短気。のんびり屋のやすこさんは、いつも怒鳴られてばかり。しかし旦那様にベタぼれ故大きな体をくるくる動かし子供3人とおじいちゃんのお世話をしながら笑顔で働く。大変だけど、なぜかほのぼのと幸せな毎日!!(Wikipediaより)

と、これだけ読むとなんてことないマンガのようですが、実は結構な問題作というか・・・。
コミックス第1巻を読んで「おもしろ~い♪」となる人はまずいないのではないか・・・と思われます。
例えば、Amazonでの1巻の評価は☆2.7。そのうち、☆1つが46%。
で、私が「読書メーター」にあげた感想が
うわー、これ、私ダメ。ダンナもダメだけど、主人公も。いつもいつもおかあさんを求めてる子どもたちが不憫で、読んでて辛い。

だったんだけど、kindleで3巻まで無料だったので、とりあえず読んだんですよね。
そこからはもう、ずんずんハマって、11巻での感想が
第一印象が最悪だった人に恋しちゃうことって、結構あるあるだよね(1巻にひどい感想書いた言い訳(^o^;)) もうすっかり亀田ファミリーのファンです。ここまで、幼稚園のPTAあるある話、ダンナの生い立ち話、二人のなれそめと意外な過去、などなど盛りだくさん。子どもたちのキャラと成長も何気に丁寧に書き込まれていて、喜怒哀楽母性本能、全ての感情を刺激してくる、すごいマンガです。夜寝る前に読んで、終わってしまった自分の子育てを反省するのが最近の日課となってます。あと6巻で完結かと思うと辛い(ToT)

物語の主人公は、昔の「肝っ玉かあさん」を若くしたみたいなビジュアルで、およそマンガの主人公としては異色だし、その夫がまた、妻を罵倒するし手も上げる、自分ルールを通すことにおいては子供に対しても容赦ない、という男で、1巻でまずそういう日常を見せられて、今の時代、ひるまない人はいないと思うのです。

それでも、17巻も続いたわけですから、それだけの魅力があるわけで。

亀田ファミリーの日常に加えて、周辺人物たちの魅力もあるし、ふたりのなれそめから結婚までのドラマもあるし、丁寧に描かれていく子供たちの成長もある。
そのどれもが、ある意味リアルなんです。
自分のまわりにもあるある、という意味のリアルではなく、こういう世界が現実にあっても全然不思議じゃない、という意味で。
また、夫婦の関係なんておよそこんな感じの「割れ鍋に綴じ蓋」的なのが実は理想だったりするんじゃない?という意味で。

あとね、重複になるかもしれないけど、子どもたちの描き方がもう、絶妙で!
私は基本的に小さい子供は好きじゃない方なので、初読みの時には甘ったれな子どもたちと、絶対に叱らずたしなめることすらしないお母さんと、逆に子どもに対しても自分憲法を押し付ける父親の全方位に対してイライラしたのだけど、読んでいくうちにどんどん我が子のような感覚になっていって、今回の再読では最初から微笑ましく癒されました。

未婚の若い人に対して「結婚なんてこんなものよ~」と言うにはちょっと刺激が強すぎるかもしれないけど、でも、結婚して子どもを持って家庭を営んで生活していくっていうのは大体こんな感じのバリエーションのような気がするのです。

また疲れた時に読み返して癒されよう。
入江先生、単発でいいからその後の亀田家を描いてくれないかなー。

コメント

ありす
2019年8月19日7:13

お!なんか面白そうですね。読んでみようかなー。

もりのいずみ
2019年8月20日14:00

ぜひ、読んでみてほしいです~。出だしが一番キツイという珍しいマンガですので、「うわ~”(-””-)”」と思ってもとりあえず進んでみてください(笑)

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