にわか歴女?
次回の大河ドラマで、草彅くんが徳川慶喜を演ることになったというニュースをきっかけに、NHKオンデマンドで大河ドラマ「徳川慶喜」を見始めました。

本放送は1998年、私は実家に出戻っていた時期で、母が「もっくんがカッコイイ(♥ω♥*)」と夢中になっていたのは覚えているのですが、私自身はシングルマザー業に忙しく、見る余裕はありませんでした。
視聴率も芳しくなかったと聞いていたし、どんなもんかな、最後まで見切れるかなと思いながら見始めたのでしたが、これがもう、めっちゃ面白くて!
この1か月半、時には1日に2,3話見ることもあったりして、先日最終回を見届けました。

今回の「面白い」は、ただドラマそのものが面白かったというのもありますが、見ながら「実際はどうだったん?」という疑問が次々と湧いてきて、途中からは、見終わってからネットでいろいろググる時間の方が多くなっていったという、この時代への興味が大きく膨らんで面白くなった、という意味でもあります。
仕事中でも、コロナの影響で結構ヒマなこともあって、Wikipediaで「幕末」という記事の中からいろんな気になる言葉のリンクに飛んで読み漁ったりしてました(^_^;)

幕末、明治維新、と言えば、それを成し遂げるために尽力した人たち側からの物語が多くて、その流れに抗う、というのか、その流れを受けて立つ、というのか、要するに逆の立場の幕府側をここまで赤裸々に描いたものは、私は今まで見たことがありませんでした。
新選組にはハマった時期はあったものの、彼らは幕府側とはいえ結局は手足に使われたレベルの集団だったし。
「篤姫」にしたって、大奥の視点からだったからやっぱりここまでの、国としての危機感は伝わってきていなかったように思います。

ただ、全49回(歴史の流れとしては、江戸城無血開城まで)を見終わったから、この時代のことがよくわかってスッキリ、というにはほど遠く、大体の流れがわかった、というのが精いっぱいというところでしょうか。
皇室、公家側の動きについてはまだわかりやすいものの、幕府側がどんどん分裂崩壊していく過程については、まだまだ謎だらけです。
特にわからないのが「長州藩」の存在で、ドラマでは一番の過激派的な藩として描かれていて(実際そうだったんでしょうけど)、長州藩の動きが当時の混乱を大きくしている(攘夷にこだわりすぎて余計な事をしている)印象を持ったのに、最終的に明治維新後の日本の初代総理大臣の伊藤博文は長州藩士だったということが、私にとっては大変な驚きでした。
いろいろ、もっと知りたい、と思うことがあって、先日書店で「何かわかりやすい本はないものか・・・」と探してみましたが、漠然と探してもなかなか「これは」と思うものは見つからないものですね(^_^;)

実は、ドラマを観ながら、この「今まで続いてきた、安定していると思っていた世の中が崩れていく」感じとか、「長い安定の中で幕府が政治を私物化してしまった事による瓦解」とかが、どうも今の時代にかぶって見えてしまいましたし、今の政府に聞かせたいと思うようなセリフも多々ありました。
日本とアメリカの関係とか、日本という国の主体性とか、いろいろ考えさせられることは多かったですが、〇〇の考え休むに似たりといいますので、それについては語らずに置きましょう。

いろんなドラマでは「何考えてるのかわからない人」という描き方が一般的で、歴史的観点からの実際の評価も二分されているらしい徳川慶喜と言う人については、これはその人を主役にしたドラマですので、この時代の面倒ごとを全部一人で請け負った人、という印象でした。
まあ、実際そういう側面もあったのでしょうし・・・
でも、全49回のうち48回まで、眼福な男前を崩すことのなかったもっくん慶喜が、最終回で母に「よく頑張りました」と言われて泣き崩れる、というのはなんとも憎い演出だったと思います。

キャストすべてが良くて、イメージに合わないとか芝居がちょっと・・とか言う人が誰もいなくて、ベテラン勢はもちろんですが、小橋めぐみの和宮さんのかわいらしさ美しさ、孝明天皇を演じた花柳錦之輔(現・花柳寿楽)の品位、幕府側にしてみればこういう印象だったのかなと思わせる渡辺徹の不気味な西郷隆盛や寺脇康文の憎々しい岩倉具視、次々と犠牲となっていった慶喜の側近たちと最後まで側で地味に支えた寅之助、などなど、印象に残った役を上げたらきりがないです。
堺正章を筆頭とする、江戸の町方サイドの描写もすごく面白かった。

私はNHKオンデマンドで見たのでしたが、なんか、9月からBSプレミアムで再放送があるとか?なニュースを見かけました。
それがホントなら、もうちょっと待てばよかったかなー(^_^;)

なんか、歳とともに時代劇が面白くなるような気がする・・・
再開した「麒麟が来る」ものっけから見応えがあって、今後がとても楽しみです。

コメント

アミ
2020年8月31日16:29

さしずめ、今なら「歴女」というのでしょうか。
大河、大好きです。
もちろん、今の「麒麟」も家族一同、楽しみに見ています。
昔から、信長はちょっと…の見方でしたので、光秀側から見るのは、結末を知っていても、楽しい。
徳川家最後の将軍は、小泉孝太郎さんもはまり役でしたよ。(笑)

もりのいずみ
2020年9月4日13:47

☆アミ様
実際の慶喜さまもイケメンだったとのことで、ドラマではシュッとした男前がキャスティングされますよね。
脇役の位置だと冷酷な印象が強いですが、主役となるとやはり愛されキャラとして描かれるので、もっくんの男前と相まってとても引き込まれました。
「麒麟」も、本能寺に至る理由がどのように描かれるのかを思うと目が離せません。

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