松竹座「紅ゆずるトークショー」
痛む肩をロキソニンでなだめすかして、楽しみにしていたさゆみさんのトークショーへ行ってきました。

松竹座自体、コロナで開けられなくなって以来の有観客興行、実質的な「劇場再開」ということで、喜ばしいことです。
宝塚、および東宝が「イケイケどんどん」な感じがするのにくらべてのんびりペースのように思えるけど、松竹のお抱えは歌舞伎、そして松竹新喜劇。
平均年齢の高さゆえ、と考えると、慎重になるのもうなずけます。

さて、そんな「露払い」的な役割を担った「紅ゆずるトークショー」。
宝塚のトップスターとしては稀有な、「しゃべくり」を得意とするスターさん。
来年4月に、女優としての初舞台が松竹座で決まったのを受けての前哨戦として、とてもさゆみさんらしい企画だなと思いました。

1日だけの昼夜2回公演でしたが、幸いどちらもチケットが取れて、私としても久々の「マチソワ」。
ホントは気合入れておしゃれして行きたかったけど、なんせこの五十肩。
ゆるっと着られるもの、おトイレに行った時に簡単であんまりいろいろ気にしなくていい服、ということで、何年ぶりに膝丈のワンピースで出かけましたが、外を歩いていて落ち着かない事この上なかったです(-_-;)

とはいえ、劇場に座ってしまえばそんなことも忘れ。
昼夜、各1時間半ずつ、久しぶりに涙が出るほど笑って楽しんできました。

オープニングだけは「えっ、コンサートでしたっけ?」というド派手な演出。
まばゆい照明のなかにセリの上でポーズをとったさゆみさんが浮かびあがり、そのまま盆が一回り。
この時点でもう、シルエットがカッコよすぎて、「やっぱりタカラヅカ最強!」とときめいてしまう。
あんなに美しくポーズを決められるのは、宝塚で男役を経験した人だけだと断言します。
そして、セリが下がって、光の奥から姿を現す“紅ゆずる”。
2月のコンサートでは、スカートをはくことにとても慎重な姿勢を見せていたさゆみさんでしたが、今日はバッチリ!
昼夜でお召替えもして、どちらも非常にエレガントなおきれいなスカート、ドレス姿を披露してくれました。

1回あたりに3人のビデオレターでのゲストが出てくださったのですが、
昼の部は松本幸四郎さん、星組で相手役だった綺咲愛里さん、ヒャダインさん、夜の部は松本幸四郎さん、星組でトップだった柚希礼音さん、山本耕史さん。
それぞれ、かなり面白いものでした。
(特に、幸四郎さん・・・なかなか見れないお姿を見せてもらえたのでは・・・)

さゆみさんのトークはもう、お墨付きなので、わざわざ「面白かった」なんて、言わずもがな。
だけど、今回はご幼少のころのエピソードが聞けて、あ~、もうそのまんま、持って生まれたものをそのまんま失わずに大人になった人なんだな、と、それは環境や周囲の人の愛情に恵まれたってこともあるだろうけど、本人の強さだろうなと、やっぱり「特別な人」なんだな、と感じました。

そんなさゆみさんでも、2月の初コンサートの時には、いろいろな不安が見え隠れしていたように感じたけど、今日は。
コロナで1年遅れになってしまったけど、来年4月に女優としての初舞台が決まったことで、ご自身の再スタートについての熱い思いを語ってくれて、「自分らしさを武器に、唯一無二の女優になりたい」「野心を持ってやっていきたい」と言い切ってくれたことが、とてもとても頼もしく、嬉しかった。
なんでもかんでも控え目にしてるのがイイってもんじゃない。
「野心なんてなんにもないです~」みたいな涼しい顔で「実は必死なんじゃない?」みたいなのよりずっとずっといい。(別に具体的な人をイメージしてるわけではありません(^_^;))

これからもずっとずっと応援していきたい人です。

本来なら、客席のファンとも絡みたかったと思うのですが、それができなくてちょっとやりにくそうだったかな。
でも、心から楽しませていただきました。

来年はすでに2作品が決まっています。
何を置いても行こうと思います。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索