昨夜は夫の帰りが遅かった。
コロナ前であれば、またどこかで一杯やってるんだろう・・・と察しもつくが、今は緊急事態宣言の真っただ中。
こんな時間まで会議でもないだろうし・・・

と思ってたら、「今から帰ります」とLineが来た。「仕事仲間が亡くなってショックを受けてます」とある。
ふむ、ではなにかその事にまつわるモロモロがあったのかな?

日付が変わる頃帰ってきて、仲の良かった本社の○○さんが、3日も前に亡くなってたんだよ・・・と泣きそうな声で話す。
が、どうも酒臭い。
関西支社とのパイプ役で、支社の社員はもとより、夫も若い頃から「育ててもらった」という感じで慕って人いたらしい。
関西支社としては頼りにしていた役職の人だったらしいが、密葬など全部終わるまで知らせが来なかったようだ。
「△△ちゃんなんか泣き出しちゃうしさ。関西にとっても大事な人なのに、なんで知らせてこないんだってみんな怒ってさ」
「とにかくこのままで帰る気になれないから、みんなで○○さんに献杯して帰ろうってことになってさ」

あまり見たことのない、泣きそうな様子の夫に同情しながら話を聞いていたのだが、ここまで来て「あー、要するに壮大な言い訳ね・・・」という気持ちになってしまった。

まったくもう、酒飲みってのはあらゆることを理由に酒を飲むよね。
そんな悲しいことを理由に酒を飲んで、旨いのか?
こればっかりは、何十年一緒に暮らしていようとも理解できない。

私の父は、かっこいい酒飲みだった。
毎晩、夕食時に晩酌をするが、静かに、いかにも楽しんでいるように飲む人だった。日本酒をコップに2杯、そのあと、ビールを1本。
最初はお米は食べずに、おかずをおつまみにして、ゆっくり時間をかけて飲む。だから、母は父にはいつも1品多くおかずを用意していた。
時には友人を招いて盛り上がることもあったけど、どれだけ飲んでも乱れることのない人だった。
私はそんな父が大好きだったから、自分も大人になったらお酒が飲めるようになりたいと思ったし、結婚するなら飲める人がいいとも思っていた。

夫と出会った頃は、「楽しい飲み方をする人だな」と好感を持ったのだったが、今思えば私の前で多少は制御が働いていたのかもしれない。
いや、恋は盲目と言うから、酔っぱらった夫を「カワイイ」とか思った事もあったかもしれないが・・・・・

しかし平常時ならともかく、このコロナ禍で。呆れるとしか言いようがない。
もし私が先に死ぬことになった時に、「私が死んでもお酒に溺れないでね」と遺言しても、守られることはないだろうな。「今飲まずに、いつ飲むんだ」ぐらいの勢いで飲みそう。
そんで、通夜振る舞いの席で酔いつぶれて、子どもたちから邪険にされる姿が見えるようだわ。
こりゃ、夫のためにも、子どもたちのためにも、私が先に死ぬわけにはいかないな・・・・

コメント

ありす
2021年5月27日15:07

あー、それはちよっとがっかりですね。
まあ、100歩譲って、要するに皆さんでぐだぐだ言いたかった。それには、お酒が必要なのかなあ。しかし、そんな遅くまで開いてる飲み屋が良くあったもんですね。

昔、父の通夜の時に、母がビール足りてるかしら、日本酒追加して、とかやってるのを見て、それ、遺族が気を遣わないとあかんのかな、と思ったり。
祖母の葬儀の時は、初七日すんで手伝いのおばさんに祖父が、何かアテありますかな?と聞いて、白あえがありますけど、もうそろそろええんとちゃいますの?!と叱られてました。寂しさを紛らわすお酒って、後ろ向きですよね。

まるこ
2021年5月27日19:07

あちゃー!
それはそれは…。
故人を偲んで…の気持ちは分かりますが…このご時世ですからね。
夫の周りでもここのところご不幸があって。訃報の掲示を見て驚いてました。
夫は仕事柄、事故などで亡くなった人と対峙しなければならない事があるのですが、
コロナ前は職場の仲間で「お清め」していました。今は、各々が家で「お清め」になってます。しかし夜遅くまでのお酒は…心配ですよね。

私は下戸なんですよ。両親も下戸。なので夫がお酒を飲むと聞いた時は珍しがって、「ビール飲まないの??」と勧めていましたが、夫は「そんな風に珍しそうに見つめられたら飲めないですよ…^^;」って。
若い頃は散々飲んで午前様でしたが、今はゼンマイ仕掛けの伝書鳩のようにまっすぐ帰ってきます。歳ですかね??

もりのいずみ
2021年5月28日10:09

☆ありす様
もうホントにねー、節操がないですよねー。
ちなみに、お店ではないんです、会社の1階にコンビニがあるので、そこで買い込んで来るらしいです。夫は「みんなでそういう空気になった」的に話すけど、いやいやあなたが率先して若いもんに買いに行かせてたりしてるんじゃない?と、どこまでも不信感でいっぱいです。

もりのいずみ
2021年5月28日10:14

☆まるこ様
そうなんですよ。せめて、家に帰ってきてから独りでしんみり・・・というならわかるけど。
まるこさんの夫さんは、自分がお酒好きというより、お付き合いを大事にされる方なんでしょうね。今は時節柄もあるし、家でのんびりが一番いいんですよ。
私もすっかり下戸に近くなったし、夫もそろそろ歳を考えて控えてほしいんですけどね・・・。

ポピー
2021年5月30日16:59

いや、それは悲しみをお酒で共有したかったんでしょうね。つまりはもりのさんの言われるところの壮大な言い訳ですね。笑
うちの父も毎晩晩酌する人で、最初から最後まで楽しいお酒でした。妹たちもその血を受け継いで、集まるとすごい飲み会になるんですよ(私が一番弱い)
しかし、このご時勢で大阪でしょ?ちょっと勇気がいる飲み会ですね。

もりのいずみ
2021年5月31日14:04

☆ポピー様
何でもない時なら文句も出ないですが、おっしゃる通り「今のこのご時勢に大阪で」って、誰だって思いますよね~。
職場の人たちもお好きな人たちではあるようなんですが、「今はやめときましょう」という人がいないのか?と思ったり、いやいや、あなたが最年長なんだから、あなたが言うべきなのでは?と思ったり。
なんにせよ、苦々しいことです。

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