宝塚星組「北翔海莉ザ・ラストデイ」
2016年11月20日 映画
星組トップスター・北翔海莉=みっちゃんの、退団公演大千秋楽。
いつものように、ライブビューイングで見届けてきました。
もう、とにかく圧巻のサヨナラショー。
この歌声を、これからもどこかで聞かせてほしいと思う気持ちと、でも、もう宝塚の魔法は解けちゃうんだ・・・という寂しさと。
歌だけでなく、芝居もダンスも誰よりも上手いトップさんで、本来トップになる人はこういう人であるべきだと思わせる人でした。
たった3作、1年半のトップ就任だったのに、そのすべてを見ることができなかったのは、一生の不覚です。
相手役の妃海風と同時退団。
短い期間だったけど、後々に語り継がれるレベルの高いトップコンビでした。
12月に花組公演を見に大劇場へ行ったら、とりあえず「こうもり」のBlu-rayを買って来よう。
いつものように、ライブビューイングで見届けてきました。
もう、とにかく圧巻のサヨナラショー。
この歌声を、これからもどこかで聞かせてほしいと思う気持ちと、でも、もう宝塚の魔法は解けちゃうんだ・・・という寂しさと。
歌だけでなく、芝居もダンスも誰よりも上手いトップさんで、本来トップになる人はこういう人であるべきだと思わせる人でした。
たった3作、1年半のトップ就任だったのに、そのすべてを見ることができなかったのは、一生の不覚です。
相手役の妃海風と同時退団。
短い期間だったけど、後々に語り継がれるレベルの高いトップコンビでした。
12月に花組公演を見に大劇場へ行ったら、とりあえず「こうもり」のBlu-rayを買って来よう。
映画「海よりもまだ深く」
2016年6月3日 映画うまく感想が書けないです。
これね、この映画、うちのことだった・・・・・
・・・っていうくらい、いろんなことがリアルにわかりすぎて、客観的な感想が書けません。
でも、映画になるくらいだから、これ、わかるわー、あるあるっていう人も多いってこと?
樹木希林の母親の暮らしとか。
良多と別れた真木よう子の心情とか。
そんで、主人公・良多のダメっぷりとか。
結構ステレオタイプなの?
是枝監督はこの映画を「なりたいものになれなかった人の話です」って言ってましたね。
大事なのはそこなんでしょうけど。
あと10回ぐらい見ないと、そこを考える冷静さは戻って来ない気がする。
できれば家族で観に行きたいな。
そして、客観的な感想が聞きたいわ。
これね、この映画、うちのことだった・・・・・
・・・っていうくらい、いろんなことがリアルにわかりすぎて、客観的な感想が書けません。
でも、映画になるくらいだから、これ、わかるわー、あるあるっていう人も多いってこと?
樹木希林の母親の暮らしとか。
良多と別れた真木よう子の心情とか。
そんで、主人公・良多のダメっぷりとか。
結構ステレオタイプなの?
是枝監督はこの映画を「なりたいものになれなかった人の話です」って言ってましたね。
大事なのはそこなんでしょうけど。
あと10回ぐらい見ないと、そこを考える冷静さは戻って来ない気がする。
できれば家族で観に行きたいな。
そして、客観的な感想が聞きたいわ。
綺羅星の如く男優がそろっていて、見に行かずにはいられない映画です。
原作の横山秀夫作品は、根底に「男である」ことに対する勘違い感が鼻につくので好きじゃないのですが、それでも原作は面白かったし、NHKのドラマも見ごたえがありました。
映画は時間制限があって、あらすじバージョンになってしまう危険があるのが難しいところだと思っていたけど、最近は前後編とか3部作とかが普通に作られるようになってきて、見る側にとっても面白味が増えたと感じます。
まぁ、短くするにせよ長くするにせよ、監督の力量次第であることに変わりはないですが。
ただ、やっぱり、原作が長くてみっちり内容が詰まっているものは、それなりに時間を使って丁寧に作ってもらった方が嬉しいです。
で、今回。
ドラマに負けてなかった、と言う以上に、ドラマを超えるクォリテイを持ってたと思いました。
「映画」の面目躍如だなと。
主役の佐藤浩市。やっぱ、すごいわ。ピエール瀧と比べるのも違うとは思うけど、でも。
私はずっと、この三上という主人公が理解できなかったんだけど、佐藤浩市の三上にはすごく納得させられました
何に拘ってるのか、どうしたい人なのか、内面に抱えているものが何なのかずっとわからなかったところが、今回はとてもよくわかった。
話の流れはドラマとほぼ同じだから、これはもうひとえに佐藤浩市のポテンシャルなんだろうなぁ、と感動しました。
それと、滝藤賢一と椎名桔平の「嫌な奴」二人。
もー、ホントにこういう芝居見せられるとゾクゾクします。
面白いのは、記者・秋川。ドラマでは永山絢斗がやった役を、今回は兄ちゃんの瑛太。
偶然だろうけど、こういう競演は、役者好きにはたまりません。
三浦友和が、ちょっともったいないというか、キャラとしてはすごく合ってると思うのだけど、この人が三上をやってもよかったよなー、また違う、でも説得力のある三上が見れたんじゃないかなー、と、そんな気がしました。
そんな中、私の苦手な「横山節」的部分はといえば。
ちょっとネタバレになりますが、奥さんの夏川結衣が玄関で三上の靴を磨いていて、三上は奥でたばこふかしながら新聞を読んでいると言うシーンがあって、そのシチュエーションにもイラッとするんですが(反射的に「自分で磨けや(-_-メ)」と思ってしまう)、後日その「奥さんが毎日磨いてくれている靴」をエリート上司から「汚い靴」と言われるというエピソードがあり、さらにその後、奥さんに「毎日靴を磨いてくれてありがとう」と言うシーンがあって、なんというか「ダンナの靴を磨く女」という横山氏の幻想にうんざり、みたいなのはありつつ。
ですが、やはりとても見応えのある映画でした。
後編が非常に楽しみです。
原作の横山秀夫作品は、根底に「男である」ことに対する勘違い感が鼻につくので好きじゃないのですが、それでも原作は面白かったし、NHKのドラマも見ごたえがありました。
映画は時間制限があって、あらすじバージョンになってしまう危険があるのが難しいところだと思っていたけど、最近は前後編とか3部作とかが普通に作られるようになってきて、見る側にとっても面白味が増えたと感じます。
まぁ、短くするにせよ長くするにせよ、監督の力量次第であることに変わりはないですが。
ただ、やっぱり、原作が長くてみっちり内容が詰まっているものは、それなりに時間を使って丁寧に作ってもらった方が嬉しいです。
で、今回。
ドラマに負けてなかった、と言う以上に、ドラマを超えるクォリテイを持ってたと思いました。
「映画」の面目躍如だなと。
主役の佐藤浩市。やっぱ、すごいわ。ピエール瀧と比べるのも違うとは思うけど、でも。
私はずっと、この三上という主人公が理解できなかったんだけど、佐藤浩市の三上にはすごく納得させられました
何に拘ってるのか、どうしたい人なのか、内面に抱えているものが何なのかずっとわからなかったところが、今回はとてもよくわかった。
話の流れはドラマとほぼ同じだから、これはもうひとえに佐藤浩市のポテンシャルなんだろうなぁ、と感動しました。
それと、滝藤賢一と椎名桔平の「嫌な奴」二人。
もー、ホントにこういう芝居見せられるとゾクゾクします。
面白いのは、記者・秋川。ドラマでは永山絢斗がやった役を、今回は兄ちゃんの瑛太。
偶然だろうけど、こういう競演は、役者好きにはたまりません。
三浦友和が、ちょっともったいないというか、キャラとしてはすごく合ってると思うのだけど、この人が三上をやってもよかったよなー、また違う、でも説得力のある三上が見れたんじゃないかなー、と、そんな気がしました。
そんな中、私の苦手な「横山節」的部分はといえば。
ちょっとネタバレになりますが、奥さんの夏川結衣が玄関で三上の靴を磨いていて、三上は奥でたばこふかしながら新聞を読んでいると言うシーンがあって、そのシチュエーションにもイラッとするんですが(反射的に「自分で磨けや(-_-メ)」と思ってしまう)、後日その「奥さんが毎日磨いてくれている靴」をエリート上司から「汚い靴」と言われるというエピソードがあり、さらにその後、奥さんに「毎日靴を磨いてくれてありがとう」と言うシーンがあって、なんというか「ダンナの靴を磨く女」という横山氏の幻想にうんざり、みたいなのはありつつ。
ですが、やはりとても見応えのある映画でした。
後編が非常に楽しみです。
17歳で誘拐され7年間監禁されているジョイ。
暗証番号でしか開かない鉄扉の、小さな天窓が一つしかない「部屋」に、5歳になる息子のジャックと暮らしている。
ジョイは狭い空間の中で、できるだけ「普通」にジャックを育てようと工夫をしている。
でも、そろそろ限界を感じている。
そして、ある賭けに出る。
・・・ここまでが前半。
危うい賭けはどうにかこうにか成功して、二人は外の「世界」に出る。
そこからの、新たな試練を描く後半。
もがきながら少しずつ乗り越えて、ようやく一つだけ大きな山を越えたかな、これからはなんとか歩いていけるかな・・・というほんの少しの安心感を余韻に残して映画は終わる。
ハッピーエンドなんていう明るい言葉はそぐわないし、きっとこれからも大変だろうけど、でもなんとか先が見えたかな、という程度の。
5歳のジャックが、生まれて初めて「外の世界」に出たときの体感が見事に表現されている。
警察に保護されたジャックと婦人警官とのパトカーの中でのやりとりには泣けた。
婦人警官の粘りがうれしくて、「なんかおかしい」と思ってくれることが嬉しくて。
部屋にいる時に、夜になると来て偉そうに振る舞ってからベッドをギシギシさせて帰っていく男(ジャックは男が帰るまではクローゼットの中のベッドに寝かされるので音しか聞こえない)のおぞましさも大概だけれど、外に出てから、孫を直視できないジョイの父親とか、「子供だけ外に出すことを考えなかったのか」と聞くテレビキャスターとか、外の世界にもおぞましいヤツはいる。
誰だって他人の心の中なんてわからないけれど、わかろうと寄り添うことこそが大事なんだと思う。
そういう行動をする人たちがいて、辛い展開の中で、ホントに救われる思いがあった。
日本でも最近また似たような事件があり、興味本位で観に行く人も多いのではないかと思われるけど、そういう邪心に対してものすごく毅然とした映画になっていることに、胸のすくような思いもあり。
辛い映画なんだけど、もう一度観たいと思う。
役者がみんな素晴らしいのだけど、特に子役の子は信じがたいほどすごいです。
暗証番号でしか開かない鉄扉の、小さな天窓が一つしかない「部屋」に、5歳になる息子のジャックと暮らしている。
ジョイは狭い空間の中で、できるだけ「普通」にジャックを育てようと工夫をしている。
でも、そろそろ限界を感じている。
そして、ある賭けに出る。
・・・ここまでが前半。
危うい賭けはどうにかこうにか成功して、二人は外の「世界」に出る。
そこからの、新たな試練を描く後半。
もがきながら少しずつ乗り越えて、ようやく一つだけ大きな山を越えたかな、これからはなんとか歩いていけるかな・・・というほんの少しの安心感を余韻に残して映画は終わる。
ハッピーエンドなんていう明るい言葉はそぐわないし、きっとこれからも大変だろうけど、でもなんとか先が見えたかな、という程度の。
5歳のジャックが、生まれて初めて「外の世界」に出たときの体感が見事に表現されている。
警察に保護されたジャックと婦人警官とのパトカーの中でのやりとりには泣けた。
婦人警官の粘りがうれしくて、「なんかおかしい」と思ってくれることが嬉しくて。
部屋にいる時に、夜になると来て偉そうに振る舞ってからベッドをギシギシさせて帰っていく男(ジャックは男が帰るまではクローゼットの中のベッドに寝かされるので音しか聞こえない)のおぞましさも大概だけれど、外に出てから、孫を直視できないジョイの父親とか、「子供だけ外に出すことを考えなかったのか」と聞くテレビキャスターとか、外の世界にもおぞましいヤツはいる。
誰だって他人の心の中なんてわからないけれど、わかろうと寄り添うことこそが大事なんだと思う。
そういう行動をする人たちがいて、辛い展開の中で、ホントに救われる思いがあった。
日本でも最近また似たような事件があり、興味本位で観に行く人も多いのではないかと思われるけど、そういう邪心に対してものすごく毅然とした映画になっていることに、胸のすくような思いもあり。
辛い映画なんだけど、もう一度観たいと思う。
役者がみんな素晴らしいのだけど、特に子役の子は信じがたいほどすごいです。
独身でいることは罪である世界。
主人公は妻に別れを告げられて、独身になってしまい、矯正施設のようなホテルに送られる。
そこで、45日以内にパートナーを見つけられなければ、自分で選んだ動物に変えられる。
主人公は「動物になるならロブスターに」と言うので、題名が「ロブスター」
ホテルの独身者たちは毎日森に「狩り」に行かされる。森に潜む「独身者」を麻酔銃で撃って捕獲すると、1人につき1日、猶予期間が延ばされるのだ。
主人公のディヴィッドはなんとかパートナーを見つけるべく努力するが上手くいかず、いろいろあってホテルを脱走する。
逃げ込んだ森で独身者のコミュニティに所属するようになる。
そちらは今度は、恋愛禁止、他人とのコミュニケーション禁止のルールがあるが、ディヴィッドはそこで恋に落ちてしまう・・・・・
という感じの話。
もっと簡単なあらすじを読んで「面白そう!」と思って観に行きました。
設定や映像はシュール感満載。役者の演技も抑えられていて、それがシュールな世界にリアル感を与えていて、作りは悪くないのだけど。
そもそも自分は、好きでもない人とパートナーになるくらいなら動物でいいじゃんと思ってしまうので、映画の趣旨にはあまり共感できなかった。
映画の中で、パートナーとなるには相手と自分に共通点がないといけないらしくて、歌の上手いカップルとかギターを弾く夫婦なんかが出てくる。
ディヴィッドがホテルで友達になった“足の悪い男”は、“鼻血を出す女”に目を付けて、彼女の見ていないところで壁に頭を打ったり鼻の中を傷つけたりして自分も“鼻血を出す男”になりすましてカップルになったりする。
主人公も、ホテルの中で一度、自分を偽ってカップルになるんだけど上手くいかず脱走、森で出会った女性と恋に落ちるんだけど、最後はその彼女との「共通点」を作ろうとするところで映画は終わる。
逆説的な話なんだろうなとは思うんだけど、ハッピーエンドのラブストーリーなのか、相手と共通点を持とうとするなんて無理をすることであり意味がないと言っているのか、どっちなのかが良くわからなかった。
極端な設定で描かれてるから現実味がないように思うけど、こないだの中学校の校長の発言なんかは、この世界に近いように思う。
でもそれは日本での問題点であって、この監督が言いたかったことは何だったのかなとも思う。
ブラックユーモア満載のブラックコメディとして作られてるんだけど、辛い世界過ぎて、これをコメディとするのは悪趣味にも感じてしまった。
主人公は妻に別れを告げられて、独身になってしまい、矯正施設のようなホテルに送られる。
そこで、45日以内にパートナーを見つけられなければ、自分で選んだ動物に変えられる。
主人公は「動物になるならロブスターに」と言うので、題名が「ロブスター」
ホテルの独身者たちは毎日森に「狩り」に行かされる。森に潜む「独身者」を麻酔銃で撃って捕獲すると、1人につき1日、猶予期間が延ばされるのだ。
主人公のディヴィッドはなんとかパートナーを見つけるべく努力するが上手くいかず、いろいろあってホテルを脱走する。
逃げ込んだ森で独身者のコミュニティに所属するようになる。
そちらは今度は、恋愛禁止、他人とのコミュニケーション禁止のルールがあるが、ディヴィッドはそこで恋に落ちてしまう・・・・・
という感じの話。
もっと簡単なあらすじを読んで「面白そう!」と思って観に行きました。
設定や映像はシュール感満載。役者の演技も抑えられていて、それがシュールな世界にリアル感を与えていて、作りは悪くないのだけど。
そもそも自分は、好きでもない人とパートナーになるくらいなら動物でいいじゃんと思ってしまうので、映画の趣旨にはあまり共感できなかった。
映画の中で、パートナーとなるには相手と自分に共通点がないといけないらしくて、歌の上手いカップルとかギターを弾く夫婦なんかが出てくる。
ディヴィッドがホテルで友達になった“足の悪い男”は、“鼻血を出す女”に目を付けて、彼女の見ていないところで壁に頭を打ったり鼻の中を傷つけたりして自分も“鼻血を出す男”になりすましてカップルになったりする。
主人公も、ホテルの中で一度、自分を偽ってカップルになるんだけど上手くいかず脱走、森で出会った女性と恋に落ちるんだけど、最後はその彼女との「共通点」を作ろうとするところで映画は終わる。
逆説的な話なんだろうなとは思うんだけど、ハッピーエンドのラブストーリーなのか、相手と共通点を持とうとするなんて無理をすることであり意味がないと言っているのか、どっちなのかが良くわからなかった。
極端な設定で描かれてるから現実味がないように思うけど、こないだの中学校の校長の発言なんかは、この世界に近いように思う。
でもそれは日本での問題点であって、この監督が言いたかったことは何だったのかなとも思う。
ブラックユーモア満載のブラックコメディとして作られてるんだけど、辛い世界過ぎて、これをコメディとするのは悪趣味にも感じてしまった。
映画「オデッセイ」(ネタバレ)
2016年2月23日 映画 コメント (4)
画像にあるように、原題は「THE MARTIAN」=「火星の人」
まさしくそれ以上でもそれ以下でもない物語。
「オデッセイ」なんていう邦題をつけるから、余計な期待を持ってしまったじゃない…と言いたくなっちゃうような。
ストーリーは、火星探査チームが調査中に嵐に遭い、行方不明になったマークを残して他のクルーは地球へ向かう。
死んだと思われたマークは生きていて、次に地球から探査機が来る4年後までなんとか生き延びてやると決心してサバイバルを始める。
火星を観察しているNASAが、マークが生きていることに気づき、紆余曲折あるものの、救出の方向に動きだす。
いろいろ困難はあるものの、中国までもが協力を申し出て、最後はめでたしめでたし。
さっきから感想書こうとして、ツッコミしか出てこないので細かいことをかくのはやめる。
まぁ、一言でいえば、つまんなかった、私には。
やっぱり、アメリカのサバイバル物は苦手。どうしても、傲慢さを感じてしまう。
なんかあの、人間の万能感とか楽天的なものの見方とか。
俺たちが一番エライ、的な。
その「俺たち」が、いままでは「アメリカ人」だったけど、今回は「人類」に変わっただけ、みたいな。
中でも、すごく拒否感があったのが。
地球側で、ブレーンたちが救出方法を悩んでいるところに、画期的な提案をするのが、アスペルガー的な特徴の若い男の子なんだよね。
発達障がいのことを知らない人には、なんであの子なのかってことがよくわからないと思うんだけど、私は逆の意味で、なんでこういう場面にこういう子を登場させるかなって、なんかすごくイヤだった。こういう人のことも理解してますよ、ちゃんと認めてますよって?そういうのがわざとらしいんだよって、僻みかもしれないけど。
ストーリーがあまりになんの意外性もなく突き進むので、最後の最後のところで、もしかしてここで失敗して、マークが宇宙空間に漂う絵のバックに、David Bowieの「Space Oddity」が流れたりするんじゃ・・・そんなどんでん返しがあったりするんじゃ・・・タイトルだって「オデッセイ」だし・・・なんて想像をしてしまったのだけど、そんなこともなく、めでたしめでたしへ突き進んで終わりでした。
だめだ、私、こういうのはやっぱり楽しめない。
まさしくそれ以上でもそれ以下でもない物語。
「オデッセイ」なんていう邦題をつけるから、余計な期待を持ってしまったじゃない…と言いたくなっちゃうような。
ストーリーは、火星探査チームが調査中に嵐に遭い、行方不明になったマークを残して他のクルーは地球へ向かう。
死んだと思われたマークは生きていて、次に地球から探査機が来る4年後までなんとか生き延びてやると決心してサバイバルを始める。
火星を観察しているNASAが、マークが生きていることに気づき、紆余曲折あるものの、救出の方向に動きだす。
いろいろ困難はあるものの、中国までもが協力を申し出て、最後はめでたしめでたし。
さっきから感想書こうとして、ツッコミしか出てこないので細かいことをかくのはやめる。
まぁ、一言でいえば、つまんなかった、私には。
やっぱり、アメリカのサバイバル物は苦手。どうしても、傲慢さを感じてしまう。
なんかあの、人間の万能感とか楽天的なものの見方とか。
俺たちが一番エライ、的な。
その「俺たち」が、いままでは「アメリカ人」だったけど、今回は「人類」に変わっただけ、みたいな。
中でも、すごく拒否感があったのが。
地球側で、ブレーンたちが救出方法を悩んでいるところに、画期的な提案をするのが、アスペルガー的な特徴の若い男の子なんだよね。
発達障がいのことを知らない人には、なんであの子なのかってことがよくわからないと思うんだけど、私は逆の意味で、なんでこういう場面にこういう子を登場させるかなって、なんかすごくイヤだった。こういう人のことも理解してますよ、ちゃんと認めてますよって?そういうのがわざとらしいんだよって、僻みかもしれないけど。
ストーリーがあまりになんの意外性もなく突き進むので、最後の最後のところで、もしかしてここで失敗して、マークが宇宙空間に漂う絵のバックに、David Bowieの「Space Oddity」が流れたりするんじゃ・・・そんなどんでん返しがあったりするんじゃ・・・タイトルだって「オデッセイ」だし・・・なんて想像をしてしまったのだけど、そんなこともなく、めでたしめでたしへ突き進んで終わりでした。
だめだ、私、こういうのはやっぱり楽しめない。
大泉洋の出ているものはつい観たくなってしまう性分で、これも観てきました。
タイトルと予告から、ライトなコメディタッチの時代劇をイメージして行ったのですがこれが大違いで。
松竹120周年の渾身が感じられる、素晴らしくしっかりした見ごたえのある映画でした。
タイトルは、おそらく主役カップル(大泉洋と戸田恵梨香)のことを言っていると思うのですが、物語は決してその二人のことだけを語っているのではなく、もっと広くいろいろな人(主に女性)を通して、駆け込み寺と言われる寺があった時代というのを描いていると感じました。
「絵」というのをすごく意識しているようで、この時代はまさにこんな感じだったんだろうなという臨場感が、普通の時代劇よりも強く感じられました。
風景の映像も大層美しく、思わずほ~っと心が癒される心持になること度々。
キャストも豪華で、原案が井上ひさし氏ということもあると思うのですが、ちょっと舞台芝居的な雰囲気もあって、絵的にもお芝居的にも大満足でした。
戸田恵梨香がとにかく可愛い。
耐える性分の女性の強さというのがいじらしく、カッコよく、可愛い。
ラスト、えぇ~、まさか、もしかして、・・・?とハラハラさせられましたが。
個人的に、東慶寺の尼僧に大鳥れいと陽月華という、元宝塚トップ娘役の二人が出ていたのがひそかにツボだったりもしました(^-^;
原案・井上ひさし、ではなくて作られた話だったら、今の時代的に多分もっと過激な展開となっただろうなと思うのですが、どのエピソードもわりとあっさりと収束する、その平和さ加減も良かったです。
一つだけダメ出しすると、セリフが少々文学的で、かつ早口で聞き取りづらい、あるいはすんなりと理解できない部分があったこと。
でもそれでストーリーが分からなくなるということもないのですが、ちょっともやっとすることがありました。
今、ちょっと体調が悪くてとても疲れているのですが、ひととき癒された感じがしました。
観てよかったです。
タイトルと予告から、ライトなコメディタッチの時代劇をイメージして行ったのですがこれが大違いで。
松竹120周年の渾身が感じられる、素晴らしくしっかりした見ごたえのある映画でした。
タイトルは、おそらく主役カップル(大泉洋と戸田恵梨香)のことを言っていると思うのですが、物語は決してその二人のことだけを語っているのではなく、もっと広くいろいろな人(主に女性)を通して、駆け込み寺と言われる寺があった時代というのを描いていると感じました。
「絵」というのをすごく意識しているようで、この時代はまさにこんな感じだったんだろうなという臨場感が、普通の時代劇よりも強く感じられました。
風景の映像も大層美しく、思わずほ~っと心が癒される心持になること度々。
キャストも豪華で、原案が井上ひさし氏ということもあると思うのですが、ちょっと舞台芝居的な雰囲気もあって、絵的にもお芝居的にも大満足でした。
戸田恵梨香がとにかく可愛い。
耐える性分の女性の強さというのがいじらしく、カッコよく、可愛い。
ラスト、えぇ~、まさか、もしかして、・・・?とハラハラさせられましたが。
個人的に、東慶寺の尼僧に大鳥れいと陽月華という、元宝塚トップ娘役の二人が出ていたのがひそかにツボだったりもしました(^-^;
原案・井上ひさし、ではなくて作られた話だったら、今の時代的に多分もっと過激な展開となっただろうなと思うのですが、どのエピソードもわりとあっさりと収束する、その平和さ加減も良かったです。
一つだけダメ出しすると、セリフが少々文学的で、かつ早口で聞き取りづらい、あるいはすんなりと理解できない部分があったこと。
でもそれでストーリーが分からなくなるということもないのですが、ちょっともやっとすることがありました。
今、ちょっと体調が悪くてとても疲れているのですが、ひととき癒された感じがしました。
観てよかったです。
うっとりに次ぐうっとり
2015年5月11日 映画 コメント (3)
昨日の悲しみを吹き飛ばすべく、実写版「シンデレラ」を観てきました。
本編の前にまず「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」
短いですが、ちゃんとミュージカル仕立てになっており、出演はオールキャストであの悪い王子様ハンスまでちゃんと出てくるし、声優陣もオリジナルそのまま(当たり前と言えばそうだけど)で、短編でも手抜きなし感がまず良いです。
今回は、アナの誕生日をエルサがサプライズで祝おうとするんだけど、風邪をひいていてくしゃみをするたびにミニ雪だるまが量産されてしまいおかしなことになっていく、というようなお話。絵はもちろん美麗ですが、目を惹かれるのはアナとエルサのドレス!
アナの誕生日はどうやら夏らしくて、ケーキにもひまわりの花があしらわれているのですが、ドレスもグリーンベースに黄色いひまわり柄のものでもう可愛いことこの上ない。
エルサのドレスも最初はあの雪の女王みたいなので出てきますが、途中で自らの魔法で型はそのまま、夏バージョンデザインにお召替え。
これがまた美しく。
ほんの7分ですが、すっかりディズニーワールドに引き込まれます。
そしてはじまった「シンデレラ」
ストーリーはなにもひねらず、ディズニーアニメのシンデレラのお話がそのまま、丁寧に描かれています。
みどころはとにかく映像でしょう。
もうほんとうに、絵本の世界をそのまま。
ちょっとした草むらさえも美しく、実写というより精密な絵を見ているような。
ケイト・ブランシェット演じる継母がなかなかに生々しくて、高みを望んで思うようにならなかった不満を持つ人の哀れがよく出ていました。
お城での舞踏会のシーンは圧巻。
豪華なドレスを翻して踊る王子とのダンスは結構激しくて、宝塚のデュエットダンスのようでドキドキ。そして、そのドレスの美しいこと。
ドレスフェチの私にとっては、主人公のシンデレラだけでなく継母のドレスも、いじわる姉妹のドレスも、そして舞踏会に出席しているその他大勢さんたちのドレス、どれもこれもステキ~、目がいくつあっても足りないわという状態でした。
王子様もいかにも性格のよさそうな優しいイケメンでわたし評価では合格。
日本語吹き替え版で観たのですが、声優の高畑充希と城田優もイメージぴったりで、エンドクレジットで流れる二人によるデュエット曲で最後の最後までうっとりさせていただきました。
いや~、よかった、ホントに。
ディズニーさんは観客の期待を決して裏切らないところがすごいなあと思います。
本編の前にまず「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」
短いですが、ちゃんとミュージカル仕立てになっており、出演はオールキャストであの悪い王子様ハンスまでちゃんと出てくるし、声優陣もオリジナルそのまま(当たり前と言えばそうだけど)で、短編でも手抜きなし感がまず良いです。
今回は、アナの誕生日をエルサがサプライズで祝おうとするんだけど、風邪をひいていてくしゃみをするたびにミニ雪だるまが量産されてしまいおかしなことになっていく、というようなお話。絵はもちろん美麗ですが、目を惹かれるのはアナとエルサのドレス!
アナの誕生日はどうやら夏らしくて、ケーキにもひまわりの花があしらわれているのですが、ドレスもグリーンベースに黄色いひまわり柄のものでもう可愛いことこの上ない。
エルサのドレスも最初はあの雪の女王みたいなので出てきますが、途中で自らの魔法で型はそのまま、夏バージョンデザインにお召替え。
これがまた美しく。
ほんの7分ですが、すっかりディズニーワールドに引き込まれます。
そしてはじまった「シンデレラ」
ストーリーはなにもひねらず、ディズニーアニメのシンデレラのお話がそのまま、丁寧に描かれています。
みどころはとにかく映像でしょう。
もうほんとうに、絵本の世界をそのまま。
ちょっとした草むらさえも美しく、実写というより精密な絵を見ているような。
ケイト・ブランシェット演じる継母がなかなかに生々しくて、高みを望んで思うようにならなかった不満を持つ人の哀れがよく出ていました。
お城での舞踏会のシーンは圧巻。
豪華なドレスを翻して踊る王子とのダンスは結構激しくて、宝塚のデュエットダンスのようでドキドキ。そして、そのドレスの美しいこと。
ドレスフェチの私にとっては、主人公のシンデレラだけでなく継母のドレスも、いじわる姉妹のドレスも、そして舞踏会に出席しているその他大勢さんたちのドレス、どれもこれもステキ~、目がいくつあっても足りないわという状態でした。
王子様もいかにも性格のよさそうな優しいイケメンでわたし評価では合格。
日本語吹き替え版で観たのですが、声優の高畑充希と城田優もイメージぴったりで、エンドクレジットで流れる二人によるデュエット曲で最後の最後までうっとりさせていただきました。
いや~、よかった、ホントに。
ディズニーさんは観客の期待を決して裏切らないところがすごいなあと思います。
「ベイマックス」、良かったよ~
2015年1月25日 映画
話題の「ベイマックス」、観てきました~♪
とっっっっっても面白かった!!!!!
こんなに映画を楽しんだのは久しぶりで、幸せを感じたというか。
予告編ではわりとほのぼの系に見える映画ですが、実際はアクションありバトルありの超エンタメ。
でも、笑いもあるし涙もあって、いろんな感情を目いっぱい揺さぶられて、観終わった後はスッキリ!みたいな(笑)
舞台になっている都市がサンフランソウキョウという架空の都市で、俯瞰で見るとサンフランシスコに見えるけど、近くで見ると渋谷みたいだったり新宿みたいだったり新橋みたいだったり、(でも坂が多いのはやっぱりサンフランシスコみたいだけど)建物とかもすごく日本的というか東洋的で、それが逆に新鮮でした。
頭は良いけど中身はまだまだ子どもな主人公のヒロが、物語の中で一歩成長する、それが微笑ましくもあり切なくもあって。
ラストに流れるAIの「Story」英語バージョンを聞きながら、胸がいっぱいで泣きそうになってしまいました。
Disneyはこのあと、実写版「シンデレラ」が来ますね~。
マリフィセントとかはちょっと解釈が気に入らなくて観に行かなかったんだけど、シンデレラは今日の予告を見た限りでは原作通りのようだし、ドレスもきれいだったし、観に行ってみようかしら。
今日はアニメ系の予告ばっかりだったけど、ムーミンも気になったし、細田守監督作品も面白そうで、楽しみが増えました。
さて、最近の日常はというと、まあぼちぼちやってます(なんのこっちゃ(^-^;)
ずっとパソコンの調子が悪くて、近寄らないようにしていたんだけど(イライラするので)、この度めでたく買い換えました!\(^o^)/
ので、またどーでもいい日記を書いていきたいなあ。
さいきんの悩みはお腹回りにどんどんお肉がついてくること( ;∀;)
動かないって致命的だなと。
先日深夜のテレビで、お笑い芸人さんが「一週間サバだけで過ごす」っていう企画をやってたんですが。
サバしか食べちゃダメだから飽きる。
で、「トッピングガチャ」っていうのがあって、1万歩歩いたら1回回すことができて、ガチャを回して出てきたカプセルの中の紙に書いてある食材をサバと一緒に料理して良いと。
もうそれがないとムリっていうので、毎食まず1万歩歩くのですね。それで1日3万歩は歩いて1週間サバだけで過ごしたら、なんと体重はマイナス8キロ、中性脂肪なんて、2百いくつだった数値が77まで下がって。
これ、実践できないかしらと本気で考えてしまいました。
サバだけっていうのもあるけど、でも、1日3万歩っていうのが大きいよね。
1日1万歩でも歩けたらなあ。
いまの仕事だと、時間的に難しいんだけど、たとえば仕事帰り、乗り換えの駅まで歩くとか。
ちょっと真剣に考えないとヤバイという体になりつつある今日この頃です。
とっっっっっても面白かった!!!!!
こんなに映画を楽しんだのは久しぶりで、幸せを感じたというか。
予告編ではわりとほのぼの系に見える映画ですが、実際はアクションありバトルありの超エンタメ。
でも、笑いもあるし涙もあって、いろんな感情を目いっぱい揺さぶられて、観終わった後はスッキリ!みたいな(笑)
舞台になっている都市がサンフランソウキョウという架空の都市で、俯瞰で見るとサンフランシスコに見えるけど、近くで見ると渋谷みたいだったり新宿みたいだったり新橋みたいだったり、(でも坂が多いのはやっぱりサンフランシスコみたいだけど)建物とかもすごく日本的というか東洋的で、それが逆に新鮮でした。
頭は良いけど中身はまだまだ子どもな主人公のヒロが、物語の中で一歩成長する、それが微笑ましくもあり切なくもあって。
ラストに流れるAIの「Story」英語バージョンを聞きながら、胸がいっぱいで泣きそうになってしまいました。
Disneyはこのあと、実写版「シンデレラ」が来ますね~。
マリフィセントとかはちょっと解釈が気に入らなくて観に行かなかったんだけど、シンデレラは今日の予告を見た限りでは原作通りのようだし、ドレスもきれいだったし、観に行ってみようかしら。
今日はアニメ系の予告ばっかりだったけど、ムーミンも気になったし、細田守監督作品も面白そうで、楽しみが増えました。
さて、最近の日常はというと、まあぼちぼちやってます(なんのこっちゃ(^-^;)
ずっとパソコンの調子が悪くて、近寄らないようにしていたんだけど(イライラするので)、この度めでたく買い換えました!\(^o^)/
ので、またどーでもいい日記を書いていきたいなあ。
さいきんの悩みはお腹回りにどんどんお肉がついてくること( ;∀;)
動かないって致命的だなと。
先日深夜のテレビで、お笑い芸人さんが「一週間サバだけで過ごす」っていう企画をやってたんですが。
サバしか食べちゃダメだから飽きる。
で、「トッピングガチャ」っていうのがあって、1万歩歩いたら1回回すことができて、ガチャを回して出てきたカプセルの中の紙に書いてある食材をサバと一緒に料理して良いと。
もうそれがないとムリっていうので、毎食まず1万歩歩くのですね。それで1日3万歩は歩いて1週間サバだけで過ごしたら、なんと体重はマイナス8キロ、中性脂肪なんて、2百いくつだった数値が77まで下がって。
これ、実践できないかしらと本気で考えてしまいました。
サバだけっていうのもあるけど、でも、1日3万歩っていうのが大きいよね。
1日1万歩でも歩けたらなあ。
いまの仕事だと、時間的に難しいんだけど、たとえば仕事帰り、乗り換えの駅まで歩くとか。
ちょっと真剣に考えないとヤバイという体になりつつある今日この頃です。
近所のTOHOシネマズが会員デーだったので、映画を2本観てきました。
2本とも、新聞の映画評でそそられて観に行ったのですが・・・
観たのは、「美女と野獣」と「トワイライトささらさや」
正直、2本とも期待外れでした。
なので、詳しい感想は書きません。
一言ずつ。
◆美女と野獣
決定的にがっかりだったのは「王子(野獣)」。
ヴァンサン・カッセル1966年生まれ。
48歳の王子って・・・・・(-_-;)
◆トワイライトささらさや
泣かせにくる映画はダメなんです。
周囲は鼻をすする音でうるさいくらいでしたが・・・・・
2本とも、新聞の映画評でそそられて観に行ったのですが・・・
観たのは、「美女と野獣」と「トワイライトささらさや」
正直、2本とも期待外れでした。
なので、詳しい感想は書きません。
一言ずつ。
◆美女と野獣
決定的にがっかりだったのは「王子(野獣)」。
ヴァンサン・カッセル1966年生まれ。
48歳の王子って・・・・・(-_-;)
◆トワイライトささらさや
泣かせにくる映画はダメなんです。
周囲は鼻をすする音でうるさいくらいでしたが・・・・・
映画「ホットロード」
2014年8月19日 映画原作にドはまりした一人としては、見逃せない映画でした。
期待と不安の入り混じった気持ちで観に行きましたが、良かったです。
原作の美しさを損なわないように、という製作側の熱意がひしひしと伝わってくる出来栄えでした。
映像が、原作の一こま一こまの絵を、細心の注意を払って大切に再現した、という感じです。
湘南、江の島辺りの風景がこの作品の要でもあるので、それが原作のイメージ通りに美しく撮られていて、魅せられました。
登場人物もしかり。人物の配置とか場面の構図とか、すごく原作を意識して撮られています。
紡木たくの原作マンガは当時としては(いえ、ひょっとすると今でも)前衛的で斬新で、だからこそ、この“絵”をなによりも大切にする必要があったと思うし、そこを製作側がよくわかって作ってくれたことを、原作ファンとして嬉しく思いました。
キャストも良かった。
主人公の和希。寂しさをいっぱい抱えて、とんがって強がって生きてる中学3年。現実に、この年頃にこういう荒れ方をする子は珍しくないとはいえ、こうして映画で生身の人間が演じてみると難しい役だなあと痛感しましたが、能年玲奈ちゃん、よくやってました。
春山の登坂広臣くんもイメージを損なわない佇まい。
落合モトキくんのリチャードが良かった。原作ではもう少しチャラい感じなんだけど、映画では暴走族全体を少しトーンを落として描いているのでそういうある意味余計な人物造形なしに、春山に一番近い友人という存在感がしっかりあってすごく良かったです。
和希のママ。もしかしたらこの役がこの映画の中では一番重要かもしれない、まだまだ子供な幼いママを木村佳乃さんが上手いです。
和希は中学3年なんだけど、まだまだママに愛してほしい中3で、それはそれまでにママの愛が足りてないからで、そのせいで大人になれないという面が強い。
でも、和希のママも、まだまだ「愛されたい」ママで、「親」になりきれてない。
物語の視点が、和希と春山の恋愛の方より、そういう和希とママの葛藤の方に寄ったことで、和希と春山の関係がホントに必然的というか、恋愛という言葉では軽すぎるような心の繋がりであることが浮かび上がって来ます。
この、物語の一番大事なところをちゃんと描き切れてることで、この映画は成功していると思います。
原作の映画化ってホントに難しいと思うので。
この「ホットロード」にしても、暴走族の派手な描写とか、和希と春山のラブラブチックなやりとりとか、そういう方に比重が置かれたら、もっとずっと底の浅いものになっちゃってたと思うので。
セリフも極力省かれて、表情で語らせる場面が多くて、原作を知っている立場でいえばホントに、マンガをそのまま実写にした感が強いですが、原作を知らない人が見ても、詩的で美しい映画になっているのではないかと思いました。
エンディングに流れる尾崎豊の「Oh,My Little Girl」がすごく合っていてステキです。
期待と不安の入り混じった気持ちで観に行きましたが、良かったです。
原作の美しさを損なわないように、という製作側の熱意がひしひしと伝わってくる出来栄えでした。
映像が、原作の一こま一こまの絵を、細心の注意を払って大切に再現した、という感じです。
湘南、江の島辺りの風景がこの作品の要でもあるので、それが原作のイメージ通りに美しく撮られていて、魅せられました。
登場人物もしかり。人物の配置とか場面の構図とか、すごく原作を意識して撮られています。
紡木たくの原作マンガは当時としては(いえ、ひょっとすると今でも)前衛的で斬新で、だからこそ、この“絵”をなによりも大切にする必要があったと思うし、そこを製作側がよくわかって作ってくれたことを、原作ファンとして嬉しく思いました。
キャストも良かった。
主人公の和希。寂しさをいっぱい抱えて、とんがって強がって生きてる中学3年。現実に、この年頃にこういう荒れ方をする子は珍しくないとはいえ、こうして映画で生身の人間が演じてみると難しい役だなあと痛感しましたが、能年玲奈ちゃん、よくやってました。
春山の登坂広臣くんもイメージを損なわない佇まい。
落合モトキくんのリチャードが良かった。原作ではもう少しチャラい感じなんだけど、映画では暴走族全体を少しトーンを落として描いているのでそういうある意味余計な人物造形なしに、春山に一番近い友人という存在感がしっかりあってすごく良かったです。
和希のママ。もしかしたらこの役がこの映画の中では一番重要かもしれない、まだまだ子供な幼いママを木村佳乃さんが上手いです。
和希は中学3年なんだけど、まだまだママに愛してほしい中3で、それはそれまでにママの愛が足りてないからで、そのせいで大人になれないという面が強い。
でも、和希のママも、まだまだ「愛されたい」ママで、「親」になりきれてない。
物語の視点が、和希と春山の恋愛の方より、そういう和希とママの葛藤の方に寄ったことで、和希と春山の関係がホントに必然的というか、恋愛という言葉では軽すぎるような心の繋がりであることが浮かび上がって来ます。
この、物語の一番大事なところをちゃんと描き切れてることで、この映画は成功していると思います。
原作の映画化ってホントに難しいと思うので。
この「ホットロード」にしても、暴走族の派手な描写とか、和希と春山のラブラブチックなやりとりとか、そういう方に比重が置かれたら、もっとずっと底の浅いものになっちゃってたと思うので。
セリフも極力省かれて、表情で語らせる場面が多くて、原作を知っている立場でいえばホントに、マンガをそのまま実写にした感が強いですが、原作を知らない人が見ても、詩的で美しい映画になっているのではないかと思いました。
エンディングに流れる尾崎豊の「Oh,My Little Girl」がすごく合っていてステキです。
映画館で予告編を見た時に面白そうだなと思ったものの、その後大した宣伝も見聞きしないまま公開となって、キャストは豪華そうなのに今どきの映画としてはなんだか地味だな~と思っていた映画。
ところが公開されてみると興行成績が「アナ雪」に次いで2位!
ということで、やっぱり観に行こう~っと行ってきました。
(こういうポリシーのない観客がいるから、映画作りって難しいですよね(^_^;))
面白かった!
なんかね~、お約束のストーリー進行なんだけれども、飽きることもなく結構笑えて楽しめました。
お話はタイトルの通り、普通は10日ぐらいはかかる参勤交代(正しくは江戸への参勤)を、幕府の命により5日で完了しなければならない。
だけど、描かれているのはそのドタバタだけではなくて、結構それにまつわるドラマがあって。
で、ただ「早く行かなければ」というだけでない、いろいろな障害を乗り越えて、最後はメデタシメデタシ、なんですけれども。
福島の湯長谷藩という藩のお話なんですが、佐々木蔵之介の藩主が、人の良い田舎の領主さまな感じと、大名としてきりっとするところとを絶妙に演じていてとてもよかったです。
で、その藩の人々が参勤に悪戦苦闘する場面というのは、結構「同情するけど笑っちゃう」的なコミカルな雰囲気に満ちているのですが、道中に何度も隠密に襲われる時の殺陣はもう本格的でカッコイイ!
そのバランス、というよりアンバランスが、なんというかツボにくると言うか、不思議に魅力的な映画でした。
もうね、先は読めまくりなんですけどね(笑)
でもそれでも全然オッケーな、むしろその安心感に包まれて安心して笑って楽しめるという。
監督さんが松竹の監督さんで、釣りバカ日誌なども手掛けているので、寅さんとか新喜劇とかを看板にしてきたいかにも“松竹”の映画、とも言えると思います。
平日の昼間でしたが、結構人が入っていて。
年齢層も高かったけど、終わってから「久しぶりに笑ったわ~」なんて言いながら帰る人もいて、そういう年齢層の高い人たちが気楽に安心して楽しめる映画って、考えてみたら今は少ないよな~、なんて思ってしまいました。
バイトが休みだった息子と観に行ったのですが、二人で「地味なようで不思議に楽しめる映画だったね」なんて言いながら帰ってきました。
キャスト、豪華です。
佐々木蔵之介、市川猿之助、西川雅彦、寺脇康文、伊原剛志、上地雄輔、六角精児、柄本時生、深田恭子、陣内孝則、石橋蓮司、などなど
ところが公開されてみると興行成績が「アナ雪」に次いで2位!
ということで、やっぱり観に行こう~っと行ってきました。
(こういうポリシーのない観客がいるから、映画作りって難しいですよね(^_^;))
面白かった!
なんかね~、お約束のストーリー進行なんだけれども、飽きることもなく結構笑えて楽しめました。
お話はタイトルの通り、普通は10日ぐらいはかかる参勤交代(正しくは江戸への参勤)を、幕府の命により5日で完了しなければならない。
だけど、描かれているのはそのドタバタだけではなくて、結構それにまつわるドラマがあって。
で、ただ「早く行かなければ」というだけでない、いろいろな障害を乗り越えて、最後はメデタシメデタシ、なんですけれども。
福島の湯長谷藩という藩のお話なんですが、佐々木蔵之介の藩主が、人の良い田舎の領主さまな感じと、大名としてきりっとするところとを絶妙に演じていてとてもよかったです。
で、その藩の人々が参勤に悪戦苦闘する場面というのは、結構「同情するけど笑っちゃう」的なコミカルな雰囲気に満ちているのですが、道中に何度も隠密に襲われる時の殺陣はもう本格的でカッコイイ!
そのバランス、というよりアンバランスが、なんというかツボにくると言うか、不思議に魅力的な映画でした。
もうね、先は読めまくりなんですけどね(笑)
でもそれでも全然オッケーな、むしろその安心感に包まれて安心して笑って楽しめるという。
監督さんが松竹の監督さんで、釣りバカ日誌なども手掛けているので、寅さんとか新喜劇とかを看板にしてきたいかにも“松竹”の映画、とも言えると思います。
平日の昼間でしたが、結構人が入っていて。
年齢層も高かったけど、終わってから「久しぶりに笑ったわ~」なんて言いながら帰る人もいて、そういう年齢層の高い人たちが気楽に安心して楽しめる映画って、考えてみたら今は少ないよな~、なんて思ってしまいました。
バイトが休みだった息子と観に行ったのですが、二人で「地味なようで不思議に楽しめる映画だったね」なんて言いながら帰ってきました。
キャスト、豪華です。
佐々木蔵之介、市川猿之助、西川雅彦、寺脇康文、伊原剛志、上地雄輔、六角精児、柄本時生、深田恭子、陣内孝則、石橋蓮司、などなど
GWまっただ中、既に映画を2本観ました。
「テルマエ・ロマエⅡ」と「アナと雪の女王・3D字幕版」
◆テルマエ・ロマエⅡ
面白かった!
単純に楽しめます。
続編って初回より劣化することが多いけど、今回はⅠから更に進化してると感じました。
ストーリー的にはⅠを見てなくても大筋には問題ないけど、上戸彩と阿部寛の関係とかがちょっとわかりにくいかも。
でもとにかく、娯楽に徹して大真面目に作られていて、観る方も大真面目に楽しめる、という感じです。
今回、北村一輝が結構オイシイ役どころ。絵のようなカッコよさを見せてくれます。
相変わらず女性はほとんど出てきません。役として出てくるのは上戸彩とキムラ緑子ぐらいでしょうか。
それでも殺風景ではないのは、阿部寛のルシウスがとにかくチャーミングだから、に尽きます。
ストーリーの中で北島三郎の「与作」が絡むエピソードがある関係で、エンディングクレジットの間に与作がフルバージョンで流れるのですが、その時の映像が良いです!
なんかもうホントに、映画観たのにひと風呂浴びたようなほっこりした気持ちにさせてくれるというか(笑)
どうやらⅢはなさそうで。
でもその覚悟で作ったからこその完成度、という気がしました。
◆アナと雪の女王・3D字幕版
この映画はもともと吹替と字幕とどちらを先に見ようか、と思ってまず吹替えを見たので、字幕版は観ることは決定事項でした。
が、吹替え版を見た時に映像のあまりの美しさに、次観るなら3Dが観たい、と思い。
ところがこのGW、3D日本語吹き替え版ならどこででもやってるのに、字幕版の3Dはほとんどやってない。
探しまくって大阪で2か所ぐらいでやってるのをやっと見つけて、はるばる電車に乗って観に行ってきました。
いやもう、観て良かったよ~!(感涙)
も~~~、素晴らしかったです。
もちろん初見の吹替え版だって良かったんですよ。
ディズニーって素晴らしい、こんなのが観れる時代に生きててよかったって思うくらいに。
でも、何が違うってやっぱり歌が。
吹替え版の歌だって悪くない、という以上に、それはそれですごく良かったんだけども、やっぱり声量と上手さ、とでも言ったらいいのでしょうか。
いや、吹替え版の方々が決して下手だと言うのではないのです、上手いんですよ、松たか子だって神田沙也加だって他のみなさんだって。
でもなんだろうなー、ミュージカルとしての迫力とでも言ったらいいのか。
「Let it go」のシーンはやはり名場面だと、改めて感じました。
公式サイトで原語のイディナ・メンゼルと吹替えの松たか子とを聴き比べた時には、松さんの方が上品でかわいらしくて、エルサのキャラクターに合ってるような気がしたのでしたが、今回ストーリーの中で観てみると、イディナの大人っぽい声が、エルサが孤独と抑圧の中で育って影を背負った女王であることをすごくよく表現していて、エルサの苦悩や、アナとのぎくしゃくした関係なんかがすごくよく伝わってきました。
そのため、「Let it go」の場面で、徐々にエルサが開き直っていく過程があの1曲の中に凝縮されていて、その変化の表現という点では松さんよりイディナの方が上だなと感じました。
歌詞の訳のせいもあるかもしれません。字幕だとよりストレートな訳になっていて、それがエルサの苦悩をより具体的に伝えてきたような気がします。
3Dの効果も、今回はすごく感じました。
そもそもが美しい映像なので、そこに奥行きが出ることで、特に雪山のシーンなど、圧倒的で。
1度観ていたから細かいところまで目が行った、というのもあるでしょうし、でもとにかく今回は初見よりもずっとずっと感動してしまいました。
で、また吹替え版が観たくなっちゃって。
それで吹替え版観たら、きっとまた字幕版が観たくなるだろうなーと。
もしかして他の人たちもそんな風にループしちゃってて、それで興行成績がずっと落ちないのかも?
「テルマエ・ロマエⅡ」と「アナと雪の女王・3D字幕版」
◆テルマエ・ロマエⅡ
面白かった!
単純に楽しめます。
続編って初回より劣化することが多いけど、今回はⅠから更に進化してると感じました。
ストーリー的にはⅠを見てなくても大筋には問題ないけど、上戸彩と阿部寛の関係とかがちょっとわかりにくいかも。
でもとにかく、娯楽に徹して大真面目に作られていて、観る方も大真面目に楽しめる、という感じです。
今回、北村一輝が結構オイシイ役どころ。絵のようなカッコよさを見せてくれます。
相変わらず女性はほとんど出てきません。役として出てくるのは上戸彩とキムラ緑子ぐらいでしょうか。
それでも殺風景ではないのは、阿部寛のルシウスがとにかくチャーミングだから、に尽きます。
ストーリーの中で北島三郎の「与作」が絡むエピソードがある関係で、エンディングクレジットの間に与作がフルバージョンで流れるのですが、その時の映像が良いです!
なんかもうホントに、映画観たのにひと風呂浴びたようなほっこりした気持ちにさせてくれるというか(笑)
どうやらⅢはなさそうで。
でもその覚悟で作ったからこその完成度、という気がしました。
◆アナと雪の女王・3D字幕版
この映画はもともと吹替と字幕とどちらを先に見ようか、と思ってまず吹替えを見たので、字幕版は観ることは決定事項でした。
が、吹替え版を見た時に映像のあまりの美しさに、次観るなら3Dが観たい、と思い。
ところがこのGW、3D日本語吹き替え版ならどこででもやってるのに、字幕版の3Dはほとんどやってない。
探しまくって大阪で2か所ぐらいでやってるのをやっと見つけて、はるばる電車に乗って観に行ってきました。
いやもう、観て良かったよ~!(感涙)
も~~~、素晴らしかったです。
もちろん初見の吹替え版だって良かったんですよ。
ディズニーって素晴らしい、こんなのが観れる時代に生きててよかったって思うくらいに。
でも、何が違うってやっぱり歌が。
吹替え版の歌だって悪くない、という以上に、それはそれですごく良かったんだけども、やっぱり声量と上手さ、とでも言ったらいいのでしょうか。
いや、吹替え版の方々が決して下手だと言うのではないのです、上手いんですよ、松たか子だって神田沙也加だって他のみなさんだって。
でもなんだろうなー、ミュージカルとしての迫力とでも言ったらいいのか。
「Let it go」のシーンはやはり名場面だと、改めて感じました。
公式サイトで原語のイディナ・メンゼルと吹替えの松たか子とを聴き比べた時には、松さんの方が上品でかわいらしくて、エルサのキャラクターに合ってるような気がしたのでしたが、今回ストーリーの中で観てみると、イディナの大人っぽい声が、エルサが孤独と抑圧の中で育って影を背負った女王であることをすごくよく表現していて、エルサの苦悩や、アナとのぎくしゃくした関係なんかがすごくよく伝わってきました。
そのため、「Let it go」の場面で、徐々にエルサが開き直っていく過程があの1曲の中に凝縮されていて、その変化の表現という点では松さんよりイディナの方が上だなと感じました。
歌詞の訳のせいもあるかもしれません。字幕だとよりストレートな訳になっていて、それがエルサの苦悩をより具体的に伝えてきたような気がします。
3Dの効果も、今回はすごく感じました。
そもそもが美しい映像なので、そこに奥行きが出ることで、特に雪山のシーンなど、圧倒的で。
1度観ていたから細かいところまで目が行った、というのもあるでしょうし、でもとにかく今回は初見よりもずっとずっと感動してしまいました。
で、また吹替え版が観たくなっちゃって。
それで吹替え版観たら、きっとまた字幕版が観たくなるだろうなーと。
もしかして他の人たちもそんな風にループしちゃってて、それで興行成績がずっと落ちないのかも?
映画「白ゆき姫殺人事件」
2014年3月30日 映画湊かなえさんの小説は、読んでてあまりに辛くて怖いのでもう読むまいと思ってるのですが、映像化となるとどうにも「面白そう!」とうずうずしてしまって、観に行ってきました。
期待通り、面白かったです。
でも、決して愉快な映画でもなかったです。
湊かなえさんの作風自体が、人の暗部をことさら強調して構築されているので、なにかこうずーっと観たくないものを見せられている感がありました。
役者さんたちが素晴らしかった。
あの綾野剛が、あんな役を・・・!
あの井上真央が、こんな役を・・・!
あのカワイイ蓮仏美沙子ちゃんが・・・・・!
・・・といった感じで、役者さんの芝居を楽しんで観てきました。
劇中に弦楽器のトリオグループ「芹沢ブラザース」というのが出てくるのですが、現実に“TSUKEMEN”という、バイオリン2本とピアノの男性3人グループが扮していて、その劇中曲がとてもステキでした。
映画としては、現代の病んだ部分をえぐり取って見せている、その見せ方が見事、と結構評価されているようですので、観て損はない映画だと思います。
期待通り、面白かったです。
でも、決して愉快な映画でもなかったです。
湊かなえさんの作風自体が、人の暗部をことさら強調して構築されているので、なにかこうずーっと観たくないものを見せられている感がありました。
役者さんたちが素晴らしかった。
あの綾野剛が、あんな役を・・・!
あの井上真央が、こんな役を・・・!
あのカワイイ蓮仏美沙子ちゃんが・・・・・!
・・・といった感じで、役者さんの芝居を楽しんで観てきました。
劇中に弦楽器のトリオグループ「芹沢ブラザース」というのが出てくるのですが、現実に“TSUKEMEN”という、バイオリン2本とピアノの男性3人グループが扮していて、その劇中曲がとてもステキでした。
映画としては、現代の病んだ部分をえぐり取って見せている、その見せ方が見事、と結構評価されているようですので、観て損はない映画だと思います。
写真はサントラジャケット。
朝から「アナと雪の女王(吹替え版)」を観てきました。
そりゃあまあ、美しい映画でした。
音楽も、心なしかいつもよりミュージカル感が強い気がしました。
オープニングがちょっとレミゼっぽかった(わかる人だけわかってくれれば)
ダブルヒロイン、ということで、二人のヒロイン、美しくてかわいくてとても魅力的。
その分、ヒーロー不在というか、敢えてヒーローと言うならピエール瀧が声を当ててた彼かな(すみません、わかる人だけわかってくれれば)
ヒロインの吹替えの二人がまた良いです。
松たか子と神田沙也加、大好きな二人だったので、まずは吹替え版を、と思ったのですが、素晴らしかったです。
エルサの見せ場のソロは、映画の公式サイトで丸々1曲観れますので、興味のある方は是非。
よくぞディズニーのある時代に生まれけり、と思ってしまったくらいステキだったのですが、アカデミー賞でこれとジブリの「風立ちぬ」を比べることには全く意味がないな、と痛感しました。
そういうところ、アニメって実写よりある意味奥が深いかも、と思ったりしました。
さて、今日まで私は家で「無罪放免」だそうで(笑)
いつもは寝てるか部屋に引きこもってるかの子どもたちがなんかいろいろやってる、掃除とか台所の片付けとか・・・
ま、ランチごちそうしたし、大手を振って遊んでてもいいかな~
朝から「アナと雪の女王(吹替え版)」を観てきました。
そりゃあまあ、美しい映画でした。
音楽も、心なしかいつもよりミュージカル感が強い気がしました。
オープニングがちょっとレミゼっぽかった(わかる人だけわかってくれれば)
ダブルヒロイン、ということで、二人のヒロイン、美しくてかわいくてとても魅力的。
その分、ヒーロー不在というか、敢えてヒーローと言うならピエール瀧が声を当ててた彼かな(すみません、わかる人だけわかってくれれば)
ヒロインの吹替えの二人がまた良いです。
松たか子と神田沙也加、大好きな二人だったので、まずは吹替え版を、と思ったのですが、素晴らしかったです。
エルサの見せ場のソロは、映画の公式サイトで丸々1曲観れますので、興味のある方は是非。
よくぞディズニーのある時代に生まれけり、と思ってしまったくらいステキだったのですが、アカデミー賞でこれとジブリの「風立ちぬ」を比べることには全く意味がないな、と痛感しました。
そういうところ、アニメって実写よりある意味奥が深いかも、と思ったりしました。
さて、今日まで私は家で「無罪放免」だそうで(笑)
いつもは寝てるか部屋に引きこもってるかの子どもたちがなんかいろいろやってる、掃除とか台所の片付けとか・・・
ま、ランチごちそうしたし、大手を振って遊んでてもいいかな~
ふがいない僕は空を見た
2014年3月15日 映画
この土日は、まだ私が“病み上がり”だと信じている子どもたちが家のことを全部やってくれているので、実はもうほぼ全快しているということはナイショにして、録りだめしてあったドラマやレンタルしてあったDVDを観てノンビリしております。
「ふがいない僕は空を見た」は小説がとてもよかったので、映画も観てみようかなとレンタルしたもの。
原作物はともすればあらすじを追うだけになりがちなので、どうかな~と思いましたが、そんなのは杞憂で、もう、素晴らしい映画でした。
小説がとても良かった、と言えるのは、苦手なsex描写をなんとかかんとかやりすごして読了したから言えることで、正直読んでいる最中は「ここまで書く必要はないんじゃ・・・」と思ったり、現実での自分が高校生の卓巳や良太の母親の立ち位置にあたるため、想いがもっぱらそちらのほうに引かれて、主人公の一人であるあんず=里美にあまり主体性が感じられなかったりと、映画を見てみれば、小説を読んだ時には本当のテーマは理解できていなかったな、と思いました。
映画は、140分という時間をかけて、小説のテーマを声高にではなく、でも丁寧にきちんと見せてくれました。
男と女とは、sexとは、その先にあるものは、産む、という役割を担わされた女性とは、生まれるということは・・・そういうことがちゃんと、しっかり描かれていて、この映画はR18+なんだけど、せめてR15ぐらいにして高校生ぐらいには見せてもいいんじゃないかと思いました。
高校生の卓巳はふとしたきっかけでコスプレ主婦のあんず(里美)と不倫関係に陥るんだけども、それは決して「不純」異性交遊なんかではなく、「好き」という感情には理屈なんかないんだということがとてもよくわかります。
考えてみれば、人の感情ってどれも理屈では割り切れないようなものばかりなんですよね。卓巳は、そういういろんな人たちの感情のいけにえのようになって大変な経験をすることになるのだけれど、母親が営む助産院で生まれた赤ちゃんの股間に男の子の印があるのを見て「お前、やっかいなものをつけて生まれてきたね」と苦笑するシーンを映画のラストに持ってきたことで、辛い経験を経て卓巳も成長したんだということがよくわかって、それまでの展開はハードでヘヴィだったんだけれども、そのラストシーンでふっと救われる感がありました。
ベッドシーンとか出産シーンとか、一見過激な描写満載のように見えて、実際映画公開のときにも里美役の田端智子さんの演技ばかりが話題だった記憶があるけれど、この映画においては必要だったということがよくわかります。
その他にも、卓巳の同級生の良太のエピソードとか、卓巳の母親が営む助産院でのエピソードとか、小説にある大事な要素がひとつも省かれずに、その意味を損なわれずに丁寧に描かれています。
若い人に観て、生きて行くこととか、人と関わることとか、そういうことを考えてもらいたいと思う映画でした。
・・・・・さて、そろそろ夕飯できたのかな?(笑)
「ふがいない僕は空を見た」は小説がとてもよかったので、映画も観てみようかなとレンタルしたもの。
原作物はともすればあらすじを追うだけになりがちなので、どうかな~と思いましたが、そんなのは杞憂で、もう、素晴らしい映画でした。
小説がとても良かった、と言えるのは、苦手なsex描写をなんとかかんとかやりすごして読了したから言えることで、正直読んでいる最中は「ここまで書く必要はないんじゃ・・・」と思ったり、現実での自分が高校生の卓巳や良太の母親の立ち位置にあたるため、想いがもっぱらそちらのほうに引かれて、主人公の一人であるあんず=里美にあまり主体性が感じられなかったりと、映画を見てみれば、小説を読んだ時には本当のテーマは理解できていなかったな、と思いました。
映画は、140分という時間をかけて、小説のテーマを声高にではなく、でも丁寧にきちんと見せてくれました。
男と女とは、sexとは、その先にあるものは、産む、という役割を担わされた女性とは、生まれるということは・・・そういうことがちゃんと、しっかり描かれていて、この映画はR18+なんだけど、せめてR15ぐらいにして高校生ぐらいには見せてもいいんじゃないかと思いました。
高校生の卓巳はふとしたきっかけでコスプレ主婦のあんず(里美)と不倫関係に陥るんだけども、それは決して「不純」異性交遊なんかではなく、「好き」という感情には理屈なんかないんだということがとてもよくわかります。
考えてみれば、人の感情ってどれも理屈では割り切れないようなものばかりなんですよね。卓巳は、そういういろんな人たちの感情のいけにえのようになって大変な経験をすることになるのだけれど、母親が営む助産院で生まれた赤ちゃんの股間に男の子の印があるのを見て「お前、やっかいなものをつけて生まれてきたね」と苦笑するシーンを映画のラストに持ってきたことで、辛い経験を経て卓巳も成長したんだということがよくわかって、それまでの展開はハードでヘヴィだったんだけれども、そのラストシーンでふっと救われる感がありました。
ベッドシーンとか出産シーンとか、一見過激な描写満載のように見えて、実際映画公開のときにも里美役の田端智子さんの演技ばかりが話題だった記憶があるけれど、この映画においては必要だったということがよくわかります。
その他にも、卓巳の同級生の良太のエピソードとか、卓巳の母親が営む助産院でのエピソードとか、小説にある大事な要素がひとつも省かれずに、その意味を損なわれずに丁寧に描かれています。
若い人に観て、生きて行くこととか、人と関わることとか、そういうことを考えてもらいたいと思う映画でした。
・・・・・さて、そろそろ夕飯できたのかな?(笑)
全く興味のなかった映画でしたが、監督がアン・リーだと知り「どうやら想像しているような安直な映画ではないらしい」と思ったら俄然観たくなり(アホ丸出しですな(-_-;))、なんの予備知識もないまま観に行きました。
なので、始まった瞬間からのものすごい映像美に、とにかく魅せられました。
ただ「絵」が美しいだけではなくて、たとえばオープニングタイトルの文字なんかにも繊細な心配りがあって、もうそこから引きこまれてしまいました。
漂流のシーンがクローズアップされて宣伝されていますが、もちろんそれが全体の半分以上を占めていてメインであることは間違いないのですが、そうなるまでのパイの人生がまず描かれ、私はその部分がとても印象的でした。
インドと言う国の美しさ、インド人の持つ色彩感覚の美しさ、インドの文化の美しさ、そういうものが余すところなく画面に表されて魅了されました。
その後、メインの海のシーンへ(^_^;)
そこからの映像がまた圧巻。
「どうやって撮ったんだぁ~(@o@;)」という驚きと、あまりの美しさに呆然とするばかり。
ストーリー的には、パイが自身の経験を語るのを映像にして見せている、という流れなのですが、最後に「・・・えっ?・・・」となる展開に・・・。
私はそこで、心にくさびを打たれたような余韻が残りました。
なんというか、これから先ずっとこの感じは心に残っていくと思います。
ラストシーンがまたとてもステキで、始まった瞬間から最後の最後まで、一部の隙もない素晴らしい映画でした。
時代の最先端の技術を使って、人間の普遍的なものを描く、今の時代のひとつのお手本のような映画だと思いました。
アカデミー賞、どうかな?
私は「レミゼ」よりはこちらに一票、だな。
なので、始まった瞬間からのものすごい映像美に、とにかく魅せられました。
ただ「絵」が美しいだけではなくて、たとえばオープニングタイトルの文字なんかにも繊細な心配りがあって、もうそこから引きこまれてしまいました。
漂流のシーンがクローズアップされて宣伝されていますが、もちろんそれが全体の半分以上を占めていてメインであることは間違いないのですが、そうなるまでのパイの人生がまず描かれ、私はその部分がとても印象的でした。
インドと言う国の美しさ、インド人の持つ色彩感覚の美しさ、インドの文化の美しさ、そういうものが余すところなく画面に表されて魅了されました。
その後、メインの海のシーンへ(^_^;)
そこからの映像がまた圧巻。
「どうやって撮ったんだぁ~(@o@;)」という驚きと、あまりの美しさに呆然とするばかり。
ストーリー的には、パイが自身の経験を語るのを映像にして見せている、という流れなのですが、最後に「・・・えっ?・・・」となる展開に・・・。
私はそこで、心にくさびを打たれたような余韻が残りました。
なんというか、これから先ずっとこの感じは心に残っていくと思います。
ラストシーンがまたとてもステキで、始まった瞬間から最後の最後まで、一部の隙もない素晴らしい映画でした。
時代の最先端の技術を使って、人間の普遍的なものを描く、今の時代のひとつのお手本のような映画だと思いました。
アカデミー賞、どうかな?
私は「レミゼ」よりはこちらに一票、だな。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
2012年11月30日 映画 コメント (2)
「序」「破」と観てきた行きがかり上、観に行ってきました。
いろいろ激変していましたが、シンジくんはシンジくんだった。
ものすごく可哀想なんだけども、同情しきれないところが。
カヲルくんはなんか今回、すごく悲劇的な感じでちょっと泣きそうにもなったんだけども、泣いていいのか?という疑問もあり涙をひっこめました。
でも、帰宅していろいろググったりしてみて、素直にないてもよかったかも、と今は思ってます。
ミサトさんが変わってしまっていたのが、わたし的には一番悲しかった。
もうほっこりしたシーンも皆無だったし。
それだけのことがあったんだな、こんな風に変わらざるを得なかったんだな・・・と想像するのは簡単だけども、今回は息抜きが全くなかったので、95分がしんどかったです。
結局この作品は「人類補完計画」というものがどういうものか明かされない限り、なにがあっても理解しきれないんだろうな、とここまで観てきてやっと(?)悟りました。
でも、その謎の計画のためにこれだけの悲劇惨劇が起きてしまっていて、それにどう立ち向かうか、というのを見せるのが意図なのかもしれないし・・・。
うーん、やっぱりわからん。
本編前に、スタジオジブリ製作の特撮短編映画「巨神兵東京に現わる 劇場版」というのがあり。
街のシーンとかいろいろ作りモノ感満載でありながら、ある意味本編より鬱い作品で、ジブリの裏の顔を見せられたような不気味さがありました。
なんでこんな映画を併映にしてるのか?というのもまた謎。
エンディングに流れる宇多田ひかるの「桜流し」が超名曲でした。
いろいろ激変していましたが、シンジくんはシンジくんだった。
ものすごく可哀想なんだけども、同情しきれないところが。
カヲルくんはなんか今回、すごく悲劇的な感じでちょっと泣きそうにもなったんだけども、泣いていいのか?という疑問もあり涙をひっこめました。
でも、帰宅していろいろググったりしてみて、素直にないてもよかったかも、と今は思ってます。
ミサトさんが変わってしまっていたのが、わたし的には一番悲しかった。
もうほっこりしたシーンも皆無だったし。
それだけのことがあったんだな、こんな風に変わらざるを得なかったんだな・・・と想像するのは簡単だけども、今回は息抜きが全くなかったので、95分がしんどかったです。
結局この作品は「人類補完計画」というものがどういうものか明かされない限り、なにがあっても理解しきれないんだろうな、とここまで観てきてやっと(?)悟りました。
でも、その謎の計画のためにこれだけの悲劇惨劇が起きてしまっていて、それにどう立ち向かうか、というのを見せるのが意図なのかもしれないし・・・。
うーん、やっぱりわからん。
本編前に、スタジオジブリ製作の特撮短編映画「巨神兵東京に現わる 劇場版」というのがあり。
街のシーンとかいろいろ作りモノ感満載でありながら、ある意味本編より鬱い作品で、ジブリの裏の顔を見せられたような不気味さがありました。
なんでこんな映画を併映にしてるのか?というのもまた謎。
エンディングに流れる宇多田ひかるの「桜流し」が超名曲でした。
アウトレイジ [DVD]
2012年10月11日 映画 コメント (4)
いろんな俳優さんがそれぞれの個性で「凄む」予告編を見て「アウトレイジビヨンド」を観てみたいと思い、まずは前作を借りてみました。
ヤクザ社会の生き残り攻防戦と、そのツケがどんどん下に回っていく中での下っ端チンピラヤクザの悲哀、なんかが描かれてるのですが、そんなことよりなにより「男性俳優陣の華麗なる競演」がとにかく見応えがありました。
一口に「ヤクザ」と言っても、当然ながら人は一人一人それぞれで、そのキャラクターの描き分け(とキャストの当て方)が絶妙で、こういうところも北野武が評価される一因なのでしょうか。
暴力シーンはさすがにちょっと辛めで、覚悟はしていましたが指の隙間からチラ見したシーンが数か所。
でもとにかく、とてもとても面白かったです。
ビヨンドの方も観に行くこと、決定です。
「華麗なる競演」を繰り広げている俳優さんたちがどんどん死んでいってしまうので「ビヨンド」に出る人、残ってる?なんて思いましたが、改めて公式サイトを観てみれば、まだまだたくさんいたわーよかった、なんて安心したりして。
役者さんたちは面白いでしょうね~、こういう役は。
男の人って性(さが)として、誰でも根底にこんなふうな荒っぽさ(闘争本能?)を持ってると思うから、それを思う存分全開にできるこういう役は役者冥利に尽きるんじゃないかしら、なんて思いました。
観てて思ったのが、こういう社会こういう人間関係って、戦国時代と同じなんじゃない?ということ。
「全員悪人」というコピーがついてるけど、人の性質が「悪い」というのではなく、社会のシステムというかルールというかが「今の時代から見たら悪」で、そのシステムの中で生きてるから悪人ということになってしまう、ということなんだなと。
時代劇では暴力も殺戮も「この時代はこういう時代だった」ということで肯定されるけど、それを今に持ってくると「悪」になる・・・と、なんかそこがちょっと不思議な気がしました。
それが「時代の進化」とか「人の進化」とかいうことなんでしょうけど。
「男性俳優の華麗なる競演」という点では、わたし的には英語も喋れるインテリやくざの加瀬亮さんがダントツにカッコ良かった!生き残ってくれて良かった~(*^^*)
ビヨンドを絶対観に行く!と思った理由の一つには加瀬さんが生き残ってくれたことがあります。
あともうひとつ印象に残ったのが、すごく面白いヤクザ映画になっていて、俳優さんたちもすごくカッコイイんだけど、それでヤクザに憧れるようにはなってないという点。
役者さんたちはカッコ良くてもヤクザがカッコよくは描かれてない、でもすごく面白くてカッコイイ、なんかうまく言えませんがそういう風に作るのって実は結構難しいんじゃないかと思ったのでした。
ヤクザ社会の生き残り攻防戦と、そのツケがどんどん下に回っていく中での下っ端チンピラヤクザの悲哀、なんかが描かれてるのですが、そんなことよりなにより「男性俳優陣の華麗なる競演」がとにかく見応えがありました。
一口に「ヤクザ」と言っても、当然ながら人は一人一人それぞれで、そのキャラクターの描き分け(とキャストの当て方)が絶妙で、こういうところも北野武が評価される一因なのでしょうか。
暴力シーンはさすがにちょっと辛めで、覚悟はしていましたが指の隙間からチラ見したシーンが数か所。
でもとにかく、とてもとても面白かったです。
ビヨンドの方も観に行くこと、決定です。
「華麗なる競演」を繰り広げている俳優さんたちがどんどん死んでいってしまうので「ビヨンド」に出る人、残ってる?なんて思いましたが、改めて公式サイトを観てみれば、まだまだたくさんいたわーよかった、なんて安心したりして。
役者さんたちは面白いでしょうね~、こういう役は。
男の人って性(さが)として、誰でも根底にこんなふうな荒っぽさ(闘争本能?)を持ってると思うから、それを思う存分全開にできるこういう役は役者冥利に尽きるんじゃないかしら、なんて思いました。
観てて思ったのが、こういう社会こういう人間関係って、戦国時代と同じなんじゃない?ということ。
「全員悪人」というコピーがついてるけど、人の性質が「悪い」というのではなく、社会のシステムというかルールというかが「今の時代から見たら悪」で、そのシステムの中で生きてるから悪人ということになってしまう、ということなんだなと。
時代劇では暴力も殺戮も「この時代はこういう時代だった」ということで肯定されるけど、それを今に持ってくると「悪」になる・・・と、なんかそこがちょっと不思議な気がしました。
それが「時代の進化」とか「人の進化」とかいうことなんでしょうけど。
「男性俳優の華麗なる競演」という点では、わたし的には英語も喋れるインテリやくざの加瀬亮さんがダントツにカッコ良かった!生き残ってくれて良かった~(*^^*)
ビヨンドを絶対観に行く!と思った理由の一つには加瀬さんが生き残ってくれたことがあります。
あともうひとつ印象に残ったのが、すごく面白いヤクザ映画になっていて、俳優さんたちもすごくカッコイイんだけど、それでヤクザに憧れるようにはなってないという点。
役者さんたちはカッコ良くてもヤクザがカッコよくは描かれてない、でもすごく面白くてカッコイイ、なんかうまく言えませんがそういう風に作るのって実は結構難しいんじゃないかと思ったのでした。
この秋、話題作数々あれど、全く視野に入っていなかった映画。
息子に誘われて観てきました。
誘ってくれた息子に感謝!!!
大変に素晴らしい映画でした。
観に行く前に「つまんなかったらヤだな・・・」という不安から、ちょっと観た人のレビューを覗いた時に、「自分は数学が苦手なせいか、退屈でつまらなかった」という感想があって。
それで、私も数学はまったくもってお手上げな人なので、「え~(-"-)」と思ってビクビクしながら行ったのですが。
映画が始まってすぐ、ああ、これは面白い!と思いました。
というのも、私は数学は苦手ですが、パズル大好き宇宙大好きだからです。
多分そのおかげで、主人公たち暦作りに関わる人たちの「ワクワク感」をリアルに感じることができて、この映画を大変面白く観れたのではないかと思います。
先日みた「踊る」と「アッコちゃん」もとても面白くて楽しめた、けど、今日のはもっと違う、ずっしりとした奥の深い面白さを感じました。
感動して泣く、とかそういうのではなくても、映画の面白さを、するめをかみしめるみたいにじっくり味わえる映画だと思います。
140分という上映時間が、全然長く感じられません。
大きなスクリーンで映像も美しく、久石譲の音楽も素晴らしく、エンドクレジットの最後の最後まで神経の行き届いた丁寧な作りの映画でした。
この秋はまだまだこれから観る予定の映画が目白押しなんだけど、これ以上の作品には会えないかもしれない、と今は思っています。
今度のアカデミー賞はぜひ「天地明察」に!と思っちゃってます。
監督が「おくりびと」の滝田洋二郎。
やっぱり監督の力でしょうか。
もちろん俳優陣もみなさん素晴らしかったんですけど。
個人的には、中井貴一さんの水戸光圀が面白かった。
それで、「天地明察」の原作が読みたくなったのはもとより、出たばかりの「光圀伝」も文庫になるのは待てないな、という気分になりました。
いやー、とにかく面白かったし、とても満足しました。
なんか映画みようかな・・・と思ってたら、まずはこの「天地明察」をオススメします。
息子に誘われて観てきました。
誘ってくれた息子に感謝!!!
大変に素晴らしい映画でした。
観に行く前に「つまんなかったらヤだな・・・」という不安から、ちょっと観た人のレビューを覗いた時に、「自分は数学が苦手なせいか、退屈でつまらなかった」という感想があって。
それで、私も数学はまったくもってお手上げな人なので、「え~(-"-)」と思ってビクビクしながら行ったのですが。
映画が始まってすぐ、ああ、これは面白い!と思いました。
というのも、私は数学は苦手ですが、パズル大好き宇宙大好きだからです。
多分そのおかげで、主人公たち暦作りに関わる人たちの「ワクワク感」をリアルに感じることができて、この映画を大変面白く観れたのではないかと思います。
先日みた「踊る」と「アッコちゃん」もとても面白くて楽しめた、けど、今日のはもっと違う、ずっしりとした奥の深い面白さを感じました。
感動して泣く、とかそういうのではなくても、映画の面白さを、するめをかみしめるみたいにじっくり味わえる映画だと思います。
140分という上映時間が、全然長く感じられません。
大きなスクリーンで映像も美しく、久石譲の音楽も素晴らしく、エンドクレジットの最後の最後まで神経の行き届いた丁寧な作りの映画でした。
この秋はまだまだこれから観る予定の映画が目白押しなんだけど、これ以上の作品には会えないかもしれない、と今は思っています。
今度のアカデミー賞はぜひ「天地明察」に!と思っちゃってます。
監督が「おくりびと」の滝田洋二郎。
やっぱり監督の力でしょうか。
もちろん俳優陣もみなさん素晴らしかったんですけど。
個人的には、中井貴一さんの水戸光圀が面白かった。
それで、「天地明察」の原作が読みたくなったのはもとより、出たばかりの「光圀伝」も文庫になるのは待てないな、という気分になりました。
いやー、とにかく面白かったし、とても満足しました。
なんか映画みようかな・・・と思ってたら、まずはこの「天地明察」をオススメします。